『第五章:E氏の日記』
ハァ〜イ! わたしE子。
わたしの記録読んでくれるのね! 嬉しいわぁ!
E氏って書いてあるけど、実はわたしキュートなオンナのコなの、よろしくね!
なんだ? 今度は女が出てきた。
興味を感じた僕は読み進める。
ねえねえ、わたしの趣味を聞いて!
わたしの趣味、それは手作りチョコレート!
毎年バレンタインデーが近づいてくると、腕によりをかけてチョコを作るの。
愛する彼にプレゼント、ウフフフフ。
ちなみにわたしの彼はマッチョマン!
あの筋肉モリモリがたまらなく好きなの、だから・・・
僕は途中で本を閉じる。
なにやら嫌な予感がし始めてきたためこれ以上読む気になれない。
考えたくはないが、ひょっとしたら今回は・・・
僕は頭の中に浮かぶ悪夢を打ち消す。
すると頭の中の声が、
なによ、ちゃんと最後まで読みなさいよね!
僕は筋肉マニアの女に言う
いいよ、もう、読まなくても解るよ。
なによ、なにが解るっていうのよ!
筋肉マニアのキミが手作りチョコをマッチョマンにプレゼントするんだろう!
当りィ! すっごぉ〜い、どうして解ったの?
僕は思わず失笑する。
そんなことより、さっさと用を済ませようじゃないか、で、どこにいるんだ?
キミの大好きな筋肉野郎は。
あら、お話が早いじゃない? それならさっそくボディビルジムに行きましょう!
僕は頭の中の声の案内に従ってボディビルジムへ向かう。