小説『ハイスクールD×D 史上最強の存在』
作者:黒鋼()

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ハイ、もうタイピングめんどい。音声認識で打てればイイのに…。
おバカな作者がウダウダやっててもしゃあないので、第6話行ってみましょう。

第6話「戦闘?蹂躙?いいえ、暇つぶし」



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刻くんの!サルでも分かる前回のあらすじ〜☆

はぐれ悪魔討伐開始→何か怪しい?→魔方陣展開→何か出た→今ココ

みたいな?

あのオッサン、魔術師だな。魔力も人間にしちゃ高いかねぇ。

フムフム、この魔力量は最上級悪魔クラスだろうか?

封印具とかで力隠してたりは…、無いな。

フッ……、モブキャラめ。



「見たとこ魔術師のようだが……、俺に何か用かいオッサン?」


「本来そちらのグレモリーのを狙っていたのだが…、思いもよらぬ上物が来たのでな。

 クックック、私にもツキが回ってきたようだ。貴様の首にも超高額の懸賞金がかかっているからな」



リアス達は指名手配なんざされるようなこたぁしてねぇだろうし、俺に喧嘩売る馬鹿も限られる。

裏の賞金稼ぎってトコか…。



「あっそ。んで? お前さん誰よ?」

「私は闇の協会連合所属の賞金稼ぎ、大魔道士のマストだ」



……誰スか?



「マストですって!?」



知ってんのかよ!?



「ほう、私を知っているのか紅髪の小娘」

「……ええ。なんでも、闇に堕ちた大魔道士。その力は最上級悪魔に匹敵する程……」



あらら、やっぱその程度ね。



「なるへそ、つまりは?ザコ?か」

『え!?』

「え?」



…………………え?



その場の空気が凍りつき、皆俺を見て固まっている(レン以外)

アリ?

俺なんか変な事言ったか?



「……貴様、言うに事欠いてこの私がザコだと!?」

「違うのか!?」



レンはうずくまって笑いをこらえている。そんなに面白いか? コイツの顔。



「私の力量も知らずに戯言を!この無礼者めが!!!」



何でキレてんのさコイツ…、メンドくさいんだけど。



「ハナからキャンキャン喚き散らす馬鹿ほど弱いって相場が決まってんだよタコ。

御託はイイからとっととかかって来やがれハナタレ」


「この…、殺してやるッ!!!!!」



そう意気込むマストは杖を振り、幾重もの魔法陣を展開する。

どうやらその全てが攻撃魔法のようだ。



俺はポケットに手を突っ込んだまま、一歩前に出る。




「私への非礼、死を持って詫びよ!!!」



魔法陣から攻撃魔法が俺に向かって一斉射出。

俺は右手をポケットから出して、横に腕を凪ぐ。



すると、全ての攻撃は吹き飛び、攻撃を放っていた魔法陣自体も崩れ去った。



「バ…、バカな!あの量の攻撃を一瞬で!?」

「オイオイ、この程度かよ……。萎えるわぁ…」



もう飽きたので終わらせようと思い、俺はほんの少しだけ殺気を出す。

するとどうだろう? レン以外の奴らは全員膝をつく。 呼吸をするのも苦しそうだ。



「な、何だこの殺気は!?魔王レベルをはるかに超えているぞ!?」



とかなんとか言って驚くオッサン。…ちょっとしか出してないのにね?



「兄さん、私が殺りましょうか?この程度の輩に兄さんの手を煩わせるまでもありません」

「うんにゃ、いいよ。 俺が殺る。 確かにザコいケド、暇つぶしにゃなんだろ」



いやぁ、レンはイイ娘だなぁホント。お兄ちゃん嬉しくて泣きそうだわ。

などと思っていると、オッサンの方から強い力を感じる。



どうやら俺とレンが喋っている内に、強力な魔法の詠唱でもしていたようだ。



「先程は少々驚かされたが、私も全力で行かせてもらうぞ! このマストをコケにした罪、その命で償ってもらおうか!」



先程のように幾重もの魔法陣が展開されるが、それらは一つの巨大な魔法陣へと収束していく。

恐らく、それぞれがお互いの効力を高め合う。

謂わば相乗効果を生み出すように組み上げられているのだろう。



「くらえ!」



オッサンがそう叫ぶと、巨大魔法陣から俺に向く。そしてそこから特大ビーム。

ちょっちカッコイイな。なんか凄そうだぞオイ。



まぁ、それがどうしたと言う話だが…。



「フッ!」



俺はそのビームを蹴り上げた。

これは見たところ単純な手段に思えるが、かなり難易度は高い業である。



全ての攻撃、防御には剛と柔が存在する。それらは表裏一体。

つまるところ、対極。だが柔無き剛に技は無く、剛無き柔に業は無い。

これら二つを真に理解し、扱いきれる者こそ真の強者と言えよう。

剛を持って剛を制すのであれば、相手以上の力が必要であり、

柔を持って柔を制すのであれば、相手以上の技術が必要である。



今しがた俺がしたのは、相手の攻撃自体の流れとその攻撃の元となるエネルギーの流れ、

術式の構造を読み取り、タイミングを謀って、攻撃のベクトルをこちらの力と反発しないように

上へと変えたのだ。柔を持って剛を制すというところか。

柔は剛に対し相性がイイ。反対はダメだが。

しかし俺が先程した業は、柔の動き、流れの中に剛を練り込んだモノ。



豪快さの中に精錬された繊細さを必要とする、それを最上級悪魔クラスの者の全力の攻撃に対して行使した。

それだけの事をこなせる者がこの世に何人いるだろうか、否、理解できる者ですら数える程だろう。
























結果だけ簡単に言うと、ビームはお空にサヨウナラ( ´ ▽ ` )ノということだ。(←台無し)



「あ…、ああ、ありえない! ありえるはずがない! この私の最高の攻撃だぞ!?」

「驚いてる所ワリぃケド、飽きたからもう殺すな?」



俺はオッサンに手をかざし、己の氣と魔力を練り合わせたモノを手のひらに溜めて放出する。

掌から閃光が一筋オッサンに伸びていく。そして……、



――ドゴォォォォォォォォォォォォン!!!!!――



着弾と同時に発生する爆音とキノコ雲。










………殺りすぎちゃった☆(テヘッ///)



………、アッレェ!? おかしいぞ!? 目くそ程も力込めてないのに!

まだ封印が足んねぇのか!?

一体俺ぁいくつ封印すりゃイイのさ!?



俺の攻撃によってオッサンは完全に消滅。 …マジ詰まんねぇ。

レンが咄嗟に結界を張ってくれてたようで、爆心地以外は被害は皆無だった。

やっぱ持つべきものは優秀で可憐な妹だね!



リアスは「やりすぎよ!」と怒り、朱乃は「あらあら」と苦笑、

白音は「…相変わらずですね」と呆れ、木場は無言で呆然としていた。

イッセーに至っては「ナマ言ってスイマセンでしたぁ!!!」と土下座してマジ泣き。

レンは「兄さんはやっぱり私がいないとダメですね♪」と何故か上機嫌。

もうワケ分からん。カオスとはこんな感じを言うんだろうなぁとか思いながら帰る俺たち。



結局、あのはぐれ悪魔はオッサンが操ってたんだろうなぁ。

油断している所を不意打ちして弱らせて、効率的に殺る。

頭のイイ方法だ。 ま、俺がいたのが誤算だったろうが。



でも、何で俺の情報知ってたんだろ? 下手したら、オーフィスが俺の事探してたりして……。

嫌だなぁ、ソレ。シャレにならねぇよ。

だぁれがテロリストなんかになるかいな。

自由に生きたいんだよ俺ァ。

レンと一緒にな……。






その後数日間、イッセーが俺に対して敬語だったのは余談である。






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