小説『カオススクールG×B』
作者:零崎哀識()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

ー居候ー

オカルト研究部に入部した翌日の朝。

零誠「うぅっ、暑い」

なんでこんなに暑いんだ?まだ4月の春だぞ。こんなに暑いはず無いよな。

目を開けると。

黒歌が寝ていた。

後ろには白音がいるみたいだ。

何故に?

いや、そんなことよりこの状況をなんとかせねば。

まずかけ布団は無い。よし、2人とも触れてないから音さえたてなければいける。

まず気配を徹底的に消す。まるで自分が生きてないようにまるで死体のように。

白音「………姉さん。私の勝ちです。特上寿司です」

黒歌「あーあ、残念にゃ。絶対襲ってくると思うのに」

零誠「お前ら起きてたのかよ!?たちが悪い」

白音「………ちゃんと寝てましたよ」

黒歌「いきなり気配が消えたら気付くにゃあ」

零誠「ちっ、しくじったか」

何この会話人外?ああ、こいつら悪魔でしたね。

零誠「つまりお前らは俺が起きたとき襲うかどうかをかけてたと」

白音「………私は先輩を信じてましたよ」

黒歌「ずるいにゃ!レーセーの好感度をあげようとするにゃんて」

零誠「そんじゃ、そろそろ帰ってください」

黒歌「無理にゃ」

零誠「Why?」

白音「………先輩、驚きすぎて英語になってますよ」

黒歌「私達はリアスの家に住まわしてもらったんだけど、赤竜帝が見つかったらそっちに行くって約束だったからにゃ」

零誠「頭が痛くなってきた」

黒歌「というわけで今日からよろしく頼むにゃ」

零誠「上級悪魔って確か金持ちじゃなかったすか?」

黒歌「学生が部屋を借りるには手続きが時間がかかるにゃ」

零誠「それくらいなら部長が部屋を貸してくれるでしょ」

黒歌「あまりごちゃごちゃ言ってると服を脱いで悲鳴をあげるにゃ」

零誠「てめえ俺を社会的抹消する気か!?」

白音「………どうしてもダメですか?」

零誠「はぁーしょうがねえな。親を説得出来たらいいよ」

黒歌「白音と私で態度が違うにゃ」

零誠「自業自得だ」

ーーーーーーーーーーーー

食卓

零誠「父さん母さん。ちょっと紹介したい人がいるんだけど」父親「それは誰だい?」

母親「もしかして彼女?」

零誠「いや、ただの友達だよ。二人とも来てくれ」

白音と黒歌が入ってくる。

白音「………塔城小猫と言います」

黒歌「塔城黒歌と申します」

申します?

黒歌「お父様とお母様にお頼みしたいことがあるのですが」

黒歌の奴猫被ってやがる。

猫又が猫被るってなんか変な言葉だな。

父親「頼みたいことって?」

黒歌「私達を居候させてもらえないでしょうか?」

母親「レーセー。どういうこと?」

零誠「本人から聞いてくれ」

黒歌「実は私は両親から虐待されてました。小猫にまで及ばないように必死に耐えました。そのことをレーセーくんが知り、その両親がやってきたことを発表し、私達を救おうとしてくれました。しかし発表する前に両親達は蒸発してしまい住むところが無くなってしまったのです」

こいつ実際にあったことを説得しやすいように改竄したのか。

黒歌「小猫もそんなことがあったせいか滅多に笑わない子になってしまいました」

うわっ、こいつ妹の性格を同情買うのに使いやがったよ。

黒歌「そんな私達にレーセーくんはお父様とお母様が了承したらおうちに住んでもいいと言ってくれて」

これを聞いて父さんと母さんの反応は

大号泣してるよ!

母親「きっと辛いことがあったのね」


父親「レーセー。お前が人を助けられる人間になってくれて父さんは嬉しいぞ」

父さん。俺達悪魔です。

零誠「てことは」

母親「2人ともうちで育てるわ!」

父親「ああ。この家が自分達の家だと思っていいからな」

黒歌「ありがとうございます!お父様、お母様」

白音「姉ともどもよろしくお願いします」

父さんと母さん、涙もろすぎだろ!

こうして家族が増えました。

ーーーーーーーーーーーー

部室

零誠「部長。いきなり2人を寄越さないでくださいよ」

リアス「事前に話したらすんなり納得したの?」

零誠「拒否りましたね」

リアス「でしょ」

黒歌「だいたい何が気に入らないんですか?」

零誠「気持ち悪いからその話し方やめてくれ」

黒歌「しょうがないにゃ。こんな美人姉妹と一つ屋根の下にゃのにどうして拒むにゃ?」

零誠「お前からは貞操の危険を感じる」

黒歌「私はそんにゃことしにゃいにゃ」

白音「………昨晩私が止めなかったら先輩のこと襲おうとしてましたよね?」

黒歌だけ時が止まった。

零誠「ほら見ろ!」

リアス「そんな事より部活の内容ね」

零誠「俺の貞操がそんな事で片付けられた!?」

リアス「新人悪魔はビラ配りからね」

零誠「俺そろそろ泣きますよ」

白音「………先輩、私も手伝います」

零誠「ありがとうな。白音」

黒歌「私も手伝うにゃ」

零誠「………………頼む」

黒歌「今の間は何にゃ!?」

ビラの数をさばくには猫の手も借りたいくらいだから猫又の手だけど借りるか。

零誠「行ってきます」

ーーーーーーーーーーーー

1時間後

零誠「ビラ配り終わりました」

リアス「えっ!?もう帰ってきたの!?」

美人の力って凄いね。街灯に群がる羽虫のごとく集まってきたもん。

2人のビラが取りずらかったのか、女性はこっちに集まってきたけど。

リアス「あれ3日分はあったわよ」

零誠「男ってバカな生き物ですから」

リアス「これじゃあ、レーセーに仕事を回すのも早くなりそうね」

零誠「簡単なやつにしてください」

リアス「大丈夫よ。召喚はこの中で一番適任の人が行くことになる可能性が高いから」

零誠「そうなんですか」

朱乃「それじゃあレーセーくんを魔法陣に登録しましょう」

零誠「よろしくお願いします」

この後魔法陣で跳べるようになった。原作みたいに魔力が足りないとかは無かったから、チャリの出番はないぞ。

-7-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




ハイスクールD×D 13 イッセーSOS (富士見ファンタジア文庫)
新品 \630
中古 \339
(参考価格:\630)