小説『カオススクールG×B』
作者:零崎哀識()

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ー夕食ー

夕食時

零誠「食えない」

そりゃ当たり前だよね。

あんだけ動いたら気持ち悪くて喉を通らねえよ。

もう絶対にあんな運動しない。

零誠「すみませんが俺は後で取るんで残しておいてください」

夕麻「主様、どうしたんですか?」

零誠「誰かさんの冗談のせいで固形物を飲み込む自信がない」

朱乃「リアス。目を逸らさない」

アー「じゃあ、私が作ったスープだけでも飲んでください」

零誠「スープならいけるか」

アーシアからスープを受け取り飲む。

零誠「うん。美味いな。きっとアーシアはいい嫁さんになるよ」

アー「そ、そうですか!」

俺がアーシアを褒めると、夕麻がサラダ、黒歌が焼き魚、白音が猫まんま俺の前に出してきた。

零誠「あのう。固形物は厳しいって言ったよね?」

3人「「「じーーー」」」

零誠「はい。食べます。食べさせていただきます」

この無言の圧力に勝てる方がいたら秘訣を教えてください。

うえっぷ

零誠「3人とも美味しいよ」

3人は少し不満そうだけど、満足してもらえたようだ。

だけど今はもう無理。

朱乃「あらあら。私の料理は食べてもらえませんの?」

零誠「後で沢山食べるんで許してください!」

朱乃「うふふ。仕方ありませんね。本当に沢山残しておきますね」

零誠「限度を考えてくださいよ」

修行の時の顔をしてるよ。

リアス「レーセー。今日1日修行をやってみてどうだった?」

零誠「今まではずっと1人で訓練してたんで、いつもより得られる物が多い気がします」

リアス「それは良かったわ。レーセーと一緒に修行をしたことで他のみんなもいい影響を受けたみたいだし」

みんな部長の言葉に頷く。

こんな感じで夕食は終わった。

俺が後で食べる分を貰ったが、ざっと見積もって五人前はあった。

これは新手のいじめですか?

夕食の後は風呂。露天風呂があるなんてさすが金持ち。

いい気分でいると

木場「レーセーくん。僕は覗かないからね」

ガシッ

木場「なんだいこの手?」

ニコッ

ヒュン!

木場「うわああああ!?」

ドボン!

女子風呂に投げ入れてみました。

いやぁ、こんなにデカい風呂を独り占め出来るなんてな。

柵の向こう側がうるさいけど俺は気にしない。

ーーーーーーーーーーーー

修行2日目

零誠「今日は勉強でしたよね?」

リアス「ええ、……そうよ」

なんか女子の元気が無い。

俺が作った朝食を食べた辺りからだったな。

零誠「もしかして朝食不味かったすか?」

リアス「いえ。凄く美味しかったわ」

黒歌「それが問題というかにゃあ」

レーセーは女子のプライドを粉砕した。

木場に悪魔のことを教えてもらった。

様を付けようと注意された。

夕麻には堕天使について教えて貰った。

凄く熱が入っていた。

アーシアに聖水の作り方や聖書について習った。

アーシアは聖書の一節を唱えダメージを食らっていた。

ーーーーーーーーーーーー

零誠「眠れない」

俺のベッドは黒歌、白音、アーシア、夕麻に占領されて居場所がない。

零誠「しゃあない。リビングのソファーで寝るか」

リビングに入ると部長がベランダに腰掛けていた。

リアス「あら、レーセー。まだ起きてたの?」

零誠「部長こそ何してたんですか?」

リアス「ふふ。ちょっとね。そうだ。少しお話ししましょ」

俺はベッドにしようとしてたソファーに腰掛ける。

零誠「部長って目が悪いんですか?」

部長は髪を一本にまとめ、メガネをかけていた。

リアス「これは気分的な物よ。メガネをかけてると頭が良く回るの」

部長って結構単純だな。

部長の近くには地図やノートが置いてある。作戦を考えていたようだ。

リアス「正直こんな物を読んでもほとんど意味が無いんだけどね」

零誠「何故ですか?」

リアス「普通の上級悪魔なら戦いは出来るけど問題はそこじゃないのよね」

零誠「つまり?」

リアス「ライザー。フェニックスが相手っていうのが問題なんだ」

零誠「フェニックスか。鳳凰。朱雀。カルラ。ラー。そして不死鳥。色んな形で神話になっていますが、共通するのは炎を纏う不死の鳥」

リアス「良く知ってるわね。というか私はその関連性を知らなかったわ」

零誠「まぁ独自解釈が入ってますからね。だいたい話は分かりました」

リアス「そう。不死身のキングって全くハメ技よね。まぁ、勝てないこともないのよね」

零誠「倒す方法は2つ。圧倒的な力で倒すか。起き上がる度に何度も何度も殺して精神を潰す」

零誠「何回くらい殺せば諦めると思います?」

リアス「2、30回くらいかしらね」

零誠「二桁いくのかよ。たるい」

リアス「レーセーがあそこまで上手くやってくれたのに負けることなんて出来ないわ」

零誠「大したことはしてませんよ」

リアス「いいえ。だって私は大学卒業以降は諦めていたんだもの。あなたのおかげで未来が夢見ることが出来るわ」

零誠「夢見るだけじゃダメですよ。現実にしないと」

リアス「ええ、そうね。レーセーには私の夢を教えてあげるわ」

零誠「部長の夢ですか」

リアス「私の夢は私をグレモリーとしてではなく、リアスとして見てくれる人と結婚することよ。グレモリーの名前には誇りを持っているわ。でも私を縛る物でもあるの。せめて結婚だけは1人の女性としてしたいの」

零誠「部長って歳上のお姉さんってイメージがありましたが、結構可愛いですね」

リアス「なっ!何を言ってるのよ!?」

零誠「思ったことを言っただけですよ。まぁ安心してください。俺は家柄とか関係無く部長が好きですから」

部長の顔は何故か赤く染まる。

リアス「じゃ、じゃあ私を勝たせなさい。レーセー」

零誠「俺の命を救った部長の未来を救います」

リアス「約束よ」

零誠「はい」

原作ブレイクしても俺は主に勝利をもたらす。

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