小説『緋弾のアリア ―交わらぬ姉妹の道―』
作者:Pety()

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四十話










『あたし決めたわ!!』
『うわぉ!?』
「な、なんだ!」

潜入八日目の深夜、会議の最中に突如アリアが大声を上げた。
耳元で鼓膜を揺らされた理子とキンジは驚き、ケータイを耳から遠ざける。

「アリア・・・いきなり大声出すな」
『そうだよー、鼓膜はじけちゃうかと思った』
『う・・悪かったわよ』

二人に諌められ、呟くように謝るアリア。
この館にいる人間は少ないが、アリアの部屋の二つ隣には里香がいる。

そう簡単に聞こえはしないだろうが、三人はしばらく息を潜めた。
なにも反応がないことを確認しつつ、最初に安堵の息をついたキンジが口を開く。

「それで、何を決めたんだ?」
『うん。私、明日里香と一緒にお風呂入るわ!』
「は―――」
『はあぁぁあぁぁぁーー!!?』

はあ? と続くはずだったキンジの言葉が、理子の絶叫によってかき消される。
先程のアリアの声など比較にならない大音量が、アリアとキンジの鼓膜に大ダメージを与える。

『ちょっと! あんたこそ静かにしなさいよ!』
『いやいやいやいや! そんなことはどうでもいいよ!? 何でアリアがマ・・・里香とお風呂に入るなんて事になんの!!?』

少しばかり苦しそうな声でアリアが注意するが、そんな言葉はまるで耳に入っていない様子の理子。
聞いているキンジが唖然とするほどに、今の彼女は取り乱していた。

お調子者でブリッ子な表理子、鋭く攻撃的な裏理子、そのどちらでもない。
第三の理子とも言うべき理子が降臨した瞬間だった。

後に、キンジはこの状態の理子を『素理子』と名付ける事になる。
曰く、表にも裏にもないシックリ感があるからだそうな。

「まあとにかく、アリアはとりあえずそこに至った経緯を教えてくれ」
『いいわ。要は最終手段よ、あたしの里香に対する違和感を確かめるためのね』
『それが何でお風呂!? 他の方法でいいじゃん! ちょっとは頭使って考えようよ!!』
『頭使って考えた結果がこれで悪かったわねぇ!!』
「おーい・・」

サクサクと喧嘩腰に移っていく二人。
息が合っているといえばそうかもしれない。このコンビにキンジがどれだけ頭痛に悩まされていることか。

「で、なんで風呂なんだ?」
『裸の付き合いってやつよ! 日本では一緒にお風呂に入るとお互いの事がよく分かるって聞いたわ!』

自信満々な声で主張するアリア。
キンジ的には、わりと平和そうでアリアにしては珍しく悪くない案だとは思う。

ここ最近、アリアと里香はかなり親しく接しているようだった。
それはアリアが里香をよく知って違和感の正体を突き止めようとしたり、里香がそれに何も言わず協力するような形で成り立った構図だ。

キンジも仕事の合間に二人が話しているのをちょくちょく目撃していて、いい傾向だとは思っていた。
しかしそれでも違和感の正体は分からないらしく、とうとう踏み切ったらしい。

もうすこし互いを深く知るため、アリアが考案したのが風呂だったと言うわけだ。
きっと里香に合わせて日本の文化にのっとったのだろう。

『明日に決着をつけるわ、それでこのモヤモヤから解放されるのよ!』
「そうか、まぁ頑張れよ」
『ええ』
『いや、ええ、じゃなから!? 理子は反対だからね! 絶対の絶対に反対だよー!!』

意気込むアリアに、この後に及んで異を唱える理子。

『なによ、じゃあもっと良い案でも出してくれるっていうの?』
『え?・・・・あー、いやー、それは・・・』

切り返された言葉に、咄嗟に返事が出来なかった。
否定する事に必死になるあまり、代案を考える余裕がなかったのだろう。

しかし何もなしに駄目だと言うほど説得力のないものはなく、このままではアリアの案が通ってしまう。
それだけはなんとしても阻止したい理子は、己の人生で培ってきた全てを駆使して代案を練り上げる。

しかし現実として、これはかなりの難問と言えるだろう。
言わずもがな、アリアに里香の正体を暴かれる訳にはいかない。

だが、恐らくアリアのモヤモヤを晴らすにはそうするしかなく、まさに究極の二律背反を成立させなければならない。
万が一アリアの案を通した場合、結果はどうあれ満足はするだろう。

これ以上が思いつかないで出した答えなわけだから、最悪あきらめて忘れようとするかもしれない。
彼女(マリア)に限ってそうそうバレるような事はないと理子は信じているが、それとこれとは話が別。

想像するだけで携帯ごしに首を捻じり切ってやりたい衝動にかられるのだから、実際に現実になってしまえば自分を制御出来る気が微塵もしない理子だった。
相手がアリアでなく自分に変換出来るなら狂喜乱舞して賛成するところだが、残念ながら世界とは無情である。

こんなことなら多少のリスクを犯してでも、自分も変装して潜入するべきだったと強く後悔した。
しかし、初日に予期せぬ再会をした時の自分を振り返れば、やはり不可能だったと項垂れる。

『どうしたのよ、何もないの?』
『うー・・あー・・・・』

呻き声を上げてコンマ一秒でも引き延ばそうとするも、結局何も思い浮かばない。
バラさずにバラす、どんな無理ゲーだと内心で毒づく。

そもそも違和感ぐらいでグチグチ言うんじゃねぇよ、と、段々と思考に裏理子が顕現し始める。
てめぇSランク武偵だろうがあぁん? 任務中に私情挟むとか調子乗ってんじゃねぇぞゴラァ。という具合に。

内容自体は至極真っ当だが、込められた感情はひどくドス黒い。

『何もないなら風呂作戦やるわよ、いいわね?』
『・・・・・わかったよチクショウ』
「ん? なんか今、裏が・・・」

キンジが理子の口調の変化に気付く。
このままではマズイかとも思ったが、その前にアリアが今日は早く寝ると言って通話を切った。

ツーツーと音が三回ほど鳴り、まだキンジと理子が繋がっているまま、静寂が訪れる。

『・・・・・・』
「・・・・・あー・・その、なんだ」

気まずいなどと言う次元ではなかった。
どうしたものかと思案するキンジの耳に、不意に聞こえてくる小さな笑い声。

『・・・ふふ・・・・あはは・・・ははははは、あはははははは』
「り・・・理子・・?」

それは次第に大きくなり、やがて高笑いへと変化していく。
暗い夜の室内で耳元に聞こえるそれは、キンジにとってとてつもない恐怖を煽るものだった。

「理子! しっかりしろ!」
『あーっはっはっはっはっはっはっはっはっはぁ!!! いー度胸だなぁオルメスぅ!! 次に会った時がお前の命日だぁ! こぉんの泥棒猫がぁぁーーーっ!!!』

ガジャン!! と、おおよそ通話を切っただけのものとは思えない音。
繋いでいたこっちの携帯も壊れるんじゃないかと、ありえない心配をしてしまったキンジ。

冷や汗を流しながら、ポツリと呟いた。

「どこの白雪だお前・・・」














「お風呂・・・ですか?」
「そう」

玄関前で掃き掃除をしていた私に、姉さんが唐突に提案した。
今日の夜に一緒にお風呂に入ろうと。

「え・・え〜っと・・・理由をお聞きしても?」
「なに、駄目なの?」
「いえいえそんな! ただ純粋にどうしてかな・・と・・」

慌てて両手をブンブンと振って否定する。
姉さん、いつもそうやって他人を威嚇してるんですか?

自覚があるかどうかは別として、まるで猛獣みたいにキッと睨むのは良くないと思います。
本人からずれば眉を潜めた程度のつもりなんでしょうが、普通の方なら脅しと取られても仕方ないくらいの眼光です。

「だからその・・・別に深い意味はないわよ。日本だと一緒にお風呂入ると気兼ねなく話せるんでしょ? そういう事よ!」

思いっきり何かありそうな反応でそっぽを向く。
これでは話がありますよと教えているようなもの。

徹底的に、探偵科や諜報科あたりには向いてないですね。
こういう性格一つ取っても、姉さんは強襲科が天職でしょう。

「それでどうなの? いいの? ダメなの?」
「あ〜・・・えっと」

別に、これと言ってダメな理由はない。
お風呂に入ったくらいで剥がれるようなヤワな変装ではないし、変えているのは顔部分だけだから問題はない。

ただ、姉さんの直感はどれくらいの脅威なのか、それが正確に測れないのが懸念事項だ。
そしてここで断れば、さらに姉さんの違和感を増長させることになりかねない。

どっちちにしろ、一度はくぐり抜けなければならな鬼門のようだった。

「いえ、大丈夫です」
「そう、ならいいわ」

満足気に頷いて身を翻す姉さん。
去っていく後ろ姿を見ながら、なんとなしに思った。

さっきの顔が少しだけ・・・曾お爺様に似ていたと。














そうして、アリアが急遽提案した彼女なりの最終手段である風呂の時間となった。
大きな館に相応しく、ここの浴場もそれなりの規模である。

これまでも一緒に入ろうと思えば入れたはずだが、仕事の分担の都合によって今まではそうならなかった。
今日は各々である程度時間を調節し、今はこうして二人揃って脱衣所にいる。

「・・・・・」
「・・・・・」

両者ともに、無言で服を脱ぎ始める。
いや、正確にはある時点で、アリアの視線は一点に固定されていた。

最初は観察するような、次いで羨ましそうな、しまいには恨めしそうな視線へと変化する。
苦笑いしつつも里香は着衣を全て脱ぎ、少し早足に浴場へと入る。

視線が気まずいと言うのに加え、僅かに肌寒いからでもあった。
遅れてアリアも入り、湯で体を荒い流してから湯船に浸かる。

「ふうー」
「はぁ」

アリアと、その一瞬後に里香が息をはく。
一日の疲れが抜けるような心地良さに、しばらく二人は目を瞑って沈黙を貫いた。

アリアは天井を仰ぐように、里香は俯くように、お互い正反対な姿勢でくつろいでいた。
やがて、そっとアリアの口が開いた。

「ねえ、初日にあたしが聞いたこと・・覚えてる?」
「・・・はい」

まるで合図したかのように、同時に目を開ける二人。

「何回も聞いて悪いんだけど、本当にあたしと会ったこと・・ない?」
「・・・・」

無言で、記憶を探るような思案顔になる里香。
二秒、三秒と時間が過ぎてから、ゆっりと首を横に振る。

「少なくとも、私はアリアさんに会った記憶はありません。前から知ってはいましたけど、喋ったのもあの時が初めてでしたし」
「・・・・そう」

Sランクであるアリアを知らない生徒なんて、武偵校では数える程もいないだろう。珍しい事でもなんでもない。
だが今日はこれだけでは終わらない。今まで貯まりたまった分だけ、気の済むまでぶつけるつもりだった。

天井から里香に視線を移し、正面に向き直る。まるで、嘘をついても見逃さないと言うように。
それに気付き、里香も同様にアリアに体ごと視線を向ける。二人とも、互いに正面から向かい合う形になった。

「じゃあ、海外に行ったことはない?」
「一度・・アメリカに行った事がありますけど、やっぱりアリアさんに会った記憶はないです」
「記憶喪失かどうかってのは聞いたけど、それをあんた本人が自覚してないって可能性は?」
「それは・・・否定しきれませんけど。でも、確かめようがありません」
「それもそうね・・。なら、あんたの友達とかにあたしの知り合いはいる?」
「・・・・あの、私・・武偵校では友人なんて数えるほどしかいなくって。その中にもそんな人はいないですし」

次々繰り出される質問の嵐を、里香はことごとく圧殺していく。
それに、そもそもアリア自身が会った記憶がない、というのが一番ネックな所だろう。

なんとなくの直感で、己の中の違和感を既視感であると結論しての行動だが、この分だと違うのではないかという思いがアリアの中に芽生え始めた。
それからも次々と質問を浴びせても、悉く空振り。

里香の目を見る限りでも、嘘をついているようには見えない。
そうして質問の数が数十に及ぼうかという時、二人のやり取りが途切れた。

「は〜。これだけやってもダメなのね」
「その・・・えっと、すみません」
「なんであんたが謝んのよ」

申し訳なさそうに謝る後輩に、思わず笑ってしまうアリア。
どちらかと言えばこちらが一方的に迷惑をかけていると言うのに、お人好しにも程がある。

妙に脱力してしまったアリアは、体をグッと伸ばして湯船に首まで沈んだ。
まだハッキリとではないが、思いっきりぶつけたことで少しは気分が晴れた。

一段落ついた所で、次にアリアの意識が向いたのはやはり里香の事だった。
視線は脱衣所の時と同じく一箇所に固定され、沸き上がる負の感情は抑えがたいものがある。

「・・・くぅっ」
「あの・・・アリアさん?」

その視線に素早く気付き、無意識に両手で前を隠す里香。
その際に、アリアにはない大きな二つの膨らみが腕に圧迫されて柔らかそうに潰れた。

その瞬間、どこからかブチッという音が聞こえた。

「なによそれはぁ! 嫌味か? あたしへの嫌味か!? お前と違ってこっちはこんなに潰れちゃいますぅとでも言いたいわけ!!?」
「えぇえ〜〜っ!?」

突如始まったハチャメチャな逆切れに、里香は今日最大の驚愕を表す。
さすがに危険を感知して後退するが、それよりも早くアリアが己の仇敵に襲いかかる。

とても十六歳とは思えない小さな手が、柔らかい双丘に沈み込んだ。

「ひゃあぁ!?」
「な、なによこれ!? ただの脂肪の塊のくせに! 男を自分から誘う不埒な見せ物のくせにぃ〜〜〜〜!!!」
「ちょ、アリアさんくすぐった―――ひゃっ! いやっ、だめぇ・・!」

涙目で必死に抵抗する里香の努力も虚しく、アリアは憎々しげに二つのももまんを揉みしだく。
アリアもまた、揉めば揉むほど涙目になってきており、最早なんのために自分がこうしているのかさえ分からなくなってきた。

バシャバシャと暴れる二人によってお湯が四方八方に飛び、悲鳴と怒号が同時に鳴り響く。
絡み合っているような抱き合っているような、よく分からない体勢になってきた。

一言で表せば、くんずほぐれつ、と言ったところか。
湯船から出て逃走を図ろうとする里香だが、させるかとアリアが背中に飛び乗る。

通常ならあまりに危険な行為だが、そこは両者とも武偵校の生徒である。
見事な受身で傷一つないが、年頃の女子二人が浴場の床で絡み合っているのは、これはこれで違う意味で危険な光景だった。

さすがにこれ以上の接触は危険と里香(マリア)が内心で危惧した、ちゅうどその瞬間。

ピチャン――――と。何かの雫が、里香の頬に落ちてきた。

「・・・・・アリア・・・さん・・?」

仰向けに里香が倒れ、その上にアリアが乗っかっている状態。
天井の照明を背にアリアの顔を見た瞬間、里香の目が見開かれた。

「え・・な、なによ?」

里香が急に大人しくなった事に、不思議そうな顔をするアリア。
里香の表情が、さっきとは違う意味の驚愕と困惑に満ちていたから。

「・・・・なんで・・・・・泣いてるんですか?」
「・・え?」

次に驚いたのは、アリア。
予想だにしなかった言葉をかけられ、瞬時にはその意味を理解出来なかった。

そして、気付く。
いつの間にか、自分の頬を伝う涙に。

「え、あ・・あれ? なんであたし・・・・なに?」

・・・どうして?
紛れもない本心であり、頭が混乱する。

両手で拭っても、止まることなく流れてくるその涙は、次第に滝のように溢れ始める。
体がそれにつられるように、ついには嗚咽まで口から出始めた。

「うぐっ・・ひっく。なん、で・・あた・・しっ・・・どうして・・?」
「・・・・」

意思に反して泣きじゃくるアリアを、里香が無言で見つめる。
その目に宿る深く色濃い感情を、視界が歪みきったアリアに気付く事は出来なかった。

何かに導かれるように、アリアの手が里香へと伸ばされる。
それは黒い髪をスルリと撫でるように通り過ぎ、首の後ろへと回された。

縋るように、手繰り寄せるように、アリアは里香に抱きついた。

「アリアさん・・」
「うぅっ・・ごめん。なにかっ・・わかんない、けどっ・・・・ひっく・・・・こうしたく、なって」

ちょっとだけ、少しだけ。
そう繰り返して、アリアは強く、強く里香を抱きしめる。

それはまるで―――――やっと見つけた物をかみしめるかのように。

溢れる涙は衰えを知らず、アリアの頬を顎を伝い、里香の肩へと落ちていく。
そして、不意に包まれるような暖かさをアリアは感じた。

それは間違いなく、自分の背に感じる人の手の温もり。

「ぐすっ・・・里、香・・?」
「・・・・・大丈夫ですよ」

とても優しく、染み渡るような穏やかな声。
どことなく、今も捕われの身である母を連想させる声だとアリアは感じた。

「私は・・・ここにいますから」
「――――っ!」

その言葉を聞いた時の思いは、きっとアリアには一生表現出来ないだろう。
ただでさえボヤけていた視界の歪みが、目に見えて増していくのが分かる。

なんてことはない、ただあやすような言葉を言われただけ。
それなのに、長年待ち望んでいた言葉を聞けたかのような気分になった。

理由も意味も全く分からない。
しかし、自分がどうしようもない程に歓喜しているのが分かる。

今日まで感じていたモヤモヤとした感覚が、嘘のように消えていく。
いままで、どこか欠けていた心の穴が、満たされていく。

心が、体が、嬉しさに打ち震えているのを感じる。
意識が乗っ取られそうな勢いの感情の渦が押し寄せ、それに抗う余地は残されていなかった。

「う・・あぁ・・・・・うわあああぁぁぁぁああぁぁあぁぁぁぁん!!!」

ダムが決壊したかのように泣き叫ぶ。
それに乗じて涙の勢いも増し、まさに大洪水と呼ぶにふさわしかった。

ボタボタと絶え間なくこぼれ落ちていく雫は、浴場の床にほんの小さな水溜まりを作ってしまうほどだった。
子供のように泣いてしがみつくアリアを、そっと抱きながら頭を撫でる。

つい先日、同じように泣いていた子をあやしたのと同じように。
それでいて、あの時とは確かに違う。

前はまるで―――――母と子のように。
今は、まるで―――――

「うわあぁぁぁあぁ! あああぁぁぁあぁぁぁ―――!」
「大丈夫・・・・大丈夫です」

絶対に離さないとでも言うように、力の限り抱きつくアリア。
それに答えるように、里香もまた強く、それでいて優しく抱き返していた。



幼い頃に交わされた夢、叶わず生き別れた姉妹の再会。

それに歓喜する心の叫びは、いつまでもいつまでも、吸血鬼の館に鳴り響くのだった。

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緋弾のアリアちゃん (MFコミックス アライブシリーズ)
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