小説『ハイスクールD×D 史上最強の存在』
作者:黒鋼()

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一誠SIDE




どうも、最近ワケの分からない夜型体質(なんかちょっとエロい響き)になり、殺される夢?を2回も見た兵藤一誠です。

夢にしては痛みとか、かなりリアルだったけど…。まあ、あんまり気にしない方向で。


今日は驚くべきことがあった。

今朝いつものように登校すると、我らが2大お姉様の一人であるリアス・グレモリー先輩が俺のところに来て、

「放課後にちょっと話があるから教室に残ってて」ですって。


マ・ジ・で・す・か!?


アレ!?もしかして告白ッスか!?俺にもついに性春が!?←(誤字にあらず)

その光景を見て血涙を流すバカ2人はほっといてテンションMAXな俺。

もし付き合ったらあの溢れんばかりのおっぱいに……、デュフフフフ…。

などと妄想していた矢先、何故か学校中から歓声が湧き上がる。な、なんだ?皆、校庭を見てアゲアゲじゃないか。

そして女子から黄色い声が挙がる。


「キャー!あの銀髪の男子、超カッコイイ!!!」

「ウチの制服着てる!」

「え!? 何々? 転入生?」


イケメンは死ね!!!!!学園の王子こと木場祐斗だけでも殺意を抱くのに、これ以上増えられると俺の青春もとい性春がっ!!!

…おっと、取り乱して申し訳ない。

最近、妬みやら恨みやら憎しみやら嫉妬やらでイケメンのことを聞くと無意識に殺意が滲み出るようになってしまった。

てか何でこの時期に転入?

そう疑問に思っていると、今度は男子共から歓声が。


「おい、見てみろ!あの子めちゃくちゃ可愛いぞ!?」

「ヤベー!ドストライクだ!!!」

「俺にも春がキタ━(゚∀゚)━!」


マジで!?そんなに可愛いの!?

俺は興味本位とスケベ根性丸出しで皆と同じように校庭を窓から覗く。

校庭にはウチの制服を着た見知らぬ男女。

野郎はどうでもいいので女の子の方を凝視する。

すると、そこには………………、





















天使がいた。






いや、マジでそのくらい可愛いんだって。

淡い水色の長い髪、翡翠のような緑色の透き通った大きな瞳、陶器のような白くなめらかそうな肌。

あんな儚げで可憐なこ見たことないよ!もう等身大のお人形さんみたいだね!

おっぱいも巨乳ではないが、程よい大きさという感じで美乳っぽい。

身長も高過ぎず低過ぎず、160センチ弱位だろうか。

足も長いし綺麗だし、プロポーション抜群ですね。まいったなこりゃ。


松田、元浜だけに限らず他の男子共もその美麗なる姿を見て、

この世のモノとは思えないほどのいやらしく下品で下劣で下種な笑みを浮かべている。

うん、かなり気持ち悪いな。というか不愉快だな。

どうせ、色々と卑猥なピンク色の妄想をしているのだろう。

ま、当然俺もだけど。

あんな可愛い子が転入してくるのか!

いやはや、これは楽しくなってきたー!!!





10分後





「天月 刻だ。今日からここに転入することになった。1年に転入した妹共々ヨロシクな」


転入生が微笑みながらそう言うと、クラスの女子が一人残らず頬を赤らめていく。


コロス………!

この男だけは殺さねばなるまい。この学園の変態3銃士の異名を持つ我らが力、見せつけてくれる。

松田、元浜も同意見のようだ。

だって、人間の出せる限界をはるかに超越したレベルの殺気を出してるもん。

え?俺は?モチロン出してるよ?血の涙を流しながら。


あの後、転入生への質問タイム(女子限定)などが有った。

その時も転入生は微笑みながら質問に答え、女子は顔を真っ赤にしていた。

SHRが終わって授業になっても、女子たちは熱い視線を転入生に向けていたではないか。

……イケメンなんて滅べばいいのに。


まぁ、なんやかんやで今は放課後。

俺はリアス先輩に言われた通り教室いた。


「やぁ」


ナゼキサマガココニイル?

あの憎きイケメン王子こと木場祐斗が話しかけて来やがった。

俺はお前なんかを待ってたんじゃ無いやい!


「リアス・グレモリー先輩の使いで来たんだ」

「お前が!?」

「うん」


ナンテコッタイ。よりにもよってコイツかよ。多分俺は今、死にかけのハゼのような顔になっているだろう。


「それと転入生も連れて行きたいんだよ。名前は知ってる?」

「ああ、確か…、天月 刻だったか…」

「天月君ね…」


そう言って木場は天月の席まで行き、


「やぁ、天月君。僕はリアス・グレモリー先輩の使いで来たんだ」

「ほほぅ」

「僕について来てくれるかな」

「ヤダ」


その瞬間、空気が凍りついた…。

-2-
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