サブタイトルとか付けた方がイイんでしょうか?
てなわけで今回から付けます。
第4話
「天月兄妹の正体!?」
それでは本編どうぞ。
一誠SIDE
ビックリした。もう今日は色々とビックリした。
あの後、2大お姉様の一人の姫島朱乃先輩がいきなり天月のクソ野郎に抱きついて、
「やっと……、会えました…。この瞬間をどれほど待ち望んだことか……」
と、涙目&上目遣いで言ったのだ。天月のドクサレ野郎と超可愛い妹のレンちゃん以外はみんな驚いていた。
………許すまじイケメン!
妹のレンちゃんだけじゃ飽き足らず、学園のマスコットと言われるロリ可愛い塔上小猫ちゃんや、2大お姉様
に数えられる大和撫子の姫島朱乃先輩までその毒牙にかけるとは………!!!
天月のチンカス野郎は後で始末するとして……。
リアス先輩…、いや、部長の話によると俺は悪魔になったらしい。そんで夕麻ちゃんは堕天使と来ましたか………。
なんでも俺の中にある神器を危険視して、俺は殺されたらしい。
てか、俺の神器って何かのコスプレみたいなんですけど……。
発動するときは、断腸の思いで渾身のドラゴン波をやったら、天月のアホンダラに大爆笑されたし………(泣)
まぁいい、俺はちゃっちゃと上級悪魔になってハーレム王になってやるぜ!!!
アレ?そういえば天月の腐れ電波馬鹿は人間だって言ってたなぁ。なんでこの場に呼ばれたんだ?
「さぁ、天月刻君。あなたの正体を教えてもらえるかしら?」
と、タイミングの良い部長のお言葉。てか正体って?普通に人間じゃないの?
「正体なんつう大層なモンはねぇよ。こちとらただのか弱い人間だ」
「ふざけないで!!!ただの人間が神器も使わずに、堕天使を瞬殺出来るわけないでしょ!」
天月の発言に声を荒げて怒る部長。
堕天使を瞬殺って……、ええ!? 強過ぎだろコイツ!
俺なんか逆に瞬殺されかけたぞ!?
「アッハッハ!あんなモンは誰でも出来らぁ。ま、アレだ。俺らは基本、敵対する気はねぇんでな。あんま気にすんな」
いやいやいやいや、超気になるんですけど……。アンタ何者なんだよマジで。絶対普通の人間じゃねぇよな。
「……刻さんたちはイイ人です部長。…警戒の必要は無いと思います」
「小猫!?」
「そうですわ部長。彼らは私たちの仲間を、イッセー君を助けてくれたんですよ?」
「朱乃まで!?」
小猫ちゃんと朱乃さん(呼び名許可済み)は天月の味方のようだ。木場のクズ野郎はどうしていいのか分からず、苦笑いしている。
てか、俺を助けた?どういうことだ?
「さっき兄さんの言った通り、私たちは先にそちらが手を出してこない限り、敵対することはありません。
それはあなたの兄、魔王さんに聞いても同じことを言われると思いますよ?」
え?ちょっと待って!?兄って言ったよな今!部長のお兄さんって魔王なの!?
「てか、アイツの事だし『絶対手ェ出すな!』って警告されると思うぞ?アハハハハ」
「アハハじゃないわよ!兄を知ってるの!?」
「おお、サーゼクスだろ?飲み仲間兼パシリだ」
「……頭痛がしてきたわ」
そして部長は、魔王様に天月兄妹の確認を取るために席を外す。
俺は天月にさっきから気になった事を質問した。
「なぁ天月、さっき朱乃さんの言ってた、『俺を助けた』ってどういうことだ?」
「ああ、お前さん昨日中年堕天使のおっさんに殺られかけたろ?あん時にその堕天使ぶっ殺して、お前さんの傷治しただけ」
だけって……。
「そうだったのか…。ありがとな」
「オウ、気にすんな」
そう言ってケラケラ笑う天月。コイツ、何ていうか……アレだ。 器がデカイな。 …イケメンのくせに。
「俺の事はイッセーって呼んでくれ」
「ああ。じゃあ俺はトキでいい」
「妹さんはレンちゃんでいいかな?」
「はい。いいですよ、イッセーさん」
よっしゃあ!レンちゃんとちょっとお近付きになれたぜ! 『イッセーさん』ですってよ!!!
ヤッベ、超うれし「レンに手ぇ出したら殺す(ボソッ)」い?
………あの、刻君。そんな怖い笑顔で俺を睨まないで。目が怖いよ目が。何か君の背後にヤバイモンが見えるんだけど……。
「ていうか、レンちゃんも悪魔とかじゃないんだろ!?ここに来ても大丈夫なのか?悪魔とか堕天使とかさ」
「ああ、心配すんな。レンは本気出しゃあ魔王なんざよりゃ、よっぽど強ぇぞ?」
「「「ええええ!?」」」
刻の言葉を聞いて驚く俺、朱乃さん、木場。 小猫ちゃんは何か知っているようで、顔を青ざめて震えている。
そんなに怖いの!?こんなに可愛いのに……。
「兄さんはその本気の私に寝てても余裕で勝てるじゃないですか」
「兄は妹を守るための存在だ。その兄が妹に負けてどうするってんだよ」
とニコニコ笑いながら言う刻。 その笑顔を見て顔を真っ赤にするレンちゃんマジ可愛いー!!!
もうイヤだ。絶対この2人だけは怒らせないようにしよう。確実に死ぬ。
そうこうしている内に、部長が奥から戻ってくる。
「……絶対に怒らせないように優遇しなさいって言われたわ。お兄様、震えながら言ってたんだけど……あなた、何したの?」
「さぁ?」
「さぁって……」
トボけたようにケタケタ笑う刻。 何処か楽しそう…ってゆうか絶対楽しんでるよこの状況を。
「ハァ…、せっかくイイ眷属が手に入ると思ったのに」
「ん?サーゼクスに止められたのか?」
「ええ。あなた達を悪魔陣営に入れたら天使側も堕天使側も黙っていない。
ヘタをしたらその2つの勢力が手を組んで来るかもしれないと言われたわ」
え? どういうこと!? そんなに刻って重要人物なの!?
「ていうか悪魔の駒どころか変異の駒でさえ何個使うかわからないから現実的に無理って……、あなた達本当に何者?」
深い溜息をつきながら呆れたように問いかける部長。その一方で刻は、
「ちょっと友好関係の広いお茶目なお兄さんさ☆」
と、エラく無駄に綺麗な顔でウインクしている。 未だに俺はこいつのキャラが掴めない…。
「ちょっとじゃないわよ!広過ぎよ!何で人間が魔王と飲み仲間なのよ!」
「アザゼル達とも仲イイぞ?ミカエルは酒飲まねぇケドなぁ」
「ミカエルさんは天使ですからね、兄さん」
「確かにそりゃそうだ。酒浸りの大天使とか嫌だもんな」
当たり前だ。
「ともかく! お兄様に言われた事もあるけど、私の管轄にそんな正体不明の重要人物を野放しにできないわ!
天月刻君、いえ、トキ、レン!あなた達にもこのオカルト研究部に入ってもらいます!」
「おお(ノ゚ο゚)ノ」
「フフフ、楽しくなりそうですね兄さん」
わざとらしく驚く刻とニコニコ微笑むレンちゃん超可愛いマジ可憐だよホント!(←ブレないおバカ)
「あらあら、嬉しいですわぁ」
「……よろしくお願いします」
「ハハハ、うん。よろしく」
他の部員達もまんざらではないようだ。
「まぁ、アレだな。これから厄介になる。よろしく頼むな」
『ッ!///』
優しげに微笑みながら言う刻とそれを見て顔を赤らめる女子部員達。
……俺は俺で頑張ろう。ハーレム王になるために。
触らぬ天月に祟り無しだ。