小説『不思議な話』
作者:あさひ()

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第七話 破壊魔


魔術師は奥の部屋の大きな秘密の箱を、ある日うっかり開けてしまった。すると、そこからとんでもない妖怪が現れた。

(そうだ、昔閉じ込めておいた特殊怪物だった。)

特殊怪物とは、魔術師が昔にこの家に住むようになった時に巣食っていた、怪物であり、魔術師は習いたての魔法を使って箱の中に閉じ込めていたのだが、予想だにしなかったことが起きたのだ。その怪物が、実は箱の中で成長し、進化し、箱から出てきてしまったのだ。

この怪物は、人の精魂を吸い取って進化し、さらに巨大な精魂を吸い取るという邪悪な生き物である。最終形態になれば、世の中を破壊する、破壊魔となる。

魔術師は新しく独自に学んだ魔法を使って、この怪物を再び箱の中に戻したのだった。

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