小説『遙か彼方の』
作者:読み手書き手(僕のブログ)

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おまけ

【間章 寺上龍磨、自宅にて】



「だぁ〜疲れた〜」

久々の練習を終え、コタツに潜り込む。
さすがに三月の末ともなると、そこまで寒さを感じない。

電源を入れずにそのまま仰向けになる。

「俺と啓太でコーチかぁ・・・・・・」


今までの生活が変わった。
でもコーチっていうのは簡単なモンじゃない。

俺が思ってるよりもかなり難しいと思う。

啓太は仕事あるから
基本は俺がアイツらを見ることになんだよな・・・・・・。

明日の練習は八時からだっけ。
とりあえず全員の顔と名前覚えないとな。

顧問の藤森だっけ?
今日はまだマシな方だったらしいな。

普段は練習中に普通に雑誌とか読んでるって聞いたし。


まあいいや。

腹減ったし飯作ろ。

えっと冷蔵庫の中に何かあったっけ。


豚肉とニンジンとタマネギとピーマンあるから野菜炒めでも作るか。


――――十分後

「完成〜」

高校から一人暮らししてるだけあって
家事なんかはもう慣れたモンだな。


朝にスイッチを入れておいた炊飯器を開けて
茶碗いっぱいにご飯を盛る。

水道水をコップに注いで準備完了。

それじゃ早速
「いただきます」

野菜炒めを一口。

うん。美味い。

野菜の食感はちゃんと残ってるし。
火もしっかり通ってる。

塩こしょうだけで充分イケるね。

野菜炒めを食べてるといつも思う。

野菜炒めを最初に作った人は天才だと。

だってこんな簡単で美味い料理、中々無えよ。

野菜炒め最高。
野菜炒め万歳。
I LOVE 野菜炒め。


――――十分後

「ごちそうさまでした」

さて腹もふくれたことだし
風呂に入ってさっさと寝よう。


明日からはもう暇じゃないんだから。





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