「いや〜〜〜〜〜!!!!!」
ヤバイよ!!どんどん地面が近づいてるよ!!
これ死ぬんじゃね?早くね?逝くの早くね?またあのムカつく爺の顔を拝むのか…
なんて言ってる場合じゃねえよ!!マジでヤバイよ!!どうすんだこれ!!
ん?なんだか真下に飛行機?が飛んでね?
あれ?これっておいしい展開になっちゃうのか?俺はこのまま突っ込んじゃうのか?
ああもう!!決めた!!あの飛行機?に降りよう!!地面とキスするよりは衝撃が軽いはずだ!!
※この主人公はバカです。
「うおぉぉぉ!!!お邪魔しまーーす!!!!!」
俺はそのまま飛行機?に突っ込んでいった。
突っ込んだ瞬間に頭を強く打って俺は気絶した。
〜 サン・シフォン・デビルーク〜
私の名はサン・シフォン・デビルークこのデビルーク星の大王をやっている。
この頃、戦争が長続きしてしまって家族と会えなかったので現在、私の家族と一緒にピクニックをして帰宅している途中だ。
「あなた〜ご飯よ〜」
「わかった今行く!」
今のは私の妻のルナ・フォント・デビルークだ。
彼女はこの銀河一美しい。
私と彼女が始めて会ったのはこのデビルーク星で私が王になって直ぐの事だった。
私が王宮を歩いていた時に前から一人の美女が歩いてきた。
それがルナだった。
ルナ少し顔を赤くして私に、
「あの…お手洗いは何処ですか?」
と訪ねてきた。
なので私は彼女をトイレへ案内することにした。
トイレに着くと私は別れを告げてさっさとその場を離れようとした。
だがそれは叶わなかった。
彼女が私の腕を掴んでいたからだ。
私は彼女の方を向くと彼女は満面な笑みで、
「ありがとうございます」
と一言だけお礼を言ってトイレへと入って行った。
私はその時彼女に一目惚れしてしまった。
その時からだろうか…私は夜な夜な王宮を抜け出し彼女に会いに行っていた。
時には一日中、話していたこともあった。
話をしていくごとに私は彼女を愛していった。
彼女と会ってから結構な月日が流れ、私は決意した。
彼女にプロポーズをする。
これが私の決意だった。
その日の夜に私は慣れた様に王宮を抜け出した。
そして何時も私とルナが話をする場所であり、この星で一番大きいとされる木の下で
ルナを待つことにした。
しばらくするとルナが走って来るのが見えた。
「すみません。遅れてしまって」
「いや、私も今さっき来た所にだからお互い様だ」
「そうですか…あ!話って何ですか?」
「あぁ…私はルナ…貴女と初めてあった時の笑顔が忘れてられずに今までの月日を生きてきた。出来ればあの笑顔のままずっと私の隣にいて欲しい」
「え?それって…」
「そうだ。私と結婚してくれないか?」
私はこの時に自分の心の中では恐怖を感じていた。
もし嫌だと言われたらどうするか、このままの関係が続く事は出来るのか、また愛を探さないとダメなのかとゆう恐怖が私の心を満たしていった。
彼女の方を向いてみると彼女は下を向いたまま動かなかった。
やはりダメか…そう考えた時に彼女が顔を上げ、
「こ、こちらこそよろしくお願いします!!」
と言った。
え?彼女はなんと言った?
よろしくお願いしますと言ったか?
「は?え?で、では…」
「は、はい…そのプロポーズ受けます!」
その言葉で私の心には恐怖が消え去り代わりに喜びが溢れてきた。
「やった…やったーーーーー!!!!!!」
晴れて私はルナと夫婦になった。
現在では子供も産まれ幸せに過ごしている。
「あなた〜速く〜」
「おっとすまない!今から行く」
私は自室を出てキッチンへと向かった。
そこには椅子に座ったルナと息子のギドが座っていた。
「ずいぶんと遅かったわね?どうしたの?」
「そうですよ父上」
「ははは、すまないな。つい昔の事を思い出していたんだ」
「もう…これからは気をつけてね」
「あぁ」
こうして居ると私はホントに自分が幸せだと思う。
「じゃあ食べましょう」
「「「いただきます!」」」
私達が料理に手をつけようとしたら宇宙船の屋根からなにやら音が聞こえた。
私達は上を見上げると、宇宙船の屋根を突き破ってギドと同い年位の少年が落ちてきた。
何故だか無性に『親方!!空から男の子が!!』と言いたくなった。
何故だ?
〜主人公〜
頭が無性に痛い。
「う〜ん、あれ?ここは?」
「やっほ〜神じゃ」
「爺が居るって事は俺って死んだのか…」
はぁ…残念だな…
「いやいや、お主はまだ死んどらんぞ」
「え?マジで?」
「うむ、お主は今気絶しているから儂がお主の夢の中に来とるのじゃ」
そうなのか〜って
「ゴラァ!!!爺!!!俺をよくもあんな場所から落としてくれたな!!!」
「なんじゃ?まだ覚えとったのか?」
「忘れるわけないだろうが!!今ここで死にさらせ!!」
「ほほほ、ここは夢の中じゃぞ?どうやってやるとゆうのじゃ?」
「ぐっ!?…それでなんで出てきたんだ?」
「切り返しが速いのお…まぁここに来たのはお主にちーと能力と名前を渡しに来たのじゃ」
ふ〜ん…あれ?
「チートってまだくれてなかったのかよ!!?」
「うむ」
「うむ、じゃねぇよ!!」
「うるさいのお…まぁほれ!これがちーとじゃ!」
ん?体が光り出してきた!?うおーー!!?眩しい!!自分が眩しい!!
「何言っとるんじゃもう収まってるぞ」
は?おお!!なんか体が軽い!!こんな気持ち初めて!!
「それは死亡フラグじゃぞ…」
なんで爺がま○マギしってんだよ。
「儂も観てたからじゃ!!それに映画化もするそうじゃ!!」
マジかよ!?俺も観たかった…
「本当にすまんのお…お詫びにDVD 出たら渡してやるぞい!」
マジかよ!!やっほーー!!!
「おっと…話がそれてしまったわい。次ににお主の名前だが、アル・フォルテと名乗るがよい。おっとそろそろ時間じゃな…ではまた会おう」
じゃあなー爺!!
「最後に尻尾が生えてるけど気にするでないぞー!!」
は?尻尾ってなんだよ?おいまて爺!!!
そして俺は爺に抗議する前に眼を覚ました。
眼を覚まして最初に見たのは黒髪のイケメンだった。
「ん?眼が覚めたか?」
そう聞かれたので俺は、
「誰だあんた?」
聞き返してやった。
「ははは、そう言えば名乗ってなかったな…私はサン・シフォン・デビルークだ。この星の王をやっている」
へ?この星の王!?それってめちゃくちゃ偉くね!?大統領位じゃね!?
※こいつはバカです。
「すみません!!そんな偉い人だと思わなくて!!俺はアル・フォルテです」
「そうか。良い名だな」
「あ、ありがとうございます!!」
ふう…乗り切ったかな?ん?なんか腰に変な感触が…
は?尻尾?
そこには黒い尻尾があった。
あんりゃまぁ…
「尻尾ーーー!!?」
へ!?なんで!? マジかよ!?爺の陰謀か!?
「何を騒いでいる?尻尾ぐらいみんな生えてるでわないか?」
そういってサンさんは尻尾を見せてきた。
「え?でも…あ、あの〜」
「うん?なんだ?」
「ここは地球ですよね?」
「地球?なんだそれは?」
「は?」
「ここはデビルーク星だぞ」
爺…お前は俺をどうしたいんだよ…