小説『寝坊しただけでからまないでください。迷惑なんで。』
作者:てた・りる。()

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うーん…なんということだ…手伝う余地がないし、
ツナに吸い込まれるようにボールが飛んで行くんだよな…

これだと俺がいる意味がないんだが…
しょうがないか…よし、本気でブロックするか。

「俺が前でるから場所交換してくれ!今!」

「お、おう!」

ささっ

「サンキュッ!」

「玲人!前!」

ヒュォッ…バシッ!

「すごい!玲人君のブロック!かっこいー!」

バシッ、バンッ…バシンッ…


ピピーッ…

「第一セット終了!」

「一点先取よ!」

「玲人のやつ、ブロックだけでツナが落とした分全部戻した上に勝ちやがった!」

「「さすが玲人君(折川様)!かっこいー!!」」

「それにしてもやっぱりツナはダメだなー。」

「まぐれだったんじゃないか?」

「ツナ!やる気あるのかよ!」

「しっかりやれよ!」

「俺たちゃまじでやってんだよ!」

「玲人がいなかったら大変なことになってたんだぞ!」

「やっぱお前はダメツナだな!」

「あの…ちょっといいかな…
じつは持田先輩との一戦で足をくじいてたんだけど、また痛み出してきて…」

「そうだったのか。」

「それで調子悪かったんだな。」

「ちょっと保健室行ってきていいかな?」

「しょうがねーよ。」

「5人になっちまうけど行って来いよ。」

「うん、いってくるね。あれ…?」

「どーした?早くいって来いよ。」

「無理そーなら休んでいいからな?」

「ん…じゃあ行ってくる…」

…怪我に気づいたんだな。
原作どうりだな。
それならツナも成長できたろうし、ブロックはゆずっても大丈夫だな。
俺は一番後ろで落としもれをとるか。

おお、帰ってきた。

…あ。あんなとこにリボーン発見。めっちゃツナ狙ってる。
あ。ツナ被弾。痛そうだな…しょうがないけど。
とりあえず…頑張りますか!






〜放課後〜


「いやー、勝ててよかったな。最後の方からツナすごかったしな!」

「うん。ほんと勝ててよかったー…みんなの役に立ててよかったよ。」

「試合終わった後京子ちゃんとも話せたしな。」

「あ、あれはお疲れ様ってタオルと飲み物渡してくれただけだし!」

「それだけで顔真っ赤にしてたのは誰だっけな〜。…ブフッ!」

「うっ!あ、あれは…あんまり笑うなー!!」

「悪い悪い、ついな。」

「あ、じゃここら辺で!また明日!」

「あー。またなー。」

いやー、ツナからかうのって面白いな!
家帰ったら兄ちゃんにもこの話してあげよ。
兄ちゃんもツナの事兄弟だと思ってるって言ってたし。

お。兄ちゃん出てきた。

「兄ちゃーん。ただいまー。」

「おかえりー。今日はカレーだよ。」

「兄ちゃん今からどっかいくの?」

「いや?玲人が帰ってきた気がしたから出てきただけだよ?」

まじか!すげぇ…超直感じゃないよな?

「とりあえず中入ろう?」

「うん。」

「「ただいま!」」

「おかえりー」






〜次の日〜

「今日は転校生を紹介する。外国に留学してた獄寺隼人君だ。」

…原作通りだと確かこの後…

ガッガシャン!

「わっ!」

やっぱ蹴りやがった!こーれは死刑執行確定だろー。

「おいてめぇ。俺のツナに何してんだ。
殺すぞ?」

「ちょっ、玲人何言って…」

クラス一同((あ、これ転校生死んだな。))

ちなみに何人かの女子が鼻血をふいて倒れたが気にしない。

「ぁあ?なんだてめぇ。殺し返すぞ。」

「てっ転校生さんも!」

「ツナ、心配すんな。サクッとやってやるから。」

「ふざけんな!俺がお前に負けるとでも思ってんのか?!」

「そうだよ、転校生さん死んじゃうよ!!」

「てめっ、殴り飛ばすぞ!あと俺の名前は獄寺隼人だ!」

「そこの三人!黙りなさい、まだHR中だぞ!」

「「お前が黙れ。」」

「…はい…(私は先生なのに…)」

「と、とりあえずあとにしっ…しませんか…」

「ツナが言うんならそうする。少し寿命が延びてよかったな。」

「てめぇ、後で覚えとけよ!」

「お前こそ。あと、俺の名前は折川玲人だ。」

「けっ!俺に喧嘩を売ったこと後悔させてやるからな!」

「望むところだ。できればの話だがな。」


〜ツナ視点〜

…もー玲人ってばいきなり喧嘩吹っかけちゃうんだもんなー…
それに転校生さんもザ・不良って感じだったし…はー…

「あーゆーの、ついてけないなー…」

ドンッ

「おーいて、骨折しちまったかも。」

!三年の不良だ!今は玲人もいないし逃げなくちゃ!

「ごめんなさいごめんなさい!
ほんっとすいません!!」



「…ふう、あっぶねー…下手したら半殺しだった…」

「目に余るやわさだぜ。」

「き、君は転校生さん!
そ、それじゃこれで…」

「転校生さんじゃねぇよ!お前みたいなカスを10代目にしたらボンゴレファミリーもお終いだな。」

「え?なんでファミリーの事を?!」


〜玲人視点〜

―屋上にて―

おー。ツナと獄寺やってんなー。
ここならほとんど人もこねーし、絶好のポイントだよなー。

キィ…

「あれ?」

人が来ちゃっ…

「ん?…何してるの。ここは僕の場所だよ。
それに今は1限のはずだよ。」

雲雀キター!!

「あー…ちょっと風に当たりたくなって…」

「まぁいいや。僕の昼寝の邪魔をしたんだ。それ相応の覚悟はあるよね。」

カチャッ!

ですよねー…そうなりますよねー…
しょうがないか…今日は戦う気がなかったから武器持ってきてないんだけど。
素手でいいかな。

「何ぼーっとしてるの?少しは楽しませてよ?」

「期待には添えられると思うけどっ…」

シュッ、ガッ!

「…わお。」

「いつっ…」

…予想よりいてぇ!

「素手で僕の攻撃に耐えたの君が初めてだよ。
かといって、攻撃をやめるつもりはないけどね!」

うっわ、めちゃくちゃ笑ってる!
満面の笑みで攻撃してくる!!怖い!

…しかも攻撃をいなす度、笑みが深くなってく!
怖すぎる!!
…てか、俺はツナを静かに見ていたいだけなのに、なんでこんな邪魔が入るんだろう…


キーンコーンカーンコーン…

!チャイム!助かった!


〜雲雀視点〜

屋上で昼寝しようと思ったらさぼってる小動物を発見。
噛み殺してあげようと思ったらびっくり、草の皮を被った肉食だったよ。


クスッ

…たのしくて笑えて来たよ…!
もっと楽しませてもらおうか…!!


キーンコーンカーンコーン…

!チャイム…いいとこだったのに…


〜玲人視点〜

ガガッガッパン、パパパパパ…

…雲雀って、交渉に応じてくれるかな…

「ちょっと雲雀さーん。ここいらで一回やめませーん?
俺次の授業では出てないとあてられる確率高いからちょっと困るんだーけどー?」

「…僕の相手をしてるって言えば大丈夫だよ。」

お、いちおパシッガンッう交渉にトン、ダッガンッは応じてくれそうだ、な!
ていうか考える時間くらいくれよ!そんくらいいいだろ!!

「雲雀さんがよくても俺がよくないんだよ!
かえらせてくれやーい。というより、帰りまーす。」

「帰すわけないで…」

「じゃ!」

ひらりと、きれいなフォームで消えた。


手すりの向こうに。


…言っとくが、ここは屋上である。
普通の人がやったら死んじゃうので真似しないように!by作者


「!…――−−よ。」

…何言ってるかわかんないけど、口の動きから察するに
「次は逃がさないよ」的な意味だと思う。
はぁー…嫌なのにみっかっちゃったなー。

…結局ツナのも見逃すし。はぁぁー…

-16-
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