小説『真剣で僕に命じなさい!〜S〜』
作者:時雨葵()

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〜第八話 料理のお味は?〜


「皆で引越しの片付けするぞーーー!!」

「「「おーー!!」」」

「頼みます!」

今日はファミリー皆で凪の引越しの片付けをするのである

「で・・・なぜ凪は着物なんだ?しかもそれ女性のじゃないか?」

クリスは凪の服装にツッコミを入れた

「えーっと・・・昔からこれだよ?普段着・・・」

「凪は男だよな?」

「小さい頃からこれだから〜気にしないで」

「ああ・・・」

クリスは腑に落ちないみたいだが周りが気にしてないので
そのまま手伝う事にした
いつもなら髪を後ろで縛っているのに
着物になると縛っていないので
余計女性に見えてしまう

「はぁ〜・・・凪が女性なら・・・」

「ガクト・・・大丈夫だよ・・・女性でもガクトには惚れない!」

「凪って時々ひどいよな」

岳人は凪に結構酷い言われようである

「何か難しい本が一杯出てきたわ〜」

「何々・・・Zzzz」

「モモ先輩が読んだ途端に寝た・・・その本呪われてるぞ!!」

「あ〜経済と物流の関係か・・・」

「凪は昔から様々な本読んでるよね・・・」

「京より読んでるだろうな・・・ここにある本の数見れば」

本棚に収まんないくらい本がありそれを全て読んだと言うのだから
結構な読者家である
しかも、経済だけではなく
幅広く読んでいるので種類も様々である
ちょっとした古本屋みたいになっている

「凪は武術も出来て勉強も出来るって・・・すごいよね」

卓也が本を整理しながら感心していた

「モロ・・・忍では忍者八門と言うものがあるんだよ戸隠流の主張だけどね
骨法術・気合術・剣術・槍術・手裏剣術・火術・遊芸・教門があるんだよ」

「教門が学問ってわけね・・・」

「必修科目だよ・・・忍者のね」

「遊芸とは何だ?」

クリスは何の事かわからなかった

「実際やってあげるよ」

すると凪は扇子を開き舞を踊った

「おお〜美しいな〜」

「芸道だね歌舞伎や能楽、華道・茶道とかも・・・今では手品とか歌などもかな」

「すげ〜な〜凪は何でも出来るんだな」

「何でもは出来ないよ!出来る事だけ!」

遊びながらも大人数で作業してるので予定より早く終わった
各自一息ついてると

「まゆっち〜買い物手伝ってくれないかな?食材とか買いたいから」

「はい!いいですよ」
「友達からの頼みだぜ!まゆっち!」

「って・・・ことで買い物行って来るから・・・本とか読んでて」
「行こうか。まゆっち」

「はい!」

凪と由紀江は食材を買いに出かけた
それを見計らって百代はある行動に出た


〜商店街〜

「さて・・・何を作ろうかな〜♪」

「凪さん楽しそうですね」

「誰かのために料理を作るんだもん楽しいよ」


「ん?この声はナギですか?」

「おお〜ナ・・・ギ?」

「ナギだーーー!!♪」

凪達は冬馬達に出会った
小雪は凪に抱きつき
準は凪に目線を上下させていた
冬馬は・・・
「どうです?これから僕とお茶でも」

「お友達で!」

「ナギに振られました」

「若・・・ナチュラルに口説くんじゃない!」

「何故にナギは・・・女性みたいな格好を?」

「ナギは昔もこんな格好だったよ〜♪」

小雪はマシュマロを由紀江にもあげて食べていた

「こっちの方が落ち着くんだよ」

「そんなもんなのかね〜」

「じゃあね〜僕ら買い物の途中だから」

凪は三人に手を振り
由紀江はペコリと頭を下げた


・・・1時間後・・・

「うん…こんなにあれば大丈夫でしょ」

「明日の分もありますね・・・」

「後〜寄りたいところあるんだけど・・・いい?」

「別に大丈夫ですよ」
「オラも気にしないぜ!」

「ありがと〜まゆっちに松風」

凪と由紀江は九鬼ビルの前に来た

「まゆっちはここで待ってて〜」

そう言うと凪は入り口の警備をしてるメイドのところに向かった


「警備ご苦労様です〜李さんにステイシーさん」

「凪ではないですか・・・どうしました?」

「ロックな格好してるな〜凪」

「え〜っと・・・頼んでた物取りに来ました」

「ああ〜これですね・・・はい!自分で買いに行けないのも大変ですね」

「ま〜これの口実でアタシ等は買い物に行けるけどな」

凪は少し大きめの中の見えない紙袋を貰っていた
一方、その頃由紀江は

「凪さん何を貰ってんでしょうか?」

「黛ではないか!!我、顕現である!!」

「紋ちゃん!こんにちは」

「うむ!…凪か…例の物でも取りに来たのであろう…」

「例の物?」

「ん?知らないのか?凪は…」

「紋様…そこまでです!」

「おお!ヒューム…そうだったな…黛、今のは忘れてくれ
凪もこっち来るようだな!黛学校でな!!」

「黛…これからも精進すれば父のようになれるからな…お前はまだマシな赤子だ」

「ありがとうございます。ヒュームさんも学校で」

そう言うとヒュームは軽く手を上げ紋白の後ろに付いて行った

「凪!!少しは家に遊びに来い!家族皆楽しみにしているぞ」

「紋!わかったよ〜近いうちにね!」

「うむ!!ではな!!」

紋白は終始頭を撫でられていた

「凪…今度遊んでやる…」

「手加減お願いしますよ」

凪は由紀江の所に戻ってきて寮に向かった



〜その頃、島津寮凪の部屋〜

「家宅捜査するぞーーー!!」

「「おーーー!!」」
百代は急に言い出した
それに岳人と京も手をあげていた
一子は訳もわからず上げていた

「おい!今片付けたばかりだぞ!」

「しょーもない…でも気になるね…ククク」

「アイツはどんな趣味してんのかな〜」

「いけない事なのに気になる…ゴクリ…」

「何だ!!宝でも探すのか?凪の部屋で」

「私の鼻でも探せるものかしら?大和」

「たぶん…無理だな…だって…」

百代は本棚の辞書を取り出した

「アイツ・・・ベタな所に…」

百代は見つけたものを皆の前に出した・・・

「ぎゃーーー!!凪は信じてたのにーーー!!」

「こここれって…ああアレか?////」

「凪は巨乳が好きなんだね…」

「何だ…エロ本か…つまんないなー…ん?おお!!何か難しい航海記みたいなのある!!」

「わぁ〜見かけによらないね〜…」

「様々あるが共通は巨乳か…フムフム」

「何だ…尻の方は無いのか…」

「弟…何を期待してたんだ…」

「本当に…探すとは思わなかったよ…僕は」

「「な!!」」

凪はいつの間にか帰って来ていた
後ろで由紀江は顔を真っ赤にしていた

「さて…本読んでて良いから〜料理出来たら呼ぶね〜」
「まゆっち〜手伝って〜」

「ちょっと待て!凪!エロ本見つかったんだぞ!その反応は何だ!!」

予想外な反応に百代達は驚いた
百代は驚き慌てる姿を見たかったのである

「いや…別にそーゆう本に興味無いし…ただ、あれば普通の男子に見えるでしょ」

凪はそう言って台所に向かった

「凪の性癖って…異常なのか?」

皆考えるのを辞めた



料理が出来たみたいなので
皆集まって来た

「ゲンさんはバイトか・・・食べてもらって感想を聞きたかったのだが」

出て来た料理は和・洋・中様々が並んでいた
凪曰く何が好きかわからないからだそうだ

「「いただきま〜す!」」

寮の人間(京除く)は箸が止まった・・・
それを察知した川神姉妹も止まった
真っ先に岳人が口に料理を入れた
その次に卓也も入れた

寮の人間(京除く)考え

(凪は京のソースをかけたものを普通に食べていた…味覚音痴かもしれない)

川神姉妹の考え

(なぜ京以外箸を止めた?もしかして京のソース入り!?)

「どうしたんだ?…モグモグ…食べねーのか?」

「どうしたの?美味しいよ!」

「うん…美味しいが辛さが足りない!」

「京!大皿のに足したらだめ!!皆食えなくなるから!!」

「どうやら一般人でも食べれるみたいだな」

皆が安心して食べ始めた

「大和どう言う事だ?」

「前に朝ご飯のおかずに京ソースをかけて平然と食ってたから」

「僕達毒味だったの!?」

凪の料理は三ツ星で美味しいかった

「凪は良いお嫁さんになるな」

「いやいや凪は男の子だから」

「/////」

「何故大和に褒められて凪は照れているんだ!!」

京は言ってる事とは裏腹に10点の札を上げて悦んでいた

-9-
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