小説『ハイスクールD×D 史上最強の存在』
作者:黒鋼()

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更新遅くなってすいません。
何かもう、構想考えるの難すィィィィィってな感じでヒスっとります。

てゆうか、アクセス数1万5千超えました…。

(゜ロ゜)え?って感じ?

あれもこれもそれも読んで下さっている皆様のおかげに他なりません。

長々スイマセンが、作者の喜びゆえ、ご理解下さい。


それでは第5話「はぐれ悪魔討伐!………なのだが?」












刻SIDE





「二度と教会に近づいちゃダメよ」



ある日、俺たちがちょっと遅れて部室に行くと、イッセーがリアスに怒られていた。

なんでも、教会に不用意に近づいたらしい。 ま、知らなっかたとは言え、悪魔なら大問題だわな。

てか、コイツは自分の行いを理解しているのだろうか?

本来ならテメェの生死に関わる事なんだが…、まぁイイか。



「教会は私たち悪魔にとって敵地。踏み込めばそれだけで神側と悪魔側の間で問題になるわ。

 今回はあちらのシスターを送ってあげたあなたの厚意を素直に受け止めてくれたみたいだけれど、

 天使たちはいつも監視しているわ。いつ、光の槍が飛んでくるかわからなかったのよ?」



フム、天使に光の槍か…。そういや、前にウリエルの馬鹿が俺を敵と間違えて攻撃して来たっけ。



『ウリエル』

その意味は『神の光』、その名は『神の炎』、その役は『神の剣』

ミカエル、ガブリエル、ラファエルと共に「神の御前に立つ四人の天使」の一人。



あん時ゃ、焔の剣携えて斬りかかって来たなぁ。

まぁ、真剣白刃取りしてやりましたがね。

え?何で焔の剣なのに触れんのって? 己の氣を纏えば簡単だろうが。

あんま当たり前の事聞くなよ。常識だろ?(←絶対違う)



そんでミカエルが血相変えて飛んできて、

「主も居ないのにこれ以上熾天使まで減られたら堪りません!!!」

って涙目で言ってたな。



面白かったけど、その後ミカエルが癇癪起こして宥めるの大変だったわ…。

そん時にミカエルのガチの光の槍(槍っていうか剣?)喰らったんだが……。

アレめちゃくちゃ綺麗だった!何かホントに聖なる光で構成されてる奴でさ!

ん?ダメージ? 有る訳ないじゃん、何言ってんの?

あの頃は自戒封印してなかったしなぁ。そのぐらいじゃ、カスリ傷一つ付かんよ。



フニョン



いきなり俺の背中に押し付けられてその形を歪める二つのたわわな果実。この感触は………、朱乃か。

フム、大きさは言わずもがな、この弾力。思わず揉みしだきたくなるな。



「あらあら、お説教は済ました?」



……レン、白音。そんなに睨むな。不可抗力というか俺は何もしていない。

俺は朱乃に後ろから抱きしめられてるだけだ。



「討伐の依頼が大公から届きました」











はぐれ悪魔。



主の下から逃げた、もしくは主を殺して指名手配されている、いわば野良犬のような存在である悪魔。



俺らは今、それの討伐に来ている。別に俺とレンは来なくても良かったんだが……、なんせ暇だからな。


首輪の外れた野良犬は、何処の勢力にとっても害でしかない。

大抵の場合は元飼い主が始末するか、逃げ込んで来た地の管轄の悪魔が始末するかだ。

俺らの場合は後者だな。



現れたはぐれ悪魔は、完全に化物と呼ぶに相応しい姿をしていた。

女性の上半身とバケモノの下半身、バケモノの下半身は四足であり、すべての足が太く、爪も鋭い。 

尾は蛇かな? おお。尾が独立して動くのか。なかなか面白い。

ね?化物っしょ?



「主のもとを逃げ、己の欲求を満たすためだけに暴れまわるのは万死に値するわ。

 グレモリー公爵の名において、あなたを消し飛ばしてあげる!」



決め台詞?



「こざかしいぃぃぃぃ! 小娘ごときがぁぁぁ! 

 その紅の髪のように、おまえの身体を鮮血で染め上げてやるわぁぁぁぁ!」



うわっ!寒ッ!

いかにも雑魚キャラの言いそうな薄ら寒いセリフを吐きやがったもんで、俺は笑いを堪えるのに必死だ。



リアスがイッセーに悪魔の駒のそれぞれの特性について説明しながら、眷属達に指示を飛ばす。

『騎士』の祐斗、『戦車』の白音に続き、今は『女王』である朱乃が攻撃しているのだが、

はぐれ悪魔は何処かうすら笑みを浮かべているように見える。



………ドM?



…何か企んでいるのに違いないようだ。俺は周囲に薄く己の氣を張り巡らせる。

すると、俺たちの死角とも言える場所から何かの気配を察知。



木場に切り落とされたはぐれ悪魔の腕がこちらを狙っているのだ。



(これは……、リアスだな)



俺は瞬時にリアスの元へと移動し、そのままお姫様抱っこをしながら、飛んできた腕を適度に蹴り飛ばす。





ドカァァァァァァァァン!!!




鳴り響く轟音。 全然適度じゃなかった(笑)




「説明に夢中なのもいいケド、スキだらけなのは関心しねぇな」

「あ、ありがとう///」



リアスは顔を真っ赤にして俺に礼を言う。

なんとか加減を間違えたのは誤魔化せたようだ。



てか、可愛いなコイツ。持って帰っていいかな?



結局、はぐれ悪魔はリアスの消滅の力で止めを刺される。

だが、何か腑に落ちない。何だろうか、このめんどくさそうで嫌〜な予感は。



さっきのはぐれ悪魔は確かに強くはないが、やけにアッサリ過ぎる。

背脂たっぷりとんこつラーメンを頼んだが、出てきたのはサッパリ塩ラーメンだったみたいな気分だ。

……俺は比喩の天才か!?(←馬鹿)



その上、行動が明らかに不審だった。

最後のリアスへの攻撃も気になる。なんか誰かの入れ知恵っぽい気がしてならんな…。



レンも何か不審に思ってるらしく、その可愛い顎に可愛く手を当て、可愛く首を傾げている。

………ヤッベ、超可愛んだけど。なに?なんなの君は? 天使ですか? My Sweet Angel?

お兄ちゃんをこんなにもモンモンムラムラさせちゃって何が楽しいんだい?

もうペロペロしてやろうかこの子。余す所無い程に。(←ド変態)



ゾクッ!



なかなか濃度の濃い殺気。

まぁ、俺とレンには心地いいくらいでしかないが。

だが、リアスたちには堪えるらしい。



「オイ、銀髪の。貴様、天月家の現当主だな?何故このような所にいるのだ?」



そう声が聞こえたかと思うと、はぐれ悪魔のいた地面に魔法陣が展開される。

その魔法陣から、魔術的な装飾が施された黒いローブに、何かを司っているような杖を持った男が現れた。

何々? 新手の登場ですかいコノヤロー。



-5-
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