小説『スイーツバトルロワイアル』
作者:Mr,後困る()

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52 無から有は生まれず

10:45 はの7 レストラン

・・・こ、ここは・・・?

餡団子「起きたか」
アンマン「あ、餡団子!?ここは一体・・・」
餡団子「さっきの場所からそう離れていないレストランだ」
アンマン「一体何が起こった?」
餡団子「説明してやる」

―回想―

8;00 はの7

餡団子「アンマンは一体何所に飛んだ?死んだんじゃないだろうな?」

俺はアンマンを探していた
ミサイルの攻撃で吹っ飛んだアンマンを探して結構経ったが
未だにアンマンのアの字も見つけられていない

餡団子「アンマンめ・・・ん?あれは・・・」

俺は落ちていた物を拾った、ナイフ?3本も落ちている
さっきのショートケーキが落としていったのか?
こんな物よりアンマンは何所に行った?手間がかかる

餡団子「・・・ん?あの黒いのは・・・アンマンか」

あーあ、これは酷い・・・胴体が横に真っ二つになってるな
生きてるのか?死んでんだろ?あーでも息はあるな・・・

餡団子「どうするかな・・・丁度レストランがあるな・・・治すか」

―回想終了―

アンマン「・・・どうやって治したんだ?」
餡団子「お前より大きい皮を作ってお前を包んだだけだ」
アンマン「・・・そんなんで大丈夫か?」
餡団子「・・・ああ、それだけでは駄目だったろう」
アンマン「・・・他に何かやったのか?」
餡団子「餡の量を多くした」
アンマン「おお!!凄いな!!良く餡を手に入れられたな」
餡団子「・・・・・」
アンマン「どうした?」

餡団子は倒れた

アンマン「あ、餡団子!?」
餡団子「・・・・・」

私は餡団子に駆け寄る

アンマン「ちょっとお前どうした!?」
餡団子「俺の餡をお前に移植した・・・」
アンマン「お前正気か!?そんな事したらお前!!」
餡団子「そうだ!!俺はヤバい!!」
アンマン「何でそんな事を・・・」
餡団子「俺にはお前が必要なんだよ!!」
アンマン「・・・・・え?」

アンマン思考
これって・・・まさか・・・告白?

餡団子思考
ここでこいつを失えば俺が死ぬのは確実!!
何としてもこいつを生き返らせる必要があったとはいえ
自らの餡の移植は少々無理が過ぎたか・・・

アンマン「あ、餡団子・・・」
餡団子「アンマン、お前に頼みがある」
アンマン「な、何だ?」
餡団子「餡を何所からか持って来てくれ!!」

餡団子思考
これは賭けだ!!いくらこいつが馬鹿とは言え
今の状態の俺を見捨てないとは限らない!!
こいつを言い包めようとも思考がまとまらない今は
ストレートに言ってこいつの情に訴えかけるしかない!!

アンマン「餡団子!!なら私の餡を!!」
餡団子「馬鹿野郎!!お前が死んでは意味が無い!!」
アンマン「でも!!」
餡団子「良いかアンマン、俺にはお前が(戦力として)必要だし
お前も俺が(自分が馬鹿だから賢い俺の頭脳が)必要だろう!?」
アンマン「ちょ・・・ちょっとそれ強引じゃ・・・」

アンマン思考
い、今のって・・・お前も俺の事好きなんだろ発言!?
ちょ、ちょっと困るよいきなりすぎるよ〜

餡団子思考
く・・・これは不味いな・・・具体的にどう必要か説明し・・・
待て・・・ここは・・・

餡団子「ぐ・・・アンマン・・・」
アンマン「あ、餡団子!?」
餡団子「アンマン・・・頼む・・」

アンマン思考
餡団子の力が急に抜け床に倒れる・・・・・

アンマン「餡団子!?餡団子ぉー!!待ってろすぐに餡を持ってくる!!」

アンマン思考
私は餡を求めてレストランの外に駆け出した!!





餡団子思考
計画通り!!


アンマン 二重皮によって防御力上昇
残り53名


餡団子
状態:餡不足による衰弱、長時間続けば生命の危機
道具:支給品
武器:工具箱(中身は無い)、投げナイフ3本
思考
1.バトルロワイアルから逃げ出す、方法は問わない
2.アンマンを利用する
3.アンマンが餡を持って来るのを待つ

アンマン
状態:健康
道具:無し
武器:シャマダハル
思考
1.頭が悪いから賢い餡団子の言う事を聞く
2.餡を餡団子の元に持って来る!!
3.餡団子に告白された・・・

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