小説『スイーツバトルロワイアル』
作者:Mr,後困る()

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11 お菓子だって酒くらい飲みたい時もある

2:20、ろの5

あっしは月見団子といいます、以後お見知りおきを
あっしはその時商店街とかいう所にきてやしたんです
ここなら色々と仲間や道具が集まると思っていたんですが
人っ子一人いやせんねぇ、人間すらいないじゃあーりませんか
何かむかつきましてねぇ、酒でも飲みたかったんですよ
あぁ丁度良いとこに酒場があるじゃないですか
少し酒でも拝借して行きますかと思って酒場に向かったんですよ
向いにスーパーもあったんで後でつまみでも持って行こうと考えやした
この時スーパーに先に行っていたと思うとゾッとしました
まさかこれで命運が分かれるとは思ってもみませんでした

「誰だぁ!!」
「んー何だ若造?」

そこに居たのは爺さんと18ぐらいのガキでした

月見団子「あっしは月見団子です、あんたらは?」
「俺は飴玉、こっちの爺さんが柿の種」
柿の種「よろしくなぁ、月見団子」
月見団子「どうも、お二方は何故ここに?」
飴玉「お前は何で来たんだよ」
月見団子「むかついたんで酒を拝借しようと」
飴玉「俺達も酒目的だ」
月見団子「そうすか、じゃあ酒を少々頂いたら行きます」
柿の種「まぁ、待て一緒に飲もうや」
月見団子「はい?」
飴玉「どーせさ!俺達みたいな雑魚菓子が勝てる訳ねーだろ!!」
月見団子「自棄酒ですか?」
柿の種「まぁ少しぐらいなら良いだろ?」
月見団子「少しくらいなら」
飴玉「じゃあ、あれだつまみ無いからそこのスーパーから持ってくる」
月見団子「あぁ、お気遣い無く」

外に出ていった飴坊、この時止めていれば・・・

月見団子「じゃあ柿の爺さん、先に飲んじゃいますか」
柿の種「柿の爺さんは止めてくれ、種の爺さんと呼んでくれ」
月見団子「へい、種の爺さん」

30分後

月見団子「もー飲めましぇん」
柿の種「お前、弱すぎだろ2杯目だぞ」
月見団子「すみましぇん」
柿の種「そーいえば飴玉遅いなぁ」
月見団子「あっしがぁ読んでぇぇぇ」

ドタリ

あっしは酒に酔いすぎてぶっ倒れやした、目覚めたのはそれからかなり経ってからです

13:00

あっしはソファーで目が覚めた、どうやら昼過ぎみたいですね
二日酔いか少し頭痛が・・・

月見団子「・・・あれ、種の爺さんと飴坊は?・・・」

酒場から移動したんですかね?だったら書置きぐらい残して欲しいな
と思いながら、何気なく向いのスーパーを見てみると・・・

月見団子「・・・・・・・!!!??」

我が目を疑った、な、何でスーパーがぶっ壊れてんだよ!!!!
あっしが眠ってた時に何が起きた!?一体何がどうなってる!?
糞!!恐らく種の爺さんを見つけた奴がスーパーごとぶっ飛ばしたのか!!
こんな馬鹿げた破壊力の武器も支給されてたのかよ!!


月見団子
状態:二日酔いで頭痛
道具:支給品一式
武器:リボルバー拳銃、弾丸
思考
1.何が起こった!?
2.これからどうしよう!?

2:50、はの5スーパー

俺は飴玉、スーパーにつまみを取りに来た
・・・・・と言ってもなぁ、どんなの持ってけば良いんだろ?
とりあえずピーナッツと焼き鳥の缶詰を持っていく事にした
にしても途中物凄く体が痛み出したから何事かと思ったよ
まぁお陰で酔いが醒めてすっきりしたけどな
さて、すっかり時間を食っちまったから早いとこ行かないとな

柿の種「おーい飴ー!!居ないのかー!!」

ん?爺さん待ちきれなくて来やがったのか?

飴玉「ここだーじーさーん!!」
柿の種「おー・・・お前飴か?」
飴玉「そうだけど・・・何で?」
柿の種「いや・・・何か雰囲気変わってないか?」
飴玉「気のせいだろ?それよりおつまみ」
柿の種「どれどれ・・・お!!ピーナッツじゃねえか、ちょっと貰うぞ」

そう言って1パック一気に食う爺さん

飴玉「おいおい食いすぎじゃあ」
柿の種「へへへ・・・ん?」
飴玉「どうした?」
柿の種「ぐ・・・ぐ・・・ぐぐぐ」
飴玉「?」
柿の種「ぎゃああああああああああああああああ!!!!!!!」
飴玉「爺さん!?どうした!?」

同時刻、スーパーの外

あちきは甘納豆、さっき爺さんを見かけた
爺さんはスーパーの中で誰か探しているようだった
誰かは何て興味も無いし、意味も無い
標的が見つかって良かったよ・・・
使い所の難しいあちきの支給品をやっと使えそうだ・・・
さてそろそろか・・・

ヒュゥゥゥゥゥゥゥドーン!!!


甘納豆
状態:健康
道具:支給品一式
武器:ミサイル
実際に入っているのはミサイルの着弾地点を決める機械
機械で場所を指定し発射のスイッチを入れてから
発射を指定した本人が安全な位置に行ったら発射される
着弾までにかかる時間は20秒程
何所からともなく撃ち込まれるかなりの高威力で建物一つは楽に壊せる
弱点は3発しか打てないこと
思考
1.バトルロワイアルに勝って本物の納豆になる
2.皆殺し

甘納豆「ひゃはははははははは殺したぁ!!!」
柿の種「ほう?誰が?」
甘納豆「!?」
飴玉「何で俺生きてんだ?しかも柿の種が若返ってるし」
柿の種「・・・恐らく進化だな」
甘納豆「進化ぁぁぁ!?」
飴玉「何だそりゃ?」
柿の種「さっきワシがピーナッツを食って
お前は酒場でブランデーを飲んでいただろ?」
飴玉「それが・・・あ!!」
柿の種「そのお陰でワシは柿ピーにお前はウイスキーボンボンに進化したのだよ!!」
甘納豆「な、何だと・・・」
ウイスキーボンボン「成程・・・納得したぜ」
柿ピー「それでは貴様には死んで貰おうか」

女の頭を掴む柿ピー

甘納豆「ひっ!!嫌だ・・・私は本物の納豆になりたいんだ
粘りの無い紛い物では無くネバネバとした本物の納豆に!!」
柿ピー「地獄で言ってな!」

女の頭を握力で潰した柿ピー、そして俺の方を向く

ウイスキーボンボン「やる気か?」
柿ピー「いや、知ってる奴とは戦いたくない主義なんでね」
ウイスキーボンボン「そうか・・・この戦いに乗るのか?」
柿ピー「ああ、さっきまで力が無かった、だが今は!!」
ウイスキーボンボン「俺は乗らん、これでは勝てん」
柿ピー「そうか?ワシよりも強い気を感じるが・・・」
ウイスキーボンボン「俺達の様に進化した菓子が居る筈だ
元の菓子のランクが俺達以上の菓子が進化していたら太刀打ちできない」
柿ピー「成程な・・・確かに道理は通っているがワシには武器がある」

そういって今殺した女の支給品と武器を持つ柿ピー

柿ピー「次会う時は殺す」
ウイスキーボンボン「ああ」

そして俺は北へ、奴は南へ向かって行った
だが何か忘れているような・・・

月見団子「ZZZ・・・ZZZ・・・」

甘納豆 脱落
飴玉 ウイスキーボンボンに進化
柿の種 柿ピーに進化

残り73名

柿ピー
状態:健康
道具:支給品2セット
武器:ミサイル残り2発、竹刀
思考
1.バトルロワイアルに勝って人間になる
2.ウイスキーボンボンは次会ったら殺すが今は殺さない
3.南になんとなく向かう

ウイスキーボンボン
状態:健康
道具:支給品一式
武器:チャフグレネード20個
思考
1.戦いに乗らずフラフラする
2.柿ピーとは戦いたくないがしょうがない
3.北へなんとなく向かう

※この二人は月見団子の事をすっかり忘れています

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