小説『カオススクールG×B』
作者:零崎哀識()

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あけましておめでとうございます。
今年もコメントお願いします。

ー滞在ー

兵藤家

結局、デートは中断となり、なんだかんだ言って日本で一番と言っていいほどに安全な兵藤家にオーディンさん達を連れて来た。

………はぁ。お偉いさんとの話が終わったら女性陣とお話しだそうです。

まぁ、学生の俺があんな店の近く行ったんだから仕方ないな。

オーデ「ほう。この娘もいい乳をしておるのう」

この会談が早く終わって欲しいような。終わって欲しくないような。

ロス「オーディン様!いい加減にしてください!彼女は現魔王の妹君ですよ!」

アザ「つーか、爺さんの来日はもう少し後だったろ?」

オーデ「ちと自国におると身に危険があるからのう」

アザ「おいおい、ヴァン神族と喧嘩か?頼むから『神々の黄昏(ラグナロク)』を起こさないでくれよ」

零誠「やるならどっか違う空間でやってください」

オーデ「ま、これからよろしく頼むぞ」

零誠「ロスヴィアセさんにバラキエルさんまでいるのに護衛必要なんですか?」

アザ「相手が相手だからな」

零誠「ちなみにあのふざけた作戦やってる相手は分かったんですか?」

アザ「ああ。英雄派だ」

零誠「やっぱそうすか。人間しかも蛇無しであそこまで動けるのは血くらいですからね」

オーデ「ふと、思ったんじゃが」

零誠「なんですか?」

オーデ「おっぱいパブに行きたい」

零誠「真面目な話かと思ったら死ね!」

アザ「お、いいな。堕天使のやってる店があっから行くか?帯を引っ張って回すのは日本に来たら一度はやらないとダメだ!」

零誠「あんたもか!つーか、日本って国が誤解されるだろうが!」

オーデ「早速アザゼル行くぞ」

アザ「ああ!」

ロス「オーディン様!お待ちください!そのようないかがわしい店に行k「行っている間は休憩をやるから、赤龍帝の小僧を口説いた方がいいと思うぞ」どうぞ気をつけてください」

零誠「変わり身早っ!?」

ーーーーーーーーーーーー

俺の説教が終わり、アザゼル教諭達も帰って来た後、俺、ロスヴィアセさん、黒歌で晩酌をしており、酒が切れたので調達をしにリビングに降りてきた。

断じて酔ったロスヴィアセさんの相手がめんどくなって黒歌に押しつけて逃げて来たわけではない。

リビングには先客がいた。

朱乃さんとバラキエルさんだった。

バラ「赤龍帝と逢引きとはどういうことだ?」

朱乃「あなたには関係無いでしょう」

………入りずらい。

バラ「フラッグ龍帝ジゴロドラゴンだろ?女を配下にするのが趣味だと聞く」

何それ?つーか、それって趣味に入んの?

バラ「お前が騙されてるんじゃないか心配なんだ」

朱乃「レーセーくんの悪口は止めてください!みんな彼の行動に救けられて付いていきたいと思っているだけです!」

バラ「し、しかし、現にレイナーレは使い魔になっているじゃないか」

朱乃「夕麻ちゃんです。もしレーセーくんが提案してなかったらリアスに消し飛ばされていたわ」

バラ「だ、だからと言って………」

言ってること支離滅裂になって来てんな。

娘が大切なだけの父親って感じだ。

そろそろ入るか。

ガチャ

零誠「あれ?まだ起きてたんですか?」

今、来ましたよう雰囲気を出すに限る。

朱乃「あらあら、レーセーくんはどうしたんですか?」

すぐにお姉様の雰囲気を出す朱乃さん。

零誠「ちょっと酒が切れたんで調達を。バラキエルさんも一杯どうですか?」

バラ「いや、勤務中なので遠慮しておく。それよりも君は未成年じゃなかったか?」

こちらも冷静に振る舞うのが得意みたいだ。

零誠「タバコは毒ですが、酒は薬になるんですよ。それに俺の魔術に必要ですし」

バラ「?」

零誠「それでは俺は行きますね。仕事が終わったら一杯やりましょう」

酒を持って部屋を出た。

部屋に戻ると2人があられもない姿になっており、固まったのはまた別のお話し。

ーーーーーーーーーーーー

訓練場

モンハンのクック先生を2分切って狩れる所では無く、ディオドラをみじん切りにした功績で貰った空間である。

そこで木場と一騎打ちの戦闘訓練中。

木場は速過ぎてこちらから打ち込める気が全くしない。

しかし、当たる気も全くしない。

木場「一体なんでその武器と呼べない武器で凌ぐことが出来るんだい?」

木場の言う通り、俺の両手に握られたのは木刀、柄と鍔しかない刀。

もちろん魔剣使いの猛攻を凌ぐことが出来るこの2つの刀は普通の物ではない。

木刀の方は『王刀 鋸』
王道を悟らせる毒気の無い刀。

刃の無い刀は『誠刀 秤』
敵では無く、自分を斬る為の刀。

王刀で悟り、誠刀で自分を見る。

精神的には一つの究極形。この状態なら相手の攻撃を見切れる。

ギャス「タイムアップです!」

決めていた時間が来たのでギャスパーが合図した。

木場「はぁはぁ。やっぱりレーセーくんは凄いね。息1つ乱れてない」

零誠「余り動かない戦い方をしたからな。それに攻撃を捨てた戦い方だったからな」

木場「それにしたって最初の位置から1メートルも動かせないなんて凹むな」

ギャス「仕方ないですよ。レーセー先輩ですし」

木場「そうだね。レーセーくんだしね」

零誠「なに人を化物みたいに言っとんだ!」

木場「だって元々の地盤が違うじゃん」

アザ「何言ってんだ?お前達の方が能力はあるぞ」

いきなり先程までいなかったアザゼル教諭が現れた。

アザ「ほれ、女子陣から差し入れだ」

おにぎりの入ったバスケットを渡された。

木場「アザゼル先生。先程のはどういう意味ですか?」

アザ「そのまんまの意味だ。疑うならレーセー、木場、服を脱いでみろ」

俺達は言われた通り、服を脱ぐ。

アザ「ほれ見ろ。似たような訓練してんのに木場の方が筋肉ついてんだろ」

筋肉のついている木場と比べてレーセーは必要最低限の筋肉しかない。

木場「ホントだ!?でも普通にレーセーくんと打ち合うことが出来てますよ」

零誠「それは強化と技術で誤魔化してるだけだよ」

アザ「やっぱりな。強化を熟練してんのにあのレベルで済むはずないからな」

ギャス「ということはレーセー先輩は魔術の才能があるんじゃないんですか?」

アザ「そうでもないだろ。レーセー、今、お前が使える魔術ってなんだ?」

零誠「構造理解、強化、投影だけですね」

アザ「基礎の簡単な発火とかはどうだ?」

零誠「全く無理です」

アザ「ということだ」

木場とギャスパーはこの事に驚いてる。

アザ「レーセーは技術とブーステッド・ギアのみだけでなんとかしてんだよ」

原作介入に必要だったんだよな。

リアス部長のポーン8個に合わせると魔力を使えるようにした分フィジカルが落ちたんだよな。

アザ「しかも、あの投影も能力が高い分コントロールしずらくなってんだろ」

零誠「確かにそうですね。ブーステッド・ギアがあること前提でアレンジした物ですから武器に引っ張られる」

木場「言われてみれば最近おかしかったのはそのせいか」

それに最近や最初の頃も人間の作った武器ばかり使ってたからな。

アザ「お前ドライグと早く契約しないとマズいぞ」

零誠「どうすりゃいいのか情報待ちです」

アザ「だが、覇龍はやめてくれよ。骨が折れる」

ギャス「あれは世界が滅ぶかと思いました」

木場「確かにあのスペックはキツかったですけど今の方が勝てる気がしません」

零誠「は?」

木場が訳の分からないことを言い出した。

木場「あの時のレーセーくんは確かに強かったけど戦略とかが全く無かった。もしレーセーくんが冷静だったら今ごろ世界は滅んでいたよ」

零誠「ダジャレ?」

木場「んな訳無いでしょう!!」

零誠「で、アザゼル教諭。話はそれだけじゃありませんよね?」

アザ「ああ。朱乃のことお前に頼んでいいか?」

零誠「………どういう意味でですか?」

アザ「分かっていると思うが、朱乃とバラキエルの仲は不仲だ。バラキエルがいるこの状態じゃ俺の話も聞かないだろう。あいつとまともに話せる男はお前ぐらいだろう。何かあったら支えてやってくれ」

零誠「分かってますよ」

アザ「何があったか聞かないのか?」

零誠「聞いたら教えてくれますか?」

アザ「………いや、止めておく。主観が入っちまうからな。サーゼクスかグレイフィアに聞け」

零誠「了解しました」

アザ「お前なら分かるだろ。朱乃は精神的に弱い。普段は学園生徒の憧れ、お姉様として振る舞っているが、一度メッキが剥がれたら年相応の娘だ」

零誠「知ってます」

アザ「というわけでそういう面見せたらなんとかしてやれ」

零誠「丸投げかい」

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