小説『呪い使いの転生者』
作者:unworld()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

呪い使いは温泉に行く(強制的に…)

温泉っていいですよね。
俺は少なくてもそう思う。何でいきなり温泉の話になるんだ?ってことですか?
それは俺が温泉にきたからだ。勘違いするなよ。
強制的にだ!

俺が悪夢をみてから一日。
学校に行くと、バニングスが仁王立ちして俺のことを待っていた。

「遅い!」
「なぜ、お前のペースに合わせなきゃいけないんだよ。
バニングス…」
「ちゃんと昨日の夜のこと説明してもらうわよ!」
「はいはい…」

俺は肩を掴まれ揺すられる。
頭を揺れるだろうが!
バカになったらどうしてくれる。

「あ、薫くん!」
「おはよう蓮月くん。」
「おいっす。月村」
「私はスルー!?」
「うっせぇ。まあ、おはよ。なのは」
「うん!」

おいおい、なんか俺が男子からの殺気を浴びせられているんですが?
あれだよ。俺の肌が茶色になるからやめろ。
紫外線よりもきついから…

「で、どういうことか説明してもらいましょうか?」
「ここじゃ目立つだろ。昼休みに説明するから」
「絶対だよ?」
「俺には絶対は通じない」
「……薫くん?」
「すいません調子こきました」
「早っ!」
「蓮月くん…哀れだね。」

ぐはっ!
月村に地味に辛いことをさらっと言われた。
薫は(精神的に)100のダメージを受けた、
効果は抜群だ
どこぞのRPGじゃねぇか。

「んでさ、俺がお前らに話してメリットあるの?」
「え?薫くんシャンプーがどうしたの?」
「そっちじゃねぇよ!バカか!」
「バカじゃないの!」
「で、俺が教えることにあんのか?メリット」

はい、なのはさん。
手を上げて発言しようとしない!
どうせ、シャンプーとかいうから当てないし

「じゃ月村」
「えっ?…えーと」
「じゃバニングス」
「うーんと」
「最後に…なのは…と言いいたいところだが時間切れだ。」
「時間制限あったの?」
「うん、なのはだけ」
「何で私だけ!?」

俺はなのはの言葉を華麗にスルーしつつ
月村とバニングスに問う。

「んでメリットはあんのかよ。」
「ない…かも…」

月村が弱々しげに言う、
まあ、そうだろうな。小学生では普通思いつかん。

自分の事を言え…とはな。

俺が求める対価それはなのは達の情報だ。
考えてもみてくれ俺が与える情報は俺…自分自身の情報だ。
だったら向こうも自分自身の情報を教えてもらっても悪い事はない、と思う。

「まぁ、いいんだけどな…」
「じゃあなんで質問したのよ!」
「さてな、わからん」
「え〜」

そして、俺の視界にまだ、手を上げているなのはがうつった。
あいつ、何してんだよ。

「おい、なのは、何してるんだ?」
「私も言いたい事があるの!」
「はい。じゃあなのはくんどうぞ。」
「うん!えっとね…」
「へーそっか」
「まだ、何も言ってないの!?」
「で、なんだ。聞いてやるから早く言え、ばかなのは」
「…う〜、バカじゃないの」
「早く言え」
「わかったの…あのね今度の日曜日に温泉に行くんだ。
薫くんも一緒に行こうよ!」
「誰と?」
「えっと お母さんとお父さんとお兄ちゃんとお姉ちゃんと忍さんとアリサちゃんとすずかちゃんと私」

結構な
大所帯だな。
ていうか、忍さんって確か月村のお姉さんだったよな。
士郎さん大変だな。

「んーめんどくさいからパス」
「えっ?」
「そんな、大所帯で行くんだろ?
俺はそんな空気をぶっ壊しそうだしな。
誘ってくれてありがたいが行けないな。」
「えー」

と、まぁ、こんな感じで断ったはずだが…
いろいろ(迷惑電話とか脅迫電話とかetc)あって温泉にきてます。
ん?なのは達には約束通りちゃんと教えた。
俺が転生者であることも、全部だ。
はてさて、温泉でも浸かりながら
ゆっくりしますか…




どうもunworldです。
この小説『呪い使いの転生者』
が殿堂入りなどという私には不相応な賞をいただくことが出来ました。
ありがとうございます。
これからも頑張りますので応援等
よろしくお願いします。

-22-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




魔法少女リリカルなのはStrikerS フェイト・T・ハラオウン 水着Ver. (1/4スケールPVC塗装済み完成品)
新品 \10300
中古 \6700
(参考価格:\12000)