小説『真剣で僕に命じなさい!〜S〜』
作者:時雨葵()

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〜第一話「夢と挨拶」〜



風間ファミリーはいつものように登校していた

途中途中で仲間が増えていくのだ

「今日、懐かしい夢見たよ。」
直江大和は皆に見た夢の話をした

「へぇ〜今どうしてるのかね〜アイツ・・・」
赤いバンダナを頭に被り懐かしむ風間翔一

「元気にしてるだろ。アイツはそう簡単に死なんさ」
あまり心配していない川神百代

「そうよね〜」
と言いながらダンベルを持ち上げている川神一子

「大丈夫だと思うけど・・・また逢えるのかな?」
大和の隣でべったりの椎名京

「アイツも俺様みたいにマッチョになって帰ってくる!」
ポーズを取って何やらアピールをしている島津岳人

「そんなの気持ち悪いよ!!」
すぐツッコミを入れる師岡卓也

「皆誰の話をしているんだ?」
頭にハテナが浮かんでいるクリスティアーネ・フリードリヒ

「誰の事なのでしょ?」
「たぶん、まゆっちにも友達になれる人だぜ」
木馬のストラップと話をしている黛由紀江

このメンバーで成り立つのが風間ファミリー

「そのうち、話すよ」
そう言うと大和は百代に弄られながら登校するのであった・・・・



〜川神学園 学長室〜

「うむ・・・S組で問題ないのか?お前の逢いたい者達はF組じゃぞ?」
少し納得しない面持ちで伸びた顎髭を撫でながら一人の生徒に聞いていた

川神鉄心
この学園の学長にして武術の総本山・川神院のトップ…百代の祖父である

「お気遣い有難う御座います。でも大丈夫です。バイトも兼ねてるんで…S組でお願いします。」
生徒は頭を鉄心に下げていた

「うむ…おぬしが良いんなら良いんじゃよ…学力も大丈夫じゃしな」
鉄心も本人の希望ならどうしようもなかった…しかも、学力もS組相当なので問題もない

「じゃ〜宇佐美先生、お願いしますな」

鉄心の横にいた渋いオジサンが頭をかきながら
「はい・・・こいつはS組が責任持って預かります・・・」

廊下に出ると宇佐美巨人は生徒に聞いていた・・・
「お前・・・男だよな?」

「はい・・・男ですけど・・・おかしいですか?服装とか・・・」
生徒は不安げな顔をしていた

「いや・・・随分と女性みたいな顔立ちだったからな・・・神様は不公平だよな・・・」
そう呟くと溜息をもらした

〜S組〜

巨人が教室に入って来ても気にせず勉強をしてる生徒が沢山いた
「お〜い!HR始めるぞ〜少しはオジサンの言葉も聞いてくれるか?」

すると顔は上げるが興味が無いようだった

「今日また新しくお友達が増えるぞ〜入って来い・・・」

「ふ〜ん・・・また増えるんだ・・・んくんく・・・ぷはーーー!!」
豪快に川神水[※ノンアルコール]を呑んでいるのは武蔵坊弁慶で
武士道プランの一人

「弁慶〜飲みすぎだ〜」
弁慶の飲み過ぎに困っているのは源義経で武士道プランの一人

「何!今度こそ政府の人間か!!」
中二病を患っているのが那須与一でこの者も武士道プランの一人である

教室に入ってきたのは
藍色の髪を後ろで縛り
男子の制服着ていて
顔立ちは美少女そのものだった

「皆さん初めまして。三上(ミカミ) 凪(ナギ)です。
よろしくお願いします。最初に言っときますが・・・男ですので・・・」

凪は申し訳なさそうな顔をした

-2-
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