小説『DOG DAYS〜俺が最強の勇者になってやるよ!〜』
作者:音無()

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 【 第4話 】




「どこにいるんだよ!」


ビスコッティ軍に聞いた場所に行っても見当たらない。


というかエクレールが誰なのかがわからない。


二刀流だからすぐにわかると言われたもののここにはその二刀流使いが多かったりする。


「終わりだぁー勇者!」


未だに俺はガレット軍に狙われている。


俺はすっかりここの人気者になった。


「あまいっ!隙だらけだ!」


取り囲まれたがこれくらいならまだ余裕だ。


俺はスピードを上げ回り蹴りをし空いた場所から抜け出し俺を囲んでいた敵をパッパッと片づける。


俺は少しスピードを上げエクレールがいるという本陣前を目指した。








「おっ!あそこかな」


旗が見え読めない字だがまあ。だいたい本陣だとわかる。


「っ!……ここって……」


俺が見たのは数時間前に出た城だった。


「マジかよ……」


俺はこの数時間ここを探していたのか。


俺のテンションは『ドーン』と落ちる。


「頭を下げろそこの勇者!」


突然耳に入ってきた言葉に俺は従い頭を下げる。


頭を下げたと同時に少し離れた場所から何か光るものが飛んでくる。


「ウソだよねこれ……」


すぐ後ろで爆発する。


「うぁぁぁ〜」


爆風で俺は本陣の方へ飛ばされる。


「えっ……!!」


『ドーン』と誰かとぶつかり俺が上に乗る感じになる。


「なんだ?」


俺の手はやわらかいもの触っている。


「……///」


そこにいたのは緑の髪の色をした女の子だった。


「こっこれは不可抗力ってやつで……」


「ばっバカ勇者ぁぁ!!」


俺は殴り飛ばされる。


「いってぇ〜マジでごめんって」


「ゆるさんゆるさん!」


「後でなんか手伝うからさ!」


「そんなことで許せるとでも思っているのかぁ!」


そんなことはないけど……


やり取りをしているところにガレット軍の一人が『隙あり』という感じで襲ってきた。


それに気づいた俺と緑髪の女の子は同時に殴りかかる。


『邪魔をするなぁ〜!』


といった感じで殴り飛ばす。


「ところでさぁ!エクレールって人どこにいるかしてるか?」


この子とのやり取りをしていて人探しのことをすっかり忘れていた。


「私がエクレールだっ!」


「…………えぇ〜〜!!」


驚くことしかできなかった。


「じゃーさっき放った光は?」


「紋章砲だ!そんなのも知らんのかバカ勇者は」


あれが紋章砲なのか、あのビームみたいなのが?


「俺に教えてくれないか?」


「貴様には後でおごってもらうからなっ!」


そう言いながら彼女、エクレールは説明をしてくれる。


意外とやさしい子だった。


『おぉ〜!!』と遠くからガレット軍の大群がやってくる。


「ちょうどいい、やってみろバカ勇者!」


ん〜と。まず自分の紋章を発動させるっと。


全身の力と気合を込めて紋章を強化させ、フロニャ力を輝力に変えて自分の武器から解き放つ。


俺は手に剣を持ち紋章を強化させる。


俺の後ろにでかい紋章が現れる。


そして俺は剣を横一直線に振る。


すると俺の剣から紋章砲が解き放たれる。


「いっけぇ〜!」


向かってきていたガレット軍の半分ほどを倒せた。


最初にしては出来のいい方だろう。


残りはエクレールが倒してくれた。


「よく考えて使えよバカ勇者!」


エルレールの言った通り、紋章砲を使ったら少々疲れが出てきた。


「おぉ!ありがとうなエクレール!」


彼女の犬耳がピクッと動く。


もしかして照れているのかな?


「わっ私のことはエクレでいい」


「じゃーありがとうエクレ!お互いに頑張ろう!」


そう言って俺は相手の陣地へ向かおうとした時だった。


遠くから青色に光った紋章砲が飛んでくる。


紋章砲はエクレの方に向かって飛んで行く。


「危ない!エクレっ!」


俺はローラのスピードを上げエクレの前に立ち剣をしまい盾を思い浮かべ指輪から呼び出す。


飛んできた紋章砲と俺の盾がぶつかり爆発する。


「大丈夫かエクレ?」


「あっありがとう勇者……///」


エクレの頬が少し赤くなる。


それとさっきまでバカ勇者だったのが、勇者と呼び名が変わった。


なんと嬉しいことだ!


「いいってもんよ!」


こうして俺とエクレは出会った。

-4-
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