小説『寝坊しただけでからまないでください。迷惑なんで。』
作者:てた・りる。()

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――ツナ視点――

「はあぁ…夏休みだってのに…
点数悪かったから補習ばっかだよ…」

京子ちゃんも玲人もいないし…つまんなすぎ…

あと少しで終わるし、今日は家に帰ったら何して遊ぼっかな?

「このプリントは明日までの宿題です。
全問正解しなくちゃ落第ですからね。」

「「ええーー…」」

いつもならクラス中から声が上がるから先生も考え直すけど、今は少人数だから弱い〜〜!
てか、えー!?宿題あるのかよー!!

「ツナ。」

あ、山本!どしたんだろ?

「一緒に宿題やんね?一人より二人の方が早えーだろ?」

「それいいねー!」

山本ナイスアイディア!!
山本が補習仲間でよかった〜!

「どこでやろっか?」

「うちでやればいいだろ。」

「お前教室に出没すんなよ!!」

「ちゃおっス。」

「よお小僧。元気そーだな!」

「てゆーか、なんでお前が俺たちが宿題やる場所決めてんだよ!」

「オレはお前の家庭教師だからな。」

「おっおいーっ!」

また山本の前でそんな…!
オレが変な誤解受けたらどうすんだよ!!

「…ハハハハ!ツナお前、いい家庭教師つけてんなーっ!」

誤解は受けなかったけど、山本また冗談だと思ってるー!!

「オレも宿題みてくんねーか?菓子ぐらいおごるぜ?」

「いいぞ。
でも簡単に教えたらお前たちのためになんねーぞ。俺は一通りできるまで口出ししねーからな。」

「言うねーお前!!やっぱいいわこいつ〜〜!」

「ちょ、マジでうちでやんの〜!!?」


――玲人視点――


ピンポーン

夏休みということで惰眠を貪ってたんだが突然鳴ったチャイムのせいで目が覚めてしまった。
そして今家には俺しかいない。
居留守してもいいんだが、この気配は山本と獄寺なんだよな…出てやるか…

「・・・よう。補習の手伝いはツナが関わっていなかったらお断りだぞ。」

「てめえ開口一番ケンカ売ってんのか!」

「今から言うことよくわかったな折川!
補習に宿題が出ちまったんでツナん家でやるんだが手伝ってくんね?」

「あー…ケンカ売ってるつもりはないし、中入ってていいから10分待っとけ。」

「わかった。おじゃましまーす。」

「っ邪魔します。」

――10分後――

「わりい、待たせたな。」

「いんや、大丈夫だ。それよりその分厚い本はなんなんだ?」

「ああこれか?
俺高校で使う公式までは全部暗記してるからから、大学レベルの公式集。
もし必要になるならこれだろうから。」

「ハハッ!まだオレら中一なのに2人ともすげぇな!
折川と獄寺がいたら解けない問題なんてないかもな!!」

「「いやそれはない。」」

「ハモんじゃねぇよ!!」

「それはこっちのセリフだ!…不毛な争いをしたってしょうがない。さっさとツナん家行くぞ。」

「そうだな!」

「お前が仕切ってんじゃねぇよ!」


ツナん家到着ー。

ピンポーン

「はーい!」

「「「おじゃましまーす。」」」

「な?!なんで獄寺くんと玲人が??」

「なんだ言ってなかったのか。」

「考えてみたらわかるやついねーと終わんねーだろ?
獄寺と折川がいれば百人力だぜ。」

「よせやい。(テレッ)」

「獄寺、照れるという反応はあってるがキモい。」

「やっぱてめぇオレにケンカ売ってるだろ!」

「争い醜いヨクナイヨー。」

「わざとらしいにもほどがある!!」

「まあまあ玲人も獄寺くんも落ち着いて…とりあえず、勉強始めようよ!ね?」

「だな。とりあえず、俺質問されるまでは口ささねぇからそこんとこよろしくー。」

「おー。よっしゃ、ちゃちゃっと終わらせようぜ!!」

「「おーー!!」」



…ふう。少し時間が経ったが、山本はだいたい終わったみてーだなー。
にしても、『ネコジャラシの法則』なんてふざけた名前の公式があるんだな。
世界は広いぜ…。

「ここに解き方は全部載ってんだよ!!」

「うんうんそーなのな。
おかげでだいたい解き終わったぜ。」

「な!見せてみろ!………っち。…合ってる。」

「まあでも問7はわかんなかったけどな。」

「!がっはっは!やっぱまだまだバカだなあ山本ォ!
問7はなあ……わかんねぇ…」

「えっ?!」

「それはまずいな。全問出来なくちゃ落第だったっけ?」

「な?!何でそれを早く言わねぇ!」

「ツナ、それマジか?」

「う、うん…」

「んー、その問題ちょい見して。」

「うん、はいこれ。」

「……うわー、こりゃまた簡単そうに見えて難しい問題だな……」

この問題はきっと先生が間違えて出しちまったやつなんだろう。
高校レベルじゃとけねぇ問題だからな………あり?

「あり?…この問題、つい最近に見たような気が…」

「本当か?!」

「それいつだ!」

「いやホントついさっき…あ。」

俺は急いで手元にあった公式集を探る。
さっきひっかかってた『ネコジャラシの法則』。
その練習問題が………!

「はっ…ビーンゴー。」

「あぁ?解けたのか折川!」

「ああ解けた。問7の答えは4だ。
だよな?リボーン。」

「…ああ。正解だ。よく公式見ただけでわかったな。」

「だってこの問題、公式集に乗ってた問題と全く一緒のだったから。
これ兄ちゃんのお下がりだから、赤ペンで答え書かれてんだよ。」

「そうか。そりゃ運がよかったな。」

「ああ本当にな。」

「にしても、折川って本当に頭いいな!
…なあ折川。お前の事『玲人』って呼んでいいか?折川って言うとなんか他人行儀っていうか、言いにくいというか…」

「別に呼び方は何でもいいぞ?俺そういうのは気にしないから。
獄寺も言いにくければ『玲人』でいいぜ?」

「なんか癪だしオレはこのままでいい。
呼びにくいわけでもない。呼びたくないだけでな!」

「ハハッ!じゃあオレはこれから玲人って呼ばせてもらうぜ。
早速だが、玲人のおかげで問題が解決したぜ!あんがとな!!」

「折川。今回だけだがお前のおかげだ。」

「玲人、ほんとありがとう。なんとか落第は避けられそうだよ!」

「なんだよ皆して。俺はただ兄ちゃんのお下がりの公式集を持ってきてその中から同じの見つけただけだぜ?そんなかしこまれるようなことはしてないし友人として当然の行動でもある。
だからそんなしっかりと礼をしないでくれ。
普通に教科書貸してくれてサンキュぐらいの気持ちでいいというかそうしてくれ。いいな?」

「あ、ああ…わかった。」

「ハハッ!OK!」

「あー、ツナー…獄寺も山本も勉強がひと段落したんならゲームしね〜?
せっかく4人いるしさー。」

「おっ!いいねー。なにやる?」

「ぷ○ぷよとかならすぐできるよ?」

「それにしましょう十代目!
お前らもそれでいいよな?!」

「俺とツナは強いぞー?」

「ぜってぇ折川には負けねぇ!!」

「じゃあタッグマッチにでもすっか?
オレと獄寺、玲人とツナっていう風に。」

「うん!じゃあ一階いこー。山本、オレ負けないよ?」

「ハハッ!望むところだ!!」

ツナはふとさっきの事を思い出して山本に小声で言った。

「…あと、さっきのなんだけど、玲人ものすっごい照れてると思うよ。
獄寺くんにも感謝されたし。」

「あ、やっぱ照れてんのかアレ。わっかりやすいのな。」

「ふーたーりーとーも。内緒話は良いが早くキャラ決めちまえー。」

「うん!」

「おう!」

2人はそのあとしばらくにっこにっこしてましたとさ。





――あとがき(?)――

ほんと更新遅くてすいません(汗)

少し玲人の装備の設定を変えたので、読んでいただけると幸いです…。


ここまで読んでいただきありがとうございました!!

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