オリジナルが大体終わりました。
コメントください。
ーアミー
零誠「何、勝手にどっか行こうとしてんだ!バカ猫!」
黒歌「な、なんで!?レーセーがここに入って来れるはずが無いにゃ」
白音「………お姉ちゃんの張る結界を元に私の結界を作ったんです。少しくらいなら割り込めます」
黒歌「そっか、白音まで見送りに来てくれたんだ」
白音「ふざけないでください!迎えに来たに決まってるじゃないですか!」
黒歌「無理よ。私はあなた達とは一緒に居られない」
アミ「黒歌さんもこう仰ってますしお引き取りください」
零誠「うっせー!変態は黙ってろ!」
アミ「へ、変態?」
黒歌「だいたい私は自分の意志でアミに付いていくにゃ。好きにやらせてにゃ」
零誠「好き勝手やるのは構わねえよ。だからどうした?お前の意志?知るか!そんな物!俺はお前の都合を無視してお前を連れ戻す!」
黒歌「私のことなんてほっといてよ!」
零誠「イ・ヤ・だ!お前が泣こうが喚こうが引きずってでも連れて帰る。覚悟しろよ」
黒歌「そ、そんなの我が儘にゃ!」
零誠「そうだよ。俺は我が儘たよ。どっかに行くって言うなら行く為のその変態をぶっ倒してやる。黒歌、覚悟しろよ。帰ったらどっか行く気が起きないように首輪を着けてやるから」
アミ「私よりあなたの方がよっぽど変態じゃないですか」
白音「………皆さん悲しむから帰りましょう。お姉ちゃん」
黒歌「アミ。少しの間レーセーを押さえておいて。白音を説得したらレーセーもなんとかするから」
アミ「全く責任重大ですね。可愛いあなたの為に出来るだけやってみましょう」
黒歌「『空間製作者』」
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黒歌サイド
黒歌「『空間製作者』」
レーセーとアミが消え、白音と二人っきりになる。
白音「先輩!?」
黒歌「レーセーならアミと一緒にゃ。『空間製作者』で小分けしたからにゃ」
白音はこの空間に穴が無いか探っている。
黒歌「白音。すぐにレーセーも戻すから、パーティー会場に戻るにゃ」
白音「………お姉ちゃんも一緒ですか?」
黒歌「ううん。私はみんなの元に戻れないにゃ」
白音「………どうしてですか?アミに弱味でも握られてるんですか?それならみんなでアミを倒しましょう」
黒歌「違うにゃ」
白音「………なら私の為ですか?また私を守る為に」
黒歌「違うにゃ」
白音「ならどうして!どうしてあんな奴の所に戻るんですか?あいつの所にいた時のお姉ちゃんはとても辛そうでした!私はあいつの所にいる時眠るのがとても恐かったです。朝起きたらお姉ちゃんが私を置いてどこかに行ってしまうじゃないかと」
黒歌「でも今なら平気にゃ。みんながいるにゃ。なんたってレーセーがいるにゃ」
白音「お姉ちゃんもその一緒に居たいんです!」
こんなに可愛い妹のことを私は………
黒歌「………白音。戻るにゃ。それでレーセーと一緒に幸せになるにゃ。私じゃ無理だったから白音に任せるにゃ。可愛い白音ならレーセーとお似合いだと思うにゃ。私は応援するから」
白音「………お姉ちゃんが無理だったってどういう意味ですか?」
黒歌「私ってレーセーにそこまで好かれてないでしょ?白音みたいに優しくされる訳じゃないし、リアスみたいに敬意を払われてるわけじゃない」
パチン!
白音は涙目で私にビンタした。
白音「何を言ってるんですか!先輩と一番近いのはお姉ちゃんじゃないですか!」
黒歌「えっ!?」
白音「………優しくされるっていうのは対等じゃないってことなんですよ。敬意を払うってことはそれだけ遠いってことなんですよ」
黒歌「………私がレーセーと近い」
白音「………それに屋敷でも言ってたじゃないですか『強い女性が好き』って。先輩の周りの中で一番強いのはお姉ちゃんです」
白音は涙目から泣き出していた。
白音「………私をもうこれ以上惨めにしないで下さい」
黒歌「ごめん。でも、私は距離でも強さでも無く一緒にいられないにゃ」
白音「お姉ちゃん!」
黒歌「さっきの事実は凄く嬉しかったにゃ。だからこそ一緒にいられない居られないにゃ。私は愚かで汚なく醜いにゃ。私はみんな居なくなればいいと思ってしまったにゃ。こんな私がレーセーと一緒にいていいはずがないにゃ」
白音は驚き俯いている。
黒歌「やっぱり失望したみたいね。こんな許されないお姉ちゃんに」
白音「………なら私がお姉ちゃんを許します」
白音は顔を上げて強い目で言った。
白音「………他の皆が許さなくても私が許します。他の皆が責めるなら私が守ります。他の皆が嫌うなら私が愛します。だから帰りましょう。私が付いてますから」
黒歌「白音!」
黒歌は白音に抱きしめられながら大声で泣いた。
白音。さっき私が一番強いって言ったけど、それ間違ってるにゃ。白音の方が私何倍、何十倍も強い。
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レーセーサイド
アミ「黒歌は随分と遅いですね。このままだと赤龍帝を殺してしまいますよ」
零誠「ふぅ、全く厄介だ」
アミ眷属を半分以下に減らしたが、レーセーも随分と傷ついている。
零誠「少し遅くなっても部長を連れて来るべきだった」
アミ眷属のポーンは6体全員クイーンにプロモーション済み、こっちはプロモーションしない状態ときている。
それだけならまだいいんだが、奴ら全員神風特攻隊並みの勢いで突っ込んで来てやがる。自爆した奴も何人かいたし。
零誠「死ぬ気で来る奴ってのが一番恐いな」
武器もその特攻でトンファー、ヌンチャクを壊されてしまい、3つ目の三棍節を使用している。
零誠「さて、半分以下になったし、そろそろキングを狙いに行くか」
アミ「半分以下?何を言っているんですか?」
零誠「ほとんど自爆して意識を失ってんじゃねえか」
アミ「意識が無いからって脱落ということにはなりませんよ。なんたって彼らは始めから意識なんて無いんですから」
倒れていたはずのアミ眷属がゆっくりと立ち上がる。
零誠「ちっ!人形使い。ネクロマンシーかよ」
アミ「くくっ。よくご存じで。出来ればあなたもコレクションに加えたいのですが、まず無理でしょう」
零誠「いい歳して人形遊びかよ」
アミ「全然口が減りませんね。まぁ、いいでしょう。人形にする条件を教えてあげましょう。戦いながらでも聞いてください」
零誠「たくっ、なら攻撃の手を緩めろや」
アミ「条件。それは心が弱ってることです。その点、黒歌の心は強かったですね。あれだけやったのに全く折れなかった。素晴らしいじゃないですか!私は家を潰したグレモリー家よりも彼女を屈伏させることが二年前からの目標だった!」
こいつ真性の変態だ。
アミ「後もう少しでこの目標は叶う。あなたは殺しません。黒歌の心を折るのに使います」
黒歌「残念ね。私の心は折れないにゃ」
魔力、妖力、仙力の塊がレーセーの前にいた奴らをぶっ飛ばした。
アミ「く、黒歌ぁぁぁーーーーーーーーーーー!!」
黒歌「アミ。やっぱりついていくって話無しね」
零誠「頭冷やしたみたいだな」
黒歌「ええ。反省の印にここは私にやらせて貰うにゃ」
零誠「白音は?」
黒歌「私の空間の中だから安心にゃ」
アミ「少し取り乱しましたが、交渉が決裂したなら力付くで心を折るまでです」
アミ眷属は一斉に黒歌に襲い掛かる。
黒歌「『空蝉』」
黒歌が消え、代わりにアミが現れ、攻撃を受ける。
アミ「何っ!?」
黒歌は先程アミが立っていた位置に立っている。
黒歌「『空蝉』他者と自分の位置を交換する程度の能力にゃ」
アミ「カハッ!今のは効きましたね。これは冗談抜きでマズいですね」
黒歌「昔のよしみでもう二度と私達に近寄らないと誓うんだったら見逃してあげるにゃ」
アミ「くくっ。いつから立場があなたの方が上になったのですか?赤龍帝。黒歌はあなたの大切な仲間を私に売ろうとしたのです。そのような者は直ぐにでも手放すべきではありませんか?」
黒歌は驚き不安な顔をしている。
零誠「確かに普通ならそうするな」
この言葉を聞き、アミは満足そうに頷く。
アミ「そうですよね。なら私に「だから普通ならな」どういう意味ですか?」
零誠「生憎俺は普通じゃないんでね。俺のことを殺した堕天使でさえ使い魔にする奴だぜ。もし黒歌が皆を傷つけるなら俺は傷つけられないように皆を守るだけだ」
黒歌「ふふ。やっぱりレーセーは最高にゃ」
アミ「ああもう!何なんですかあなたは!!上手く行きそうな所でいつもあなたが邪魔をする!訳が分からない分からない分からない!!」
アミが狂いだす。
アミ「もういい!全てを消してやり直す!」
アミは予想以上の速さで黒歌に向かい動く。
零誠「マズい」
黒歌「にゃ!?」
レーセーも黒歌もその突然の行動に対処出来ない。
アミ「死ね!!黒歌!!」
パリン!
白音「………お姉ちゃんを守り、救け、支えるのは私です」
黒歌とアミの間の空間が割れ、そこから現れた白音がアミを捕獲する。
白音「『障り猫』」
バチバチバチィ!!
『障り猫』の能力はエナジードレイン。
RPGでよくある能力。触れた者の気力を吸い尽くす。
白音「………御馳走様でした」
バタッ。
アミは吸い取られ過ぎて栄養失調で倒れた。
白音「………先輩、お姉ちゃん。戻りましょう」
零誠「ああ」
黒歌「ええ」
三人仲良く手を繋いで会場に戻った。