小説『呪い使いの転生者』
作者:unworld()

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呪い使いと決着

俺と神羅の戦いの火蓋は切って落とされた。
神羅は強い、神羅がもつ宝具その他の魔力もさることながら才能だって十分にある。
対して俺は弱いんだ。
俺が持つ能力は基本的には弱い部類だ。
いや、
能力自体は強いんだが、使用者つまり俺だ。が弱くて全然使えてないんだ。
本当にもうしわけねぇんだけどな。
魔力変換資質『呪』
『絶対破壊』
『喰魔法』
『広域殲滅魔法』
『圧縮魔法』
そして、レアスキル『先駆』
確認してみると結構な数がある事が再認識されたな…

喰魔法についてはかなり強いとは感じる時がある。
絶対破壊についても同様だ。
それに、圧縮魔法と広域殲滅魔法についてはまだ使ってすらないから強さとかはわからないわけだ。
喰魔法…魔法を一つ喰いそれを自分の魔力に変換する魔法…
絶対破壊…この世に存在する絶対を破壊する能力…ねぇ。
なんか微妙だと思う事が多々ある。
てか、最近の戦闘方法って
『呪魂拳』(カースエンドブレイバー)しか使ってない気がするんだよな。
まぁ、気がするじゃないしね〜
とりあえず、俺の体も病み上がりで万全では無い無茶は出来ないが神羅をぶっ倒すには無茶するしかねぇか…

まぁ、分かっている事は一つだ。

俺は弱い。だけどそんな弱い俺に救いを求めてる奴がいて、そいつが今、困ってる。
だったらやれる事は一つだろ。俺には救うことは出来ねぇかもしれない。
だけどよ、その困ってる奴の前に立ってそいつの前にある障害をぶち壊すことは俺に出来る事だ。
それをやって、そいつ…フェイトが救われんなら俺は死んでもやるだけだ!!!

まずは、神羅をぶっ飛ばす!!!

「うぉぉぉ!!」
「王の財宝」

あいつの背後から剣が幾つも発射される。俺はそれをよけて壊して突き進む。

「邪魔だァァァ!!!!」
「無駄なあがきを!!」
「吹っ飛びやがれ!」

俺は神羅に急速に近づき拳を振るうが避けられてしまう。
あいつの【王の財宝】は厄介だ。
なぜかというと理由は至極簡単で、剣が出てくるという点である。
剣が出てくる…それ自体はまぁ、良いとしよう。しかし、この言葉の前には無限にという言葉が隠されている。…それに威力が素晴らしい。
全く…厄介だな。
せめて、俺に剣が使えればいいんだが…
ん、まてよ…剣か…使えるじゃねぇですかい。

俺自身で調達してやる。
俺の力…呪いの力を強くしてそれを手に収束させる。

「っ…ぐぁっ!!」


腕自体に呪い…呪詛が発動し人間物じゃなくなっていくが、今更だ。
呪いの力は俺の特権だ。
神羅には使えない、どっかの偉い人が言ってた気がする。自分の特技で勝負しろってな。

俺の腕に呪詛が巻きつきもう腕が完全に人間ものじゃなく黒く染まったころには手には一対の刀が作られていた。
形は歪、刀というよりは小太刀と言うべきだろうか。
だが、短くなく長くなくそれでいて禍々しいときた。まさに俺にふさわしい不完全なもんだ。
また、俺のカースエンドブレイバーとつながっていてなんというのだろうか…
腕と剣が一緒になっている感じと言った方がわかりやすいのか?
まぁ、そんなこといったら名前は…
『呪魂刀』ですな。
まぁ、ともかく行ってみますか!

俺は一気に神羅に向かって飛翔する。
対して神羅は落ち着き払って王の財宝を発動する。
幾つもの剣が俺に向かって飛来する。
俺は地に降り立ちその剣に立ち向かう。
剣に向かって呪魂刀を振るい剣を壊す。
弾く壊す避ける進む。
その繰り返しだ。
いや、それしか出来ないんだ。
俺に出来ることはそれだけだから、

壊して壊して壊して突き進む!

「うぉぉぉぉぉォォォォ!!うらぁ!!」
「雑魚がァァァァァァ!!!
砕け散れ!
エヌマエリシュ!」
「させるかよ!
呪い壊し突き進め!砲撃魔法
カースエンドブラスター!」

エヌマエリシュの砲撃と俺の黒色の砲撃がぶつかり合う。
威力は互角で、砲撃どうしが競り合っているのだが…

「嘘だろ…」

神羅の方は数がヤバ過ぎる。
なぜなら、神羅の背後には無数の剣が見えていてその数はゆうに百を超えるだろう。
俺の砲撃カースエンドブラスターは呪魂拳から砲撃を発しているためしかも今は競り合っている状態だ。
俺に避ける術はない。
剣の矛先が俺に向けられる。

「やっばっ…」

剣の雨は当然俺に降り注いだ。




「ふう…」

どこかでため息が聞こえた気がした。
ああ、なんと悲しいことではないか…

「んで、また死ぬかもしれんと」
(まぁね。実質なんで生きてるのかわかんないくらいだしね)
「毎回思うんだけどよ、瀕死の状態の時にここにくるじゃん。もう、軽くめんどくさいんだけど。」
(いや、別に僕のせいじゃないし…)
「だったら帰らせろや。お互いの利害は一致してんじゃねぇか」
(いや、まだ話してすらないしね。
利害も一致すらしてないよ。)
「早く力を返してくれ。
俺は速く帰らなきゃいけねぇんだよ!」
(わかった…よ。)



「ふっ…やっと死んだか…馬鹿め」
「悪りぃ生き残った」
「っ!?」
「呪魂拳セカンドシフト」

俺は戻ってきた。
返してもらった力は呪魂拳の究極である呪詛である。
その呪詛は使用者を殺す呪詛
『デッドエンド』
これを呪魂拳の中に入れるとで発生する能力がある。
それは

「触れたものをすべて呪いに変える」

というものだ。

つまり、神羅の剣だろうがなのはのスターライトブレイカーだろうが関係ない。
呪魂拳セカンドシフトに触れればそれも全て呪いへ変わる。
だが、この能力が発動する時間は三分
それまでに勝たなくてはいけない。

俺は飛翔し神羅にぶつかりに行く。
俺の呪魂刀と神羅の剣が火花を散らす。
だが、俺は全てをぶっ壊す。
俺が呪魂刀を解除し無造作に飛んできている剣をつかむとその剣はたちまち黒く変色した。
俺はその剣を神羅に投擲するが交わされる。
チッ俺は内心舌打ちしながら地面に突き刺さっていた剣を持つ。
そのまま飛翔。
そして、神羅にその剣をふるった。
火花が散るがこいつの剣は脆くない。
そして俺の剣と神羅の剣が同時に崩壊俺の呪魂拳セカンドシフトも解けてしまう。
しかし、こんなところで俺は攻撃を緩めない。
そのまま、神羅の整った顔面に拳をねじ込んだ。
クリーンヒット
拳を振り抜いた。

「うらぁぁぁぁ!!!」
「がっぁぁ…」

そのまま神羅は撃墜
たった一撃でカタがつくとは…そこまでギリギリの戦いだったてことかな?
しかし、これだけでは終わらないのがこの戦い。
ジュエルシードはなのはフェイトによって封印されたらしいのだが
俺はクロノとか名乗る頭の硬い奴に捕まった。
こちとら、神羅との戦いで疲れてんだ。休ませろとか思っても意味のないことであった。
しかも、アースラとかいう船艦に乗せられ、白い服に白い手錠ときたもんだ。
まぁ、このくらいの手錠だったらすぐにぶっ壊せるのだが、そうしない。
だって、目の前のディスプレイには
フェイトの母
プレシア、テスタロッサがいるのだから…




ーーーーーーあとがきーーーーーー
はい、どうもunworldです。
今回のお話はどうだったでしょうか。
基本的には神羅君とのバトル
ラストのところは次回への布石と言ったところでしょうか?
次回は無印編のラストになるのかな?
いや、もう一話くらい挟むのかな?
まだ、決めてはいませんが…
では、次のお話で会いましょう。

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