小説『寝坊しただけでからまないでください。迷惑なんで。』
作者:てた・りる。()

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〜瑞月視点〜


「玲人ー、朝ご飯だぞ?起きろー?」

「う、ん…兄ちゃん…」

「どうした?具合でも悪いのか?!」

「なんか…体中が重くって…起きれないんだけど…」

「ちょっとおでこ触らせてくれな?…だいたい38.7度ってとこか…
待ってろ、今母さんたちに言ってくる!!」

「うん…」

っはぁ…まじか…俺この世界に来てから初めてかもしんないな…
風邪ひくの…体…重いし、熱い…

ん…ねむく、なってきた…



「…。玲人、寝たみたい。とりあえず病院は玲人が起きてから。
今のうちに母さんはおじや作っといて。俺は冷えピタをダッシュで買ってくる!」

「はいよー。いってらっしゃーい。」



ツナにも伝えた方がいいんだろうけど、今はお邪魔な気がする。
ツナの恋路をじゃまするつもりはないし…
でも伝えなかったら絶対後で怒るよなぁ…

どっちがいいかなー…


〜ツナ視点〜


お、おれの家に京子ちゃんが!
リボーンがお金借りたって返すためにいっしょに来て、俺の部屋に上がってくれるなんて!!
もぅさいこー!リボーン連れてきてくれてありがとう!!

早く玲人にこのこと報告したいな!
でも、変だな。いつもなら何も言わなくても休日は玲人が来てるのに…?
玲人…何かあったのかな…?


〜玲人視点〜

ん…?空が赤い…

!もしかして俺一日ねてたのか!?
だいぶ体は楽になったけど…

ぐきゅるるる・・・


…腹、減ったな。何か食べるものあるかな…

トントン…

「あ、玲人おきた。気分はどう?」

「母さん、それ…何?おじや?」

「うん。おじやだよー?」

「…アレンジした?」

「うん!梅干を刻んで入れてみた!」

「なるほど、それで血のように真っ赤なんだね…」

「あ、味見したから味は保証するよ!」

「それもらってもいい?」

「もちろん!玲人のために作ったんだから!」

「それと兄ちゃんは?」

「瑞月なら、『今なら邪魔にならない気がする。』っていってさっきツナ君に伝えに行ったよ?」

…兄ちゃんの感もこえぇ…
確か今日は京子ちゃんが来る日じゃないか?

…ツナ、今日は最悪な日だな。
京子ちゃんに死ぬ気で拒否られ、俺が風邪ひいたって聞き、
たぶん兄ちゃんの事だ。お見舞いするっていうツナを絶対連れてこないだろう。
風邪がツナに移っちゃうからって。

う〜ん…兄ちゃんは、とってもいい兄ちゃんなんだし、今回は俺も賛成だけど…

ツナ、心配するよなー…あんまり心配させたくないんだけど。

よし。気合で明日までに完治させる!そのためにも寝ないと!


「御馳走様、母さん。体を休めるために寝てくるね。」

「はいお粗末様、病院行かないの?」

「あ。」



そうだツナにメールしとこ。



〜次の日〜

完全に風邪を治していまはツナんちでテスト勉強中だ。

「玲人。次の答えは?」

「3。」

「正解。」

原作と一緒でリボーンが爆弾のスイッチにぎってるから真剣に問題といてるぞ。
爆発されるのは困るからな。

次はツナの番だ。

「ツナ、次の答えは?」

「えっと…3?」

!まずいっ

「はずれ。」

カチッ
ドォン…

俺は今んとこ全問正解だから、原作よりは家への被害は少ないはずなんだが…
ツナに答え教えようとするとリボーンがこっち向くんだよな…
だから教えられないんだけど…

「じゃあ玲人。今からお前に俺の作った難しい問題を渡す。
それとき終わったら今日の分は終わりだ。何をしようと俺は止めない。」

「さすがに俺でも大学レベルは解けないぞ?」

「ぎりぎり高校レベルだ。」

「なら大丈夫だ。」

「玲人はまだ中学1年生だよね?!」

「自慢じゃないが頭いいからな。」

「それは知ってるけど!
って何あれ?!」

「んじゃちょっと集中するからそっちやっといてリボーン。」

「言われなくても。おいツナ、今んとこのおさらいするぞ。」

「じゃなくて、窓の外の木の上に変な赤ん坊が…」

「死ね、リボーン!」

どしゃっ

「くぴゃぁ!!」

あ、落ちてった。
うざい奴きたな。確かこの後…

ピポピポピポピポピポピンポーン!

「リボーン君、あーそーぼー!」

めちゃうぜぇ。
まあいいか。無視だ無視無視。
この問題やっちゃわないと。

「はーい」

ガチャッ

「ガハハハ作戦成功!
ひさしぶりだなリボーン!おれっちだよ、ランボだよ!!」

「うわっ入ってきた!リボーンの知り合いかよ!」

「この公式は覚えとけよ。」

「え?」

「…
こらー!無視すんじゃねー!!いてまうぞコラー!!」

びしぃドガッ

「ぴゃん!」

あーあ、痛そうだな。(壁が)
よし、あと少し!

「おーいて…何かにつまずいちまった。
イタリアから来たボヴィーノファミリーのヒットマ―――」

うるさいうるさい。ワタシワナニモキコエナイ!
くっそー、うるさくて集中できねーじゃねーか。
って、あ!これひっかけ問題じゃねーか!
畜生め、やり直しだ…いつもならこんなのにひっかっかんないのに…
それもこれもうざい牛のせいだ!
とりあえず、やり直すか…


あー…

ここは…こう…

こっちが、こうなって…

あれをこうして…

さっきひっかかったここは、こーすれば解けるから…

おっし、解けた!!

あ、この問題で最後だったのか。

「リボーン、でき――「ぐぴゃ!」」

俺の、

持ち上げていたシャーペンに、牛のもじゃ毛が引っかかっていた。

さらに牛の顔面には手榴弾というおまけつき。

とりあえず手榴弾だけ窓の外に投げ飛ばす。

「リボーン、問題全部終わったんだけど…これ、何?」

「ボヴィーノっていう中小マフィアのヒットマンだそうだ。」

そーいうのは知ってんだけどさー…。

確か原作だとこの後玄関から戻ってきてツナがあやしに外に出るんだよな…
ツナの手をわずらわせるわけにはいかないし。


「みんなー、ご飯の準備手伝って!」

「「「はーい。」」」

ツナママ、ナイスタイミング!
ご飯食べ終わったら(強制的に)寝てもらうか。


「じゃあ回覧板行ってくるからねー。」


「っしゃぁ!」

うざい牛は今度はナイフを投げる気らしい。こりないやつだな。

「ちょ、ナイフ投げたら…!」

キンッ

リボーンは案の定跳ね返した。
(ランボに)刺さってる刺さってる。

「学習しろよ…」

「うわああぁぁぁぁ!」

あ、10年バズーカ…

「お…おい…
って、なあ!そのバズーカって確か…じぶんに〜?!」

カチッドォン!

もくもく…

「ふー…」

「え?」

「やれやれ。どうやら10年バズーカで10年前に呼び出されちまったみてーだな。」

「な、この人…」

「お久しぶり若きボンゴレ10代目。」

「え?」

「10年前の自分がお世話になってます、泣き虫だったランボです。」

「な、なんだってー?!」

「それと…って玲人さん!」

「おれ?」

「命だけは勘弁してください!!」

?!
どんなトラウマを植え付けたらこうなるんだ?


「さようなら!!」

「逃げちゃった…玲人、なんかした?」

「いやぁ、今んとこ思い当たらないな…」


「こらツナ、泣かしちゃダメでしょ!
ランボ君、リボーン君と友達になりたいんだってよ。」

「え!そうだったんだ…」

「なんて嘘だよーん!死にやがれ―!!」

キキキンッ

ドドン!

「ぐぴゃぁぁぁ!」

「ママンおかわり。」

「あ、俺も。」

「「……(なんでびっくりしないんだろう…)」」



―――あとがき(?)―――

更新が遅かったり、話を何度も書き直したりせてすいません。

10月からは安定すると思うので、生暖かい目で見守ってください。

お願いします。

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