小説『DOG DAYS〜俺が最強の勇者になってやるよ!〜』
作者:音無()

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               【 第3話 】






「意外と遠いんだな」


行ってくる!


っと姫様に言ったのはいいもののさすがに遠すぎる。


このままじゃ戦場に着いた時にはへとへとになってるかもしれない。


「こんな時にローラーシューズでもあったらすぐに着けるのになぁ〜」


口にした瞬間に指輪が光、俺の履いている靴にローラーが付き勝手に回転してどんどん進んで行く。


「これは楽だがもっと俺は早く着かないといけないんだよなぁ」


俺はさっき教わったフロニャ力を気力に変え『もっと速く動け!』と願う。


願った瞬時にローラーの回転速度が上がっていく。


「ちょっと待てって!」


速度がどんどん上がっていく。


「これってどうやったら止めれるんだ?」


肝心なことを聞くのを忘れていた。


「うぁぁぁ〜」


調子に乗ってジャンプをしたら『ドォーーン!!』というような破裂音?と同時に俺は空に飛びあがる。


「ありえねぇぇ」


俺にはわかったことがある!


このフロニャルドは重力が地球よりも軽い!と言うことがわかった。


だからこんなにジャンプが出来るんだ。


「…………」


地面に着地する瞬間に見てしまった。


この先には戦場がある。


それはとてもいいことだ!


だがその前に乗り越えなければならないものがあった。


それは……この先にある崖だ!


崖を降りたら戦場…………


さっきここに来る前に下りる場所があったのに……


「止まれ!止まれ!」


崖に落ちる手前で俺の靴は元に戻る。


「うそだろ!」


俺は崖からコロコロと転げ落ちる。


まるでおにぎりが転がっていくように……


「どいてくれぇぇ!」


俺が転げ落ちる下で戦を行っていたガレット軍とビスコッティ軍が数人いた。


『えっえぇぇぇ〜〜!!」


気づくのが遅かった軍達は転がってきた俺と『ドォーーン!!』と盛大にぶつかる。


「んっ??」


俺が倒れた下になにかやわらかい感触がする。


俺はすぐに体を起こす。


「すみませんっ!」


…………?


そこにいたのは、ぱん○みたいになったガレット軍とビスコッティ軍だった。


正式には『けものだま』というらしい。


強い打撃や体に紋章を刻めばこのようになるらしい。


そしてこれが闘いらしい。


どちらがどれだけ倒せたかは本部の方で計算されているらしい。


まあ。とにかく今はこんな感じで倒しちゃったけどポイントになったのならいいかな。


ポイント制らしいし。


「さあ。始めるとするか!」


俺はビスコッティ軍にエクレールがどこにいるか聞き俺はそこを目指して走り出した。








『おーーとビスコッティの勇者次々とガレット軍を倒していきます』


さっきから本部の人に目をつけられ放送がうるさい。


まあ。嬉しいんだけど……


そんなことより俺に襲ってくるガレット軍が多すぎる。


理由はわかっている。


俺を倒したらポイントがすごいらしい。


だからって……俺、初心者だぜ!


早くエクレールってやつに会いたいんだけど。


俺はローラーシューズを呼び、さっきみたいにスピードを上げる。


俺はその速度で襲ってくるガレット軍の背後に回り背中に紋章を刻む。


コツはもうつかんだ。


ローラーシューズもすぐに直せるようになった。


今は直さないが。


次々と俺はガレット軍をノックアウトしていく。


ポイントはもうちょっとで追いつきそうだ。


「かかってきな!俺がすぐに倒してやるからさ!」


俺は長い棒をイメージし来た敵の頭部を叩く。


言うのを忘れていたがこの世界での戦では死ぬことはないらしい。


だから本気で殴っても平気ってことになるらしい。


「俺には時間がないんだよ!」


俺は一言いいスピードを上げ目的の場所を目指した。


『待てぇぇー』とガレット軍が追いかけてくるが俺の出すスピードにはついてこれないみたいだ。


「また後でな!」


俺は目の前に来たガレット軍だけを倒しつつエクレールと言う名の人を探した。

-3-
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