小説『真剣で僕に命じなさい!〜S〜』
作者:時雨葵()

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〜第七話 依頼〜


凪は大和と由紀江の三人で下校していた

「少し小腹が空いたな・・・」

「そうですねどこかで軽食でもします?」

「梅屋で何か食べようか・・・安いし」

三人は梅屋の前まで来たが

「鳥が逃げてっているな・・・」

「中から凄い気が感じます・・・」

「入る前からわかるよ・・・中は混沌(カオス)だよ

梅屋は異様な店になっていた
中に入ると理由がすぐにわかった

「お!大和達じゃないか」

「およ?大和君だやっほー」

中には百代と松永燕がいた
そして・・・

「凪ではないか!」

「赤子がまた増えたな」

「これはこれはお元気そうで何よりです」

英雄の姉の九鬼揚羽に九鬼従者部隊序列0のヒューム・ヘルシングに
序列3のクラウディオ・ネエロが凪に声をかけていた

「三上君ではないか!義経の隣が空いてる!」

「大和〜私の隣で川神水の相手をしてくれ〜」

義経に弁慶もいる
奥のほうには

「うむ・・・安くても美味しいのう〜」

「ホントですネー釈迦堂の気持ちもわかるヨ」

鉄心とルー師範代もいる

「らっしゃっせー!って・・・凪じゃねーか」

店員が自分の名前を呼んだので凪は店員の顔を見て驚いた・・・

「釈迦堂師範代?何やってんですか・・・」

「元・師範代な!今は」

「ここでバイトしてんだってさー・・・だけど、違和感あるよな」

百代が笑うと釈迦堂は

「ここは俺の天職だわ〜楽しくなきゃ続かない・・・」

「釈迦堂さん・・・まかない目的でしょ・・・」

「お!凪は俺の事わかってんな〜再会記念だ豚皿サービスしてやる」

「あれから経つのによくわかりましたね・・・僕のこと・・・」

「な〜に懐かしい気だったからな」

そんな会話をしていると

「おい!動くな!!こいつは人質だ!全員金出せやコラ!」

大和は無精ひげを生やした男に捕まり頭に拳銃を突きつけられていた

「大和さん!!」

「直江君!!」

「「大和!!」」

大和は手を上に上げ無抵抗を現していた

「おらーー!!店員金出せ!!客もだ!!
俺は今まで良い事がなかった・・・全てこの社会のせいだ!!」

「ああ・・・お前がこの店に入って強盗をしようとしてる時点で運がないことはわかるわな〜」

「ああ?何言ってやがるんだコラ!!こいつ震えてやがる・・・恐いよな〜だが社会のせいだ」

実際、大和は震えていた・・・
だが、人質になった事が恐くてじゃなく
強盗がこれから見るであろう地獄にである

「クラウディオ・・・アイツを拘束したか?」

「いえ・・・私より先に手を打っているので・・・凪が」

凪はすでに手は打っていたので強盗に近づいていた

「おい!!来るな!!こいつの頭が吹っ飛ぶぞ!!」

「撃てないから大丈夫ですよ」

「何を言って・・・あれ!?動かないぞ身体が!!!」

その隙に大和はするりと強盗の腕から抜けると
凪は強盗から拳銃を取り上げた

「安いもの使ってますね・・・さて・・・我が主に危害を加えた事・・・後悔させてあげます」

そう言うと凪は強盗を引きづりながら店を出て行った

「ぎゃぁぁっぁぁぁ!!・・・・おふん・・・」

強盗の断末魔からほどなく凪は帰ってきた
凪はクラウディオの所に行き

「クラウさん、これと後店前の正座してる人お願いします。今度また稽古お願いしますね」

「はいわかりました。では今度稽古しましょう」

大和は今この店の中にいる人は
危険人物しかいないのだと改めて理解した


〜秘密基地〜

「よ〜っし!みんな集まったな!金曜集会始めるぜ!!」

金曜集会はいつもは週末何で遊ぶかとか
基本遊ぶらしいのだが今日は違った

「依頼を受けてきたぜ!そして今日解決させに行く!」

「依頼?なにそれ?」

凪はわからず大和に聞いた

「学園では事件などを生徒に解決させるんだ。例えば、ストーカーに会ってるとか
事件を先生方が受けてそれを生徒に解決させる
生徒は競りをして落札してくる・・・・食券だけど」

凪は今日の冬馬達のやり取りを思い出した


「では競りに行ってきます。」

「とってきてねーー♪」

「万事屋準ちゃんの開業だな」

「ナギにも手伝ってもらいましょうね」

「ナギなら風間が落としてもだろうけどな」


思い出してこの事だとわかった

「今回の依頼は『学園に不法侵入する輩を捕まえる』だそうだ
軍師大和作戦を頼むぜ!」

「わかった作戦は・・・」

大和から作戦は皆に伝えられた

「姉さんは校門で逃げるのを防ぐ。京は屋上で狙撃モロには京の周りの警戒
ガクトまゆっちペアとワン子とキャップと俺のチームそしてクリスと凪のペアで校舎内詮索」

皆理解して学園に向かった


〜川神学園〜

「夜の学校と言うのは恐いな〜」

「クリスは幽霊とか大丈夫なの?」

「得意ではない・・・」

「得意な人はそうそういないよ」

クリスと凪は2年の教室があるB棟を詮索していた
まゆっちガクトは1年の教室があるC棟
大和達は3年の教室のあるA棟である

「電気を点けたいな・・・」

「点けたらばれるから・・・」

「凪は見えているのか?その口振りからすると」

「まー忍は闇の中で行動する事が多いからね・・・」

クリスと凪は校舎内を歩いていると
足音が聞こえた
校舎内には自分達しかいない
警備員も今日は作戦のためいない

「む!誰かいるな・・・」

「そうみたいだな・・・3階か・・・」

二人とも気で何処にいるか見つけた3階に着いた途端

「誰だ!!出て来い!!」

「ちょっ!?クリス!?」

クリスは叫んだ
正々堂々と!!

「ちっ!見回りか!」

侵入者を暗がりだが慣れてきた眼で見つけたクリスは追いかけた

「待て!!」

「待てと言われて待つ奴はいないだろうけど・・・クリスこそ待て!!」

「くっ!!」

凪の声は遅くクリスは隠れていた侵入者の仲間<侵入者Bとしておこう>に攻撃された

「く!・・身体が・・・痺れて・・・」

「はははは!邪魔するなよな・・・もう一人もだ!!」

「クリス!!大丈夫か!?」

「お仲間の心配より自分の心配しろよ!!ガキが!!」

声の主はクリスを攻撃した方からではなく
凪の後ろから聞こえた
どうやら侵入者は2人だけではなく
3人だったようで凪の後ろではスタンロッドを振りかぶっている侵入者<Cとしておこう>
だが・・・

「はっ!」

「うわ!」

凪は後ろ回し蹴りをし見事に侵入者Cの振りかぶった肘に当てていた
侵入者Cは腕が痺れてスタンロッドを落した

経験した事はないだろうか
肘をぶつけて腕が痺れることが
凪はそれを見ずに後ろ回し蹴りで
見事に命中させたのである

凪はスタンロッドを拾い侵入者Cに当て気絶させた

「自作のロッドか・・・さて、次はアンタだ・・・」

侵入者Bは凪に襲いかかった

(暗がりだ・・・こっちに地の利がある)

「暗がりでも忍には関係無し!御守流小太刀・霞」

侵入者Bの攻撃は凪をすり抜けた

侵入者Bは驚いたが
いつの間にか後ろにいた凪に
気絶させられた

「クリス・・・大丈夫か?」

「倒したようだな・・・音でわかるが・・・まだ身体が痺れて・・・
早く・・・逃げた奴を追わないと・・・」

「大丈夫だよ・・・後、一人ぐらい猛獣に餌をあげないと・・・」

グラウンドのほうから
叫び声が聞こえた・・・

「モモ先輩・・・か?・・・猛獣とは」

「はて?何の事?さ!肩貸そうか?」

「頼む・・・少し痺れは引いたが一人では無理だからな」

他のファミリーに連絡し
クリスに肩を貸しながらグラウンドに向かった

「事件解決ね!」

「まだ暴れ足りないな〜残りの欲求不満は弟で解消するか〜」

「私も参加しよう・・・ククク」

「お断りします!二人とも」

「明日は凪の部屋の手伝いだな」

「報酬は僕の手料理です・・・」

風間ファミリーは侵入者達を引渡し帰路についた

-8-
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