小説『寝坊しただけでからまないでください。迷惑なんで。』
作者:てた・りる。()

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いやー、昨日はすごかったな。
リボーンが鬼だった…。
具体的にいうのがはばかられるぐらい鬼だった…

確か今日はバレーの試合があるはずだ。てか昨日帰りの会で言ってた。
ツナはやっぱ出るんだろうな。
俺ももちろん出るが、あんまり手伝いすぎるとツナが成長できないしなー。
…取りこぼしたやつだけ捕るか。

「ツナー。そろそろいくぞー。」

「うん、今いく―あいたっ」

ドンッ

…よしよし。今日は落ちなかったか。

「行ってきまーす!いこ、玲人!」

「おう。リボーンは一緒じゃないのか?」

「うん。先に学校行ったみたい。」

「そうか。そういえば、今日はバレーの試合があったな。」

「うん。昨日先生が言ってた。なんかクラス全員で頑張るぞ!って言ってたと思う。」

「ツナはなんか出るのか?」

「ううん。何も出ないけど。」

「俺はバレーに出るんだ。」

「そうなんだ。珍しいね、玲人が参加するなんて。」

「まあな。つい低反発枕に惹かれて…」

「玲人は寝るの好きだもんね…」

「とりあえず、バレーでは応援してくれよ?」

「もちろん。頑張れ!」

「今応援しなくてもよくね?」

「あ、そっか。」

「「あはは。」」



〜学校(ツナ視点)〜

「おす、ツナ!玲人!」

「おはよ!」

「おふぁよ〜。
…よかったな。ダメツナって呼ばれなくなって。」

「うん!
中学生になって初めてだよ!」

「沢田ー!」

「お、おはよ!」

「あのさ、お前に頼みがあるんだ!」

「え?俺に頼み?」

「じつは今日の球技大会のバレーなんだけど、レギュラーが欠けちゃって、
お前に出てほしいんだ!」

「お、おれが?!」

「持田先輩を倒した時のお前マジかっこよかったよ!
その力を貸してくれ!」

「いや、でもあれは…」

「なあ頼むよ頼む!
どーしても勝ちたいんだ!」

困ったな〜、どうしよー…
バレーなんかしたことないし…

あ、でも死ぬ気弾を打ってもらえば何とかなるかも…
玲人もいるし…

「じゃ…やってもいいかな…」

「まじ?!センパイを倒したヒーローが加入してくれれば怖いものなしだぜ!」

ヒーロー…

「わかった、まかしとけって!」

「ツナも一緒にやることになったな。頑張ろうな。」

「うん!」



キーンコーン…

「ツナ、はじまるぞ。」

「先行ってて。」

「わかった。…ツナ。あんま人に頼っちゃだめだぞ?」

「?うん。」



「えーっと、あいつのことだから俺を監視するために学校にいると思うんだけど…」


「リボーン、どこー?…
どこに行ってんだよ!こんな時に限って!」


フワッ…

「ん?なんだろこのにおい…」

コポコポ…ガンッ

「いで!」

「ちゃおっす。」

「なんで消火器の中に?
ありえねーよ!」

「オレのアジトは学校中に張り巡らされてる。」

「いつの間にそんなことしてんだよ!
そ、それより!死ぬ気弾撃ってくれよ!
時間がないんだ!!」

「撃ってもいいけど死ぬぞ。」

「へ?」

「死ぬ気弾は死んだときに後悔がないと復活しないんだ。
おだてられて調子ぶっこいてるお前に後悔があるか?」

「あっ!そっか!じ、じゃあ…
死ぬ気弾使用不能〜〜?!!」

「いっちょ試してみるか?」

「いや!いい、やっぱいいから!」

「んじゃがんばれよヒーロー。」

ど、どーしよーっ…
せっかくダメツナって言われなくなったのに、試合でダメっぷりをさらしたら逆戻りだ…
もー帰るしか…

「あれ?ツナ君!」

ギクッ

「バレー出るんでしょ?会場あっちだよ。
早くしないと始まっちゃうよ。
ほら早く、みんな待ってるよ。」

「う…うん。」


ニッ



〜玲人視点〜


お、ツナ来た来た。

「よっ!強力助っ人の登場だ!!」

「ったくじらしやがって!」

「ファイト、ツナ!」

「キャー!玲人くーん(折川様ー!)、」

「「頑張ってーー!!」」

…なぜか俺も応援された。

さて、頑張りますか。

-15-
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