小説『dog days not勇者』
作者:maguro328()

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昨日は大変だった。推理大会の後、チョコボに限りなく似ているセルクルというのにリコッタと二人乗りでビスコッティへと帰還した。時間はもう0時を回っており、案内された部屋で倒れるように熟睡、起きたのは8時だった。そういうことで今は廊下を散歩中であります。
窓の外では木で作られた障害物が置いてある訓練場があった。その中にエメラルドグリーンの髪に垂れ耳の少女と金髪の少年というかシンクが戦っている。
「お、シンクだ」
俺は急ぎ足で廊下を進み、訓練場へと向かった。
訓練場に着くと戦闘は既に終わって2人は地面に座って休んでいた。
「シンク、久しぶりだな」
あくまで自然に、不審に思われない様にシンクに近づく。
「あ、駿。久しぶり〜」
よし、奴は何も疑問に思っていないな。俺は行く途中に槍が折れたと思える棒が落ちているのを確認してから
「覚悟!」
一気に駆けた。もちろん棒を拾って。そのまま上から振りかぶる。
ガシッ!
「ちょっと、駿!?危ないじゃん!」
「ちっ、防がれたか。さすが勇者様だな」
てかなんか変な棒で防がれたが一体どこから出したんだ?
「勇者、こいつは何者だ?」
「僕の友達の天理駿だよ。あ、レンこっちは「姫様の直属親衛隊の隊長、エクレール・マルティノッジだ」・・・・・・だそうです」
「よろしく、エクレール」
俺は手を伸ばした。まぁ、握手を求めたのだ。エクレールも察したようで握手をしてくれた。
「ところで駿、なんで襲ってきたの?」
「しいて言うなら、ここに着いた時に俺を押し潰した上に無視してどっかに行った仕返しだ」
それを言うとシンクは素直に謝ってくれた。こいつなら素直に謝ってくれると思っていたよ。
「駿様、おはようであります」
窓からでは死角にいたらしくリコッタがいることに初めて気づいた。
「おぉ、おはよう」
「んっ」
そう言いながらリコッタの頭を撫でた。するとリコッタはこそわそうにした。
「あ、すまん。なんかつい・・・・・・」
俺は手を除けた。その時にリコッタが小さく「あっ」と言った気がした。
「いや、別に嫌と言うわけではないでありますよ」
「おぉ、良かった」
俺は胸を撫で下ろした。流石に最初にあったリコッタに嫌われるのは嫌だったからだ。
その後、他の騎士達とも挨拶をした。人数は数十人いたので全員覚えれたか分からんが。挨拶も終わって俺はシンク、リコッタ、エクレールと壁にもたれて話していた。
「リコ、駿、僕はこれから風月庵に行くんだけど一緒にくる?」
俺が風月庵?と聞き返すとユキカゼやダルキアンさんが住んでいる場所だと教えられた。シンクも初めて行くそうです。
「私は勇者様が帰る方法を調べる為に書斎に行くので、ごめんなさいであります」
「書斎?あ、それじゃ、俺もこっちのことについて知りたいからリコッタについていくわ。ユキカゼとダルキアンさんにはよろしく言っといて」
「そう?それじゃ、言っとくね」
やっとこっちのことについて詳しい調べることが出来る。俺は密かにハイテンションになっていた。

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