小説『猟奇日記』
作者:ウィンダム()

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身動きできなくなった僕に頭の中の声が憑依した所長が薄ら笑いを浮かべながら、

  ヒヒヒ、キミは今からこの寄生虫を体内に取り入れるのだ。
 
所長の手にはいろいろな寄生虫入れらたビーカーがある。
ビーカーの中でウニウニ、グニグニと蠢きのた打ち回る寄生虫を見ながら

  おお、カワいいキミたち、いまからキミらに宿主を提供してあげるからね。

僕はそのおぞましさ思わず吐き気がする。

  ウゥ、き、キサマ! 人の自由を奪うなんて卑怯だぞ!

  やかましい! 科学の実験に卑怯もクソもあるか!

所長は僕の鼻先に寄生虫が蠢くビーカーを突きつける。

  ウヒヒヒヒ、さぁ、口を開けろ。

  ウゥ! イ、イヤだ!

  なにを? 口を開けないならこじ開けてやるぞ!

  ンムム!

僕が口を堅く閉ざしていると、

  チッ、ようし、それなら強硬手段だ!

所長は部屋の奥から羽をを持ってくると、

  いまからこの羽でキサマの体を擽りまわしてやる!

所長は羽で僕の体のあちこちを擽りだす、僕は堪らなくなり、
 
  ワハハハハハ!

と笑ってしまったその瞬間、所長が僕の口に口枷を嵌め込んでしまう。

  ウウゥ! ングググ!

口枷を嵌め込まれた僕は必死に口を閉じようとするが、口枷が軽量な超合金性であるため口を閉じることができない。
口枷で無理やり口を開けられた僕は身もだえする。
所長はニヤニヤしながら、

  フハハハハ、これで口を閉じることができまい?

所長は寄生虫がのたうつビーカーを僕の口元に近づけるとね

  ウヒヒヒヒ、今からキサマの口の中に、このカワいい寄生虫たちをタップリと入れてやる!

  ング! ンンンン!

僕は必死で抵抗しようとするがどうにもならない。
そると突然部屋の照明が消えると非常灯が点灯する。

  ん? なんだ?

室内を見回す所長、すると室内に停電のアナウンスが流れる。

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