小説『カオススクールG×B』
作者:零崎哀識()

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ーゼノヴィアー

校庭

木場とゼノヴィアが対峙している。

止めようとした部長にゼノヴィアが「グレモリー眷属の力を見てみたい」と言って納得させた。

イリナ「レーセー悪かったわね」

零誠「お前が謝る必要は無いよ」

イリナ「木場くんって強いの?」

零誠「強いよ。でも負けるだろうな」

イリナ「強いのに負けるの?」

零誠「木場の強さは戦況を見極めるところにあるのに今のあいつは怒りで何も見えてないからな」

ーーーーーーーーーーーー

木場「さぁ、始めようか」

ゼノ「リアス・グレモリーの力を試してみるのも面白い。さっき言っていた『先輩』というのも気になるしな」

ゼノヴィアは聖剣を布から出し、木場は魔剣を何本も出現させている。

それよりも

零誠「スゲー殺気だな」

イリナ「ここでも全然分かる」

ゼノ「笑っているのか?」

確かに木場は笑ってる。ただしいつもの笑顔ではなく、凄く冷たい笑顔。

木場「いや、倒したくて、壊したくて、消したかった物が目の前に出されたんだからね。ふふふ、悪魔やドラゴンの近くに身を置いていれば力が集まると聞いたけど、こんなに早く機会が巡ってくるなんてね」

ゼノ「『ソードバース』所有者の思い通りの魔剣を創るセイクリッド・ギアか。魔剣系でも特異なもの。『聖剣計画』の処分を免れた者がいたと聞いたがもしかして君か?」

木場は返事をせず、殺気を強めた。

イリナ「木場くんの殺気はそういうことだったんだ」

零誠「言っちゃ悪いが、ゼノヴィアのあれは陶酔か狂信と言っていいほどだぞ」

イリナ「そう?でも少し前までは私はあれより酷かったわ」

零誠「そうなのか?」

イリナ「でもアーシアが教会を追放された時に主も全てを救う者じゃないってことが分かったからね」

俺の電話はアーシアは救えなかったけどイリナに考えを改めさせることが出来たみたいだ。

キン!

魔剣と聖剣が火花を散らし始める。

木場「僕の力は無念の中で死んでいった皆の思いの結晶だ。この力で聖剣所有者を倒して、聖剣を叩き折る!」

はー、やっぱり俺は嫌われてもいいから木場の奴を救いたい。

ズドォォォン!

地面が激しく揺れて地響きが起こる。

木場とゼノヴィアを砂煙が覆う。

零誠「誰が治すんだよ」

ゼノヴィアは地面にクレーターが出来ている。

ゼノ「これが私のエクスカリバーだ!有象無象に関わらず破壊する。『破壊の聖剣』の名は伊達では無いぞ!」

木場「真のエクスカリバーでもこの威力か。このレベルが後6本あるとは全く僕の歩むのは修羅の道だな」

木場・ゼノ「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」

どうやら終盤みたいだな。

木場「君の聖剣の破壊力と僕の魔剣の破壊力。どっちが上か勝負だ!」

零誠「あのバカ!」

木場の手にはまがまがしいオーラを放ち、2メートル以上の巨大な魔剣が握られている。

ゼノヴィアも落胆している。

ゼノ「残念だ。判断を誤ったな」

バキン!

折れたのは木場の魔剣だった。

ゼノ「君の武器は好きな魔剣を創り出せることとその俊敏な足だ。その巨大な剣は君の足を潰す。君が破壊力を求めるのは無意味だ」
ドン!

ゼノヴィアは柄で木場を気絶させる。

ゼノ「次は兵藤零誠。お前が相手だ」

零誠「分かってるよ。部長、プロモーションの許可を」

リアス「分かったわ」

零誠「プロモーション・ナイト」

ゼノ「クイーンじゃないのか?」

零誠「木場に俺が勝った理由をクラスのせいにして欲しくないからな」

ゼノ「もう勝った気でいるとはな」

『Boost!』

零誠「『強化開始』」

『Exprotion!』

ゼノ「『ブーステッド・ギア』だと!?なるほど、その余裕はロンギヌスから来るのか」

『Boost!』

零誠「『投影開始』」

『Exprotion!』

零誠の手には何も無い。

零誠「ハンデだ。これ以上魔法とブーステッド・ギアを使わないでやる」

ゼノ「ふざけるのもいい加減にしろ!」

ゼノヴィアはエクスカリバーで斬り掛かる。

キィ&#8722;ン!

金属が擦れる音がした。

ゼノ「何っ!?不可視の剣だと!」

レーセーはエクスカリバーを不可視の剣で受け流し、ゼノヴィアを斬ろうとするが、ゼノヴィアはギリギリのところでかわして間合いをとった。

零誠「今ので決めるつもりだったんだがな」

ゼノ「不可視の剣にナイトの素早さか」

レーセーが連激を行う。

ゼノヴィアは防御に徹している。

ゼノ「くっ、不可視の剣がここまで厄介だとは」

ゼノヴィアは俺の間合いが全く分からない。

防御の気を一瞬でも緩めたらゼノヴィアの負けが確定する。

だがレーセーは力が足りずに最後の一押しが無いでいる。

ゼノ「クイーンを選ばなかったのが、ここで仇になったな」

零誠「ならば最後の一押しを用意するよ」

零誠を中心に嵐のような風が巻き起こる。

零誠「『風王結界(インヴィジブル・エア)』!」

嵐のような風が不可視の剣から放出されゼノヴィア吹き飛ばす。

零誠「実はまだ鞘から抜いてすらいないんだがな」

気絶したゼノヴィアを担ぎ上げてイリナのところに行く。

イリナ「聖剣所有者に勝つなんて、私達が報告しなくてもすぐに教会からマークされるわよ」

零誠「俺の世界を救う為なら教会くらい潰してやるよ」

イリナ「レーセーくんなら本当にやりそうで怖いわ」

零誠「一応イリナ、お前も俺の世界だからな」

イリナ「えっ!?」

イリナは何故か顔を真っ赤にする。

イリナ「えっとそれじゃまたね!」

イリナはゼノヴィアを担いで帰ってしまった。

零誠「あれ、帰っちまった」

女子『レーセー(さん)(先輩)。ちょっと話しましょうか』

零誠「木場よりスゲー殺気を複数感じる!?」

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