追い払われた頭の中の声はマッチョマンに憑依し、
なにすんのよ! 邪魔しないで言ったでしょう!
バカ野郎、なに言ってんだ、人の体を操ってよくもホモ行為に耽るようなマネをしてくたれな!
なによ、わたしは女よ、男の体が好きなの当たり前じゃない!
アホウ、僕の体は男だ!
すると頭の中の声に憑依されたマッチョマンは、何かに気付くように、
そうよね、あたな男よね、ウフフフン、だったら・・・。
舌なめずりするマッチョマン、僕は思わず、
な、なんだ、何する気だ・・・。
ウフフフン、私は女、あなたは男、だったら愛し合えるじゃない・・・。
にじり寄ってくるマッチョマンに思わず戦慄が走る僕は、
よ、よせ!
ウフン、愛し合いましょう♪
飛び掛かってくるマッチョマン、僕は咄嗟に身を躱す。
バカ野郎、おんなじことだ!
マッチョマンと僕は取っ組み合いになる。
流石にボディビルダーだけのことはあってか、腕力では到底叶わない。
マッチョマンは僕を床に押し倒すと、僕のズボンのチャックを下ろして手を突っ込んでくる。
ウゥ、よ、よせ、やめろ、バカ!
ウフン、恥ずかしがらなくってもいいわよ、愛し合いましょう♪
マッチョマンは舌を出すと僕の口にねじ込もうとしてくる。
ウゥ、やめろぉ!
控室での騒動を聞きつけたのか、別なマッチョマンが部屋に入ってくると、
おい、サブ! テメエなにしてやがる!
開口一番、別なマッチョマンは力任せに僕から引き離すとね
サブ、テメエ、俺と言う男がありながら、よくも!
ヒ、あ、あんた誰よ!
サブに憑依する頭の中の声は相手が解らない。
なんだとテメエ、ギンジの俺を忘れたか!
ギンジはサブのパンツを脱がすと、威きり起つイチモツを見せながら、
おい、サブ、テメエは俺のモノなんだ、俺以外の男と交じりあうなんて、許せねぇ! こうしてやるぅ!
ギンジは威きり起ったイチモツをサブの肛門に突き立てるとサブに憑依した筋肉マニアの女が、
あ! だ、ダメェェェェェ! イヤ、ヤメテェ!
うるせえ!
ギンジは構わずサブの肛門にイチモツをねじ込み、絶叫するサブを余所に激しいピストン運動を始めていく。
ヒ、ヒィィィ!
どうやらカマ掘られるのは初めてらしい。
僕は男同士でまぐわうおぞましい光景に思わず目を背けると控室から逃げ出す。
そして背後から聞こえてくる絶叫・・・。
バカ女め、これで男の体に憑依したらどうなるかが解ったろう。
ざまぁ見やがれ、筋肉マニアの変態女め!
笑いながら歩く僕。
しかし、笑っていられるのも束の間・・・。
いつしか僕の手に黒い本が現れると、風に吹かれるのかページが捲れていく。
そして、
『第六章:F氏の日記』が目に入る。
今度はどんな変質者が現れるのだろうか・・・。