小説『真剣で僕に命じなさい!〜S〜』
作者:時雨葵()

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〜第二話 「S組の人々」〜



「あーーーー!!」
長い白髪の女の子が急に叫びながら立ち上がった

凪はビックリしてその女の子を見て見覚えがあると思った

「ナギだ〜〜〜!!」
「え〜っと・・・コユキ?」
「そうだよ〜♪元気にしてるよ!」
小雪はブイサインを出していた・・・
凪は嬉しそうだった・・・・


最初の休み時間
勿論、凪の机の周りには人だかりが出来て・・・いなかった
皆、勉強のほうが大事のようだ一部を除いて

榊原小雪とちょっと色黒でイケメンの葵冬馬に髪が全然ない和尚の様な井上準・・・
そして、武士道プランの義経と弁慶・九鬼財閥の長男九鬼英雄と従者の忍足あずみがいた

「まさか、あなたがユキの言っていたナギだとは思いませんでした」
冬馬は凪に流し目を送っていた
「話はユキから聞いてたぜ!ユキの心の支えになってたみたいだな」
準はお礼を言いたそうだった

「いや・・・コユキの家の事は手は出せないから・・・」
「少しの間だけど・・・遊び相手になれればと思っただけだよ」

小雪は親から虐待を受けていた
外に逃げて遊び相手を探していたのだ
その時出会ったのが凪である・・・

凪は事情を聞いたが子供の自分は何も出来ないと思ったが
小雪の心の支えにはなれると思い
時間が経つまで遊んでいた

小雪もそれを支えに耐えていた・・・
その後、小雪は葵紋病院に引き取られたらしい
らしいと言うのは

凪といつも遊んでる所に来るなり泣きながら
引き取られる事を話して直ぐに車に乗って行ってしまったからだ

どこに引き取られるとかも泣いて何を言ってるのか判らなかったからだ

凪の隣でマシュマロを食べていた小雪は嬉しそうに
「マシュマロ食べて〜♪」
「ありがと・・・ユキ、あ〜〜ん」
凪も袋から二つ取り一つは自分の口に
もう一つは小雪の口に運んだ
小雪も拒否せず大きく口を開け餌付けされていた

「これは、まるで〜」
「兄妹じゃなく姉妹だな」
冬馬も準は笑っていた

「ところで凪よ!今日の宿はどうするのだ?一応は九鬼従者部隊なのだから歓迎するが・・・」
九鬼は凪の宿を心配していたのだが

「大丈夫だよ。今日から寮には手配してあるから」
「そうか・・・大丈夫なら良いが久方ぶりに旅話でも聞きたかったのだがな・・・」
英雄は少し残念そうにしていると・・・

「後日ね〜紋や揚羽様にも話したいしね」
凪は今日揚羽や紋白が忙しい事は知っていたのだ

「そうだな!時間が合ったら伝えよう!あずみ、時間が合いそうな日を調べておいてくれ!」
「わかりました!英雄様ぁっ☆!」
あずみは嬉しそうなと言うか嬉しい顔で敬礼していた・・・・
ところを準によって邪魔されたのだった

「ちょっと・・・あずみさん!凪って従者部隊なの!?しかも従者なのに英雄と紋様を呼び捨てって!!」
「嬉しさの余韻を邪魔しやがって・・・どうやら、凪の父は昔に従者をやってたらしく」
「幼少期によく英雄様や紋様と遊んでたらしい・・・お二人が様付けを拒んだそうだ」
あずみは英雄が凪と話してこっちを気にしてないので素で話していると

「でも、ヒュームさんに軽く串刺しにされたけどね!」
と凪は会話に入ってきたのだ

さすがにあずみもびっくりして直ぐに猫を被った

「よかったよ・・・知り合いがいて・・・後、F組にもいるけど挨拶してこないと♪」
凪は大和達に逢える事を楽しみにしていた

「もしかし・・・風間ファミリーの人たちですか?」
冬馬が質問をしてみると凪の顔を見て確信した
凪は驚いた後、コクリと嬉しそうに頷いたからだ

準は頭をペチペチと叩きながら
「世界は以外に狭いな・・・」
と、呟くのであった


「にょほほほ〜あの山猿共と知り合いだとな?S組には相応しくないのではないか?」
不死川心が面白くなさそうに凪のもとに来た

「ボッチにされて寂しくなったか?」

「ボッチで十分じゃないの?♪」

「ボッチに慣れてると思いました☆」

「寂しくなったから来たわけではないわ!!本当にS組に相応しいか確かめに来たのじゃ!!」
心はそう良いながらも少し涙目だった
準・小雪・あずみの三人は心に容赦がないようだ

「此方はおぬしに決闘を申し込む!」
すると、心は川神学園のワッペンを下に叩き付けた

凪は頭に?が無数に浮かんでいた・・・
すると小雪が
「これはね〜自分のワッペンをメンコのように相手のワッペンに叩きつければ決闘の申し出に答えた事になるの」

凪は学園で決闘をする気は無かったので学園案内の決闘システムの項目を読み飛ばしていたのである

「なるほど・・・コユキは物識りだな〜」
凪は小雪の頭を撫ぜながら心のワッペンに自分のワッペンを叩き付けた
「受けるけど・・・負けたらF組の人を山猿扱いした事・・・謝罪ね・・・良い?」
「にょほほほほ!片腹痛いのじゃ高貴な此方が負けるはずも無いのじゃ」

すると英雄は

「あずみ!学長に決闘の用意を頼むのだ!」
「了解しました!英雄様ぁっ☆!」
あずみは返事と同時にいなくなっていた・・・

凪の周りの者達は気づいていた
微かに凪が怒っていると言うことを

「あわわわ!どうしよう弁慶!」
「良い川神水の肴になりそうだ!」
あたふたの義経・楽しんでる弁慶であった

-3-
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