小説『寝坊しただけでからまないでください。迷惑なんで。』
作者:てた・りる。()

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更新遅くなってほんとすいません!!
この次は週末に更新できると思うので、
こんなのでよければ応援よろしくお願いします。

―――――――――――

――玲人視点――

そろそろ体育祭だなー。こんときはツナが棒倒しの総大将にされて獄寺と笹川兄が喧嘩して負けるんだっけ?
今から集まりだし、俺がサポートすりゃいいか。

「極限必勝!!!」

…暑苦しい…どーせ俺今は関係ないから寝てていいかな?いいよな。

「駄目だよ!一応起きてて玲人!」

なぜわかった。

「だって玲人今にも寝そうだったんだもん。」

「…わかったよ、寝ないよ。」

…俺全然喋ってなかったんだけど。ま、いっか。

「だがオレは辞退する!!!」

「「「えぇ!!?」」」

「オレは大将であるより兵士として戦いたいんだ!!」

あ、やっぱ棒倒しの総大将やめるんだ。
つかほんとに単なるわがままだな!

「だが心配はいらん。オレより総大将にふさわしい男を用意してある。」

「え?笹川以上に総大将にふさわしい男だって?」

「1のA!おりかw「だが断る!」」

「1のA!沢田ツナだ!!」

『綱吉』なんだけど…覚えてないんだろうな。

「へ?今玲人って…」

「断ったから気にすんな。」

「おおぉ!10代目の凄さをわかってんじゃねーかボクシング野郎!!」

「てか、えっ?なんで!」

「賛成の者は手を挙げてくれ!過半数の挙手で決定とする!!」

するとあちこちで一年じゃ無理だろとか、負けたくないもんねえなどと聞こえたが、誰かが
「でも玲人様と綱吉様のかっこいいとこ見れるかも…」
と言って瞬間、3分の2が手を挙げた。

「よし、過半数を超えたな!
決定!!棒倒し大将は沢田ツナだ!!」

「は!!?うそーっ!!なにそれーー!!」

「すげーなツナ!」

「さすがっす!」

「ビビったっス。」

「あ、リボーン。」

「超不自然!」

「ちゃおっス。総大将と言ったらボスだな。
勝たねーと殺すぞ。」

「な!いいから!隠れてろよ!!みんなの前で〜〜っ!」

プシュウゥゥ

「ダミー?!」

「てやっ」

飛び始めたリボーン風船をぱしっと掴みツナにおおーと歓声を受けた。


「あーーっ!もう!手あげなかった人たちからは睨まれるし…
総大将なんて絶対無理だよー!!」

「そんなのやんなきゃわかんねーぞ。」

「おまえは棒倒しの怖さを知らないからだよ!!
みんな総大将を落とすために服を引っ張るどころか、殴る蹴るは当たり前。
勝っても負けても総大将は傷だらけさ!
だから普通は総大将にはそのチーム最強の男がなるんだ。
実際B組は空手部主将、C組は相撲部主将だぜ?!」

「ワクワクするな。」

「ガクガクするよ!」

「まあ、ツナは俺が守るから。」

「うー…玲人の言葉がすごくあったかい…」

はじめに言われかけて断ったのは俺だけどな。

「ツーナさん!上ですー。」

「ハル!」

「お、ハルちゃん。なにやってんの?」

「リボーンちゃんに聞きましたよ!ツナさんの総大将決定を祝って、棒倒しのマネです!」

「バカ!恥ずかしいからやめろよ!」

「スカートの中身見えちまうぞー。」

「…はい、ハルも途中で失敗だと気づきました…
降りれなくなっちゃったんです。」

あーもう、世話のかかる…


「明日うちの学校休日なんです!
ツナさんの晴れ姿を見に行きますね!」

「い!!いいよこなくて!」

「はひ?どうしてですか?」

「それは…」

「ツナは恥ずかしいんだってよ。」

「ちょ、玲人!その、あー、うー…と、とにかく見に来ちゃダメだぞ!!」

「あ、ツナさん!」

あっちは京ちゃんの家か。

「じゃー、またなー。」

「玲人さんもですかー!」


お、いたいた。京ちゃんと一緒か。

「ツナー。」

「あ!玲人ごめん置いてっちゃった!」

「いいって。」

「こんなとこにいたのか沢田!」

「え?」

「よーっツナ!」

「どこにいたんすか10代目!」

「え!?お兄さんはわかるけど、なんで獄寺くんと山本も?」

「今から棒倒しの練習を河原でしようと思って探してたんすよ!」

「練習?!今から?!」

「ま、一回くらいやんなきゃダメか。面倒いけど。」

「玲人?!」

「ちなみに言いだしっぺ誰?」

「俺たちじゃなくて…紹介しよう。タイのパオパオ老師だ!!」

「パオ〜ン!」

「変なジジイ。」

「…パオパオ老師…ね。
じゃ、河原行くか。」

「ええぇー…」

ツナの意見は華麗にスルーされた。


「じゃあ早速練習としよう!沢田!登れ!!」

「えっと、オレ木登りとかできないんですけど…」

「何を言ってる!気合だ!気合で登って見せろ!!」

「じゃ、俺いい案があるんだけど。山本、手伝って。」

「ん?おう!」

「まずはツナ、少し向こう行ってくれ。
山本はその辺で待ってて。」

俺が考えた案というのは、ななめにした棒の先にツナを乗せ、反対を山本に抑えてもらいながら俺がだんだん棒を立てていくというものだ。
これは俺だからできることなので良い子は真似しちゃいけないよー。
なんて思いながらさっさと棒を立てていく。早くしないと抑えてる山本が限界になっちまうから。

2分程度で立て終わり、下の4人で支えているんだがいつの間にか獄寺と笹川兄が一触即発の雰囲気なんだけど。
今にも喧嘩おっぱじめそうなんですけど。
つか始めたんですけど。どーすんのこれ。
爆風に俺と山本の二人でクソ長い棒持って耐えるの面倒くさいんですけど。倒さないけど。絶対倒さないけど!

何を思ったのか山本が戦地に赴くお父さんの顔(実際に見たことないけど)で、
「逝ってくる。」
と格好良く決めていってしまったので、とりあえず棒ごとできるだけ揺らさないように10mくらい離れた場所へ避難した。
そこで川の方へ行かないようにゆっくりとツナを降ろし、なかなか収まらない喧嘩を見て、
俺とツナはため息をついた。


次の日、いつもと同じようにツナを迎えに行ってるとリボーンが目の前にとんできた。
それを受け止めて手近な塀の上にポンと置いて何もなかったかのように歩き出した。
すると後ろから呼び止められた。

「おい、折川、今日の棒倒しで一つ賭けをしないか?」

「…どういうやつ?」

「単純な勝ち負けの賭けだぞ。乗るか?」

「…賭ける内容は?」

「まずは、乗るかどうかを答えろ。話はそれからだ。」

「へぇ。…」

おおかた棒倒しで負けたらファミリーに入れとでもいうつもりなんだろうが…
ようは俺が棒倒しで勝ちゃーいいんだよな。
…棒倒しには絶対出るし、出る以上は負けたくないから勝つつもりだけど。
…手間は一緒か。それにこっちが勝った時の報酬が気になる。乗るか。

「じゃあ、乗るから詳しい話をしてもらおうか。」

そしてリボーンはニヤッと笑ってから話し始めた。

「まずは、棒倒しで俺たちのチームが優勝するか否かで決めるんだが、折川はどちらにかける?」

「俺は『俺たちのチームが優勝する』に賭ける。」

「じゃあ俺は『否』だな。さて、勝った時の報酬だが…
俺が勝ったら、ボンゴレに入れ折川。」

「じゃあ俺が勝ったら俺の事勧誘すんのやめろよ?」

「…それだけか?」

「それじゃ今のと三回俺の言うこと聞くこと。」

「…それ以外は?
俺はてっきりツナのカテキョをやめろとかいうと思ってたぞ。」

「俺はそこまでリボーンの事嫌ってないし、ツナのカテキョはリボーンが最適だと思っているが?」

「…そこまで買われているとは思ってなかったぞ。」

「普段態度に出さないように気を付けているからな。」

リボーンはそうでなくちゃ面白くないとでもいうようにニヤッと笑い、
今日の体育祭が終わったら教室に来いと言ってツナの家の方に歩き出した。
俺もそれについて行く形で歩き出した。


―――あとがき(?)―――

本来は体育祭は分けるつもりはなかったのですが、
話を盛り込んでいったらどんどん肥大化してしまい2話に分けることになってしまいました…
更新が遅くなってしまったのは主にそれが原因です!

ほんとすいませんでした!
こんな作品でも読んでくれたらうれしいです。
ありがとうございました!

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