ーレーティングゲーム前ー
現在修行パートを終え、バトルパート前の準備パート。
レーティングゲームが始まるまでの間自分の部屋にいることにした。
アー「レーセーさん。一緒にいていいですか?」
零誠「構わないぞ。アーシアは修道服なのか」
アー「はい。自分が一番いいと思う格好でしたので。悪魔になってしまいましたが、主への信仰は今でも忘れたことはありません」
零誠「そうか。うん。アーシアはその服が一番似合ってると思う」
俺は考えるのがめんどくさかったから制服にした。
アー「やっぱりレーセーさんといると落ち着きます。お家を出るまでこうしていていいですか?」
零誠「俺で良ければ」
ガチャ
ドアが開き、
白音「………先輩。一緒に………アーシア先輩に先をこされました」
零誠「白音もレーティングゲームが始まるまで一緒にいるか?」
白音「………はい!」
ガチャ
黒歌「レーセー!緊張をほぐしてあげるにゃ!」
黒歌は白音とアーシアを無視して抱き付いてきた。
零誠「何すんだ!」
黒歌「私は一緒に戦えないからにゃ。私に出来るのはこれくらいにゃあ」
零誠「黒歌」
白音「………それは口実でただ抱きつきたいだけですよね?お姉ちゃん」
黒歌「ギクッ!」
零誠「黒歌!」
黒歌「白音とアーシアも抱きつくにゃ!」
アー「は、はい」
白音「………今回は見逃します」
白音とアーシアも抱き付いてきた。
零誠「白音!お前の馬鹿力で押さえ付けるな!黒歌!俺の気を操んな!全く動かないぞ!」
ガチャ
夕麻「主様。………なんですか!?その羨ましい状況は!?」
こんな状態が学校に行くまで続いた。
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部室
グレイ「開始10分前です。皆さん準備は出来ましたか?特にレーセーさん。少しやつれてる気がするのですが」
零誠「大丈夫です。気にしないでください」
グレイ「開始時間になったら戦闘用のフィールドの異空間に転送されます。戦闘用に作った使い捨てのフィールドなので思う存分やって構いません」
異空間って冥界の技術には驚かされるね。
グレイ「今回のレーティングゲームは両家の親族方も御覧になられます」
まぁ、部長の御家問題って感じだからね。
グレイ「そして魔王様も御覧になられます」
リアス「えっ!?お兄様も見られるの?」
零誠「あのうお兄様=魔王ってことすか?」
リアス「ええ。そうよ」
零誠「でも名字が違うじゃないですか」
リアス「お兄様は家を出たのよ。魔王になるなんて家も止めるわけがないしね」
零誠「なるほどね」
全く凄い家系だこと。
つーか、なんかむかつくな。このゲームはただの見せ物でしかなく、全員こっちが負けるって考えてやがる。
グレイ「そろそろ時間です。魔方陣の方へ」
黒歌「頑張ってにゃ。レーセー、活躍したらご褒美あげるにゃ」
零誠「具体的には?」
黒歌「私のはじめてを」
零誠「ヤバい。ヤル気が無くなってきた」
黒歌「何でにゃ!」
零誠「まぁ、活躍したらまた飯でも作ってくれ」
黒歌「しょうがないにゃ。今回はそれでいいにゃあ」
グレイ「なお、一度あちらへ移動したら終了まで戻ってこれませんのでお気をつけて」
零誠「夕麻はあっちで呼び出せるんですか?」
グレイ「はい。使い魔を喚び出すことは可能です」
零誠「夕麻。出番まで待ってろ」
夕麻「はい。いつでも戦えるようにしておきます」
そうして魔方陣が光り、俺達はその光に包みこまれた。
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光が止むとそこは部室だった。
転移を失敗したかと思ったが、黒歌と夕麻の姿が無くなっていた。
グレイ『皆様。この度グレモリー家とフェニックス家のレーティングゲームの審判(アービター)役を務めさせていたたくグレモリー家の使用人のグレイフィアでございます』
校内放送か?放送室にグレイフィアさをいたりして。
グレイ『我が主のサーゼクス・ルシファーの名の下、ご両家の戦いを見守らせていただきます。どうぞ、よろしくお願いします。今回のフィールドはリアス様とライザー様のご意見を元にリアス様が在学中の『駒王学園』のレプリカを用意しました』
零誠「舐めてんな。ちょっとカチンときたね」
グレイ『両陣営、転移された先が本陣となります。リアス様の本陣がオカルト研究部。ライザー様の本陣が新校舎の最上階となっております』
朱乃「皆さん。この通信機を耳につけてください」
ハイテクだね。悪魔ぽくはないけどね。
リアス「これで戦場で味方同士やり取りするから」
グレイ『開始の時間となりました。時間制限は人間界の夜明けまでです。それではレーティングゲームスタートです』
キンコンカーンコーン!
開始の合図はチャイムかゃ!この音聞くとだれるんだよね 。