小説『とある過去の伝説世代【レジェンズ】』
作者:フラグ回収乙()

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第一章 【level5争奪戦】

第四話 【気配調節と第一位の能力】



帝督「!?」

帝督は身構えたがしかし、次の瞬間にはさっきと変わらない雰囲気になっていた。

聖「はぁ、そんな事しないで出てきなよ、気配調節(ムードメイカー)。初めての奴いるから。」

聖が帝督の後ろを見ながら言った。帝督も聖の向いた方に向くとそこにはマントを着ていてフードを被っている身長120センチほどの少年が居た。

ムード「え〜何で〜?何か違うような気がするな〜。暗部だよ〜?もっと重い感じの方がいいじゃんか〜。というか、一応仕事中なんだから空気(エアー)ってよんでよ〜。」
帝督「お前誰だ?」
ムード「まずは自分から名乗るという常識を知らないかな〜?」
帝督「あぁ。悪かった。」
聖「おいムードメイカー、お前達には言っている筈だ。新しいlevel5を迎えると。こいつがそれだ。」
ムード「エアーって言ってるのに〜。まぁ、これは悪かったよ〜。じゃ、俺の名前は〜、気配調節(ムードメイカー)っていうよ〜。level4やってます〜。」
帝督「うーんと、じゃあよろしく。」
聖「あっそうだ、垣根。こいつこの成りだが、16歳だからな。歳近くないからな。」
帝督「えっ?」
ムード「へへへ、ライト。お前今言っちゃいけないこと言ったよな〜?いつ仕返しきても文句言わないでよね〜?」

ムードメイカーが黒い笑みを浮かべながらそう言う。恐らく背の事は彼にとってコンプレックスなのだろう。なので帝督は何も言わなかった。いや、何も言えなかった。

聖「まぁ、こんな奴は置いといて、垣根、お前暗部に入るよな?」
帝督「いや、そもそも暗部というもの自体知らないけど…」
聖「あぁそうか、表の住人だったなお前。まあいい、暗部というものは簡単に言うと、仕事なんだが、これには殺しも含まれている。」
帝督「殺し?そんな事やらないといけないのか?」
聖「そうだね。やらないといけない。極秘のものとかが伝わったりして公になったら一大事だからな。そういう人達には退場してもらわないとね。
それで、勿論助けたんだし暗部に入ってくれるよな?垣根。」
帝督「もし、断れば?」
聖「第二位とかに狙われ最終的には死ぬな。」
帝督「…分かった。あんたの暗部組織に入る。」

先ほどの戦闘を思い出した帝督は聖の言葉が現実になる確率は高いと判断したため、了解した。というより、その選択肢しかなかった。

聖「よし、じゃあ決まりだ。アジトに行こう。ムードメイカー、お前全員に招集かけろ。」
ムード「了解〜。」

そう言うとムードメイカーは何処からか持って来たバイクに乗って去って行った。

帝督「そう言えば、あんたの能力ってなんなんだ?もう味方なんだし教えてくれよ。」
聖「ん、分かった。
俺の能力は仮想世界(ワールドイズマイン)という能力だ。空間系能力の頂点にいる、と言っても第二位も空間系能力なのだが…
どんな能力かというと、脳内で想像した事つまり仮想が現実になる能力だ。簡単に言うと、現実を、まぁ例外はあるが、ほぼ想像どうりになる。」
帝督「はあ?それってつまりチートってことじゃねーかよ。」
聖「いいや、思っている程チートではないよ。今の世界では。」
帝督「?何でだ?」
聖「何故かって?それはだな、お前を含むlevel5ほぼ全員に90%この能力が効かないからだ。何故効かないのか?ってのには俺もよく分からないが、独自解釈では非科学的だからだと思う。」
帝督「へぇ。意外と穴があるんだな。」
聖「まぁ、でもlevel4までならチート過ぎるよこの能力。っとアジトに着いたぜ。多分まだ集まってないから中でくつろぐといい。」
帝督「あぁ、じゃあそうさせてもらうが、あんたはどうするんだ?」
聖「仕事の報告だ。」

そう言い二人は中に入っていった。

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後書き
どもどもフラグ回収乙です。
オリ主の能力についてなのですが、物語の中でその応用を出していこうとしています。前の話で出た能力については、キャラ設定に追加しときます。
次回は暗部組織【メニュー】の構成員を出します。

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