小説『呪い使いの転生者』
作者:unworld()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

呪い使いの悪夢

俺はジュエルシードのことで疲れていた。
ジュエルシードを机の上におきさっさと眠ってしまった。
俺は人助けをしたのだからいい夢が見れると一瞬思ったがすぐにやめた。
そんなのは偽善だから…てか、勝手に持って行っただけだろうが…俺よ。
まあ、普通の夢が見れると思った。
だが…

「ここは何処だ?」

やはり世界は不条理だ。

俺は今、真っ黒い空間に佇んでいる。
天空を見てもそこには空と呼べるものは存在せずただ黒が広がっていた。
横をみてもそれは同様であった。その奥をみても壁は見えず黒が永遠に続いていた。

「ここは何処だ?」
[夢だよ?]
「誰だよ、お前?」

いつのまにか佇んでいた少年は俺に話しかける。
ただし、ここが暗くて顔が見えない。

[僕?僕は
君だ ]

その言葉が発された瞬間、俺の身体に凄まじい悪寒が走った。
背中がぞわぞわする感じだ。
まるで

俺のすべてを知っているかのようだった。


「ざっけんなよ!誰だてめぇ!」
[だから言っているじゃないか…
僕は君だ]

そいつは悪びれた様子もなく言う。
俺は恐怖した。
こんな奴がいてたまるか。
だが、
その思考は強制的に閉じられる。
俺が顔をあげるとそこにはあいつがいて
それまではいい。だが、
俺の顔をしていた。

「なんだよ!何がしたいんだ!」
[僕は君だ。そして、君は僕だ。
それ以下でもそれ以上でもないよ]
「うるせぇ!!!!」

俺はそいつの顔面を殴る。
だけど、
その痛みは俺のは顔にきた。

「っ…」
[これで分かったかい?
僕は君だ。]
「…黙れぇ!!!!!!」

こいつは俺じゃない。
分かっていても否定ができない。
恐怖。
その感情が俺の中で溢れて行く。
その中でチラリとあいつを一瞥する。
だが、
あいつの口が大きく裂けたかのような口でにやけた気がした。

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

俺の中で膨れ上がり涙が零れる。
すると、一つのビジョンが俺の視界を奪う。
そこに現れたビジョンは…
見知った場所。
転がる人の残骸。
そして、俺。

その光景は俺がよく知っていた。いや、覚えていないとおかしい。

この日は俺が死んだ日だ…

俺が俺じゃなくなり
修羅が終わり、命が終わった時だ。
なぜ?
なぜ、ビジョンの中にいるのがあいつなんだ?
なぜ?
この光景なんだ?

[思い出したかい?]
「まさか…」
[そう、君がそうなる前の君だよ。]
「だがこの日俺は…」
[ああ、君の命が尽きた日だ。]

俺は狂ったようにわらいだす俺をみた。
すると、後ろに剣を持った奴が現れる。

「やめろ…」

そして、その剣は俺の身体を突き刺した。
だが、そんな事は過ぎた事だ。いいんだ、だが、

誰だ?

そんな疑問が俺の頭をよぎった。
その時だ、俺のことを殺した奴がこちらに気づき歩いてきたのは…

「はっ?」

俺はすっとんきょんな声をあげた。
おいおい、なんでこっちに来るんだ?

そして、俺は動けなかった。

そして、またそいつに刺された。

「はっ?このやろ…」

口から吐血しまた意識を失いそうになる。
そして、俺は…また、死んだ。



「はっ!!!!」

俺は飛び上がり起きる。
俺の目の前には見慣れた天井が広がる。
汗がシャツに張り付いてキモイ悪い。

「はー…はー…はー…」

荒い息を整え体をみる。
だが、目立った外傷は見られない。
刺されたところも完治というか何事もなかったかのように綺麗だ。
頭を抱え、ベッドに戻る。
そして、つぶやいた。

「全くもって不条理だ…」



どうも、unworldです。
すこし変かもしれませんが…
よろしくお願いします。
あと、コメントも頂けるとありがたいです。参考になりますので…
これからもよろしくお願いします

-21-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st<初回限定版> [Blu-ray]
新品 \6600
中古 \3500
(参考価格:\8800)