小説『とある世界の主人公達(ヒーローズ)』
作者:くろにゃー()

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 イノケンティウスが突然消滅したことに違和感はを覚え、上条がインデックス元に戻ってくると、そこには、頭を壁に強打し、気を失っている赤髪の大男、ステイル=マグナスと、そこから少し離れたとこに、何気ない顔して直立している市元荒波。

 非波の突然の介入。

 それについては、突然の爆発音で慌てて様子を見に来たと思えば、血だらけのインデックスを見た時点で激情を隠しながらステイルに喧嘩を売る非波が容易に想像できる。

 そして、彼らの戦闘も、あっさり非波の勝利に終わったことなども、非波の能力とステイルの能力を両方見ている上条なら、道理に詰んでいた。

 いや、そんな事より、もっと着目すべき点があった。

 怪我をして、さっきまで動けない状態だったインデックスが、元気に飛び跳ねているのだ。

 「おお、上条。やっと来たか、待ち侘びたぞ。」
 
 「とうま! この人全然魔術を信じてくれない!」

 元気に飛び跳ねながら、上条に目をやる白い修道服を着たインデックス。その姿に、今にも死にそうだった彼女の面影どころか、あの黒くなった血の後さえ残っていない。

 「市元……何でインデックスが?」

 「ああ、治したんだよ。俺の能力で」

 「ああ、そうか」 

 非波の能力(まだ名無し)は、質量保存の法則を完全に無視したの物質変化。

 その能力を使えば………

 「救急セットを作ったのか」

 「どうしてそうなった。 」

 勿論、切り捨てる部分を能力でうまく利用して、つくりかえただけの単純な作業だった。

 「それよりお腹すいたんだよ。」

 「さっきまで死にそうだった奴が何言ってんだよ!」

 「死にそうになってて疲れたんだよ!」

 「逆切れされた!!?」

 「…………………家来る?」
 
 非波は恐る恐る、聞いてみる。その答えに、二人は口を合わせて、

 「行く!」

 と顔に笑みを浮かべて素直に答えるのだった。
 
 ★おまけ★
イン「おなか減ったんだよ」

上「市元〜俺も〜」

非「何でおれに縋るんだよ」

上「キーワードは家計!」

非「……同情が回答か…。因みにうさぎって自分の糞を食べてるって知ってた?」

イン「そ、そうなの!?ならおいしいのかも!」


うさぎは軟糞という特殊な糞を食べるだけで、人間のは至って普通ですので食べないでください。





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