小説『dog days not勇者』
作者:maguro328()

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影武者作戦はあくまでも裏の事情の為にやったこと、なので成功失敗は戦にはあまり関係ない。

なぜこんなことを言うか?それはガウルとジェノワーズがかなり近くまで来ているからだ。

「うおっ、凄いな」

空ではベールが率いる弓兵隊とビスコッティの弓兵隊の弓が飛び交い、地上は黒い鎧に鉄球付きの斧を持ったゴドウィン・ドリュールや自分の身長位の斧を振り回すジョーヌが兵士達をなぎ倒し、ノワールが密かに兵士を倒していく。実況が言うように数の差をもろともしない。

「俺も参加するか。輝力武装!」

まずは輝力を集中、すると足元に紋章が現れる。と同時に俺の周りに雷が発生。

これは俺の輝力武装ライジングモード、輝力を雷に変換して体に纏わせることにより、スピード、パワー共にパワーアップする技である。

「はっ!」

ライジングモードになった俺は地面を蹴り、一気に駆け出した。このモードになって本気になると人智を超えることが出来る。まぁ、とある事情があるから俺は力を抑えて戦場を走る。

「な、駿!?」

前方にジョーヌを発見、あっちも俺に気付いたらしく、斧を横向きに構えた。そしてどんぴしゃで振り切ってきた。だが遅い!

俺は斧の側面に手をつき、腕の力でそのまま空に跳ぶ。ジョーヌの後ろにまわり、背中をタッチした。

「タッチ〜」

すると、ジョーヌの防具は破壊された。あれ?タッチしただけで防具破壊出来るんだ。

「おぉ、駿、速いな〜」

「まぁ、その代わりに明日は筋肉痛だが」

そう、この技は体を無理やり動かしている様な物なのでその分、リバウンドが激しい。使いすぎると細胞焼かれたり、筋を切られたりしかねない。

「それじゃ、ジョーヌ。俺は先に進むよ」

「うん、それじゃな!」

俺はジョーヌにお別れを言って走り出す。ベールはエミリオさんの槍で防具破壊されたし、ノワールと所行くか。

そう思って走り出した頃、空には鈍い色の雲がかかっていた。

*
どうも、maguro328です。

後で読むと読みにくいかなと思ったので一行ずつ空けてみました。別に行数かせいでるわけじゃないですよ?

なにかあったら是非とも言ってください。

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