小説『自問自答』
作者:杉浦 真()

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エピソード3


私は以前(以前といっても去年の9月頃だが)数学で「有限定理」と「無限定理」を習った
意味はそのままで、限りがあるものとないものだ





私はこれを習ったとき、感動してしまった
何故なら、私達が生きているこの世界には無限などありはしないのだから
必ず始まりがあれば終わりが来る



例えば一日という生活
朝が来て昼が来て夕方が来て夜が来る
そしてまた朝が来て昼が来て夕方が来て夜が来る
この繰りかえし
一日は24時間
それ以上にもそれ以下にもならない




例えば漫画
雑誌で連載がスタートする
物語の内容やら展開やらと考え、読者をひきつける
ラストにはそれに似合う最終回とやらが待っている
これはアニメも一緒だし、シュミレーションゲームやアクションゲームも同じはずだ




例えば命
生命の誕生と共に毎日を生きていく
少しずつ成長していき、大人になり、歳をとり、最後は尽きる





すべてのことがらに限りがあり、私達は生きている
もし限りがなかったら、ここまで楽しい人生は送れなかっただろう




後悔するときもあるけど、楽しいときもある
悲しいときもあるけど、嬉しいときもある
なきたいときもあるけど、笑いたいときもある



私は、勉強は嫌いだし、学校は面倒くさいと思っていたが
こう考えれば、勉強も学校もそうそう悪くないなと感じている
まぁ、たまには面倒だと思うときはあるが・・・・・・・・・





だが、この世界に生まれてきたことを本当に嬉しく思っているし、心から感謝している









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