番外編第三話 雨と家族と温もりと……
今から少し前のフェアリーテイル…今日の怪物のメス共は荒れていた…
「カイルは今日私とクエストに行くんだ!!」
「あんたはチーム組んでんだからいっつも行ってるだろ!!たまには私に譲れ!!」
女性陣では間違いなく最強の二人が喧嘩している。一人は鎧に身を包んだ緋色の女。もう一人は髪をアップにまとめ、胸の大きくあいた服を着た白髪の女だ。騒動の原因?は恐らく俺。
ある日エルザとミラが俺がどちらと組むかを一騎討ちで決めた。あの時はエルザの辛勝だった。
「「なら勝負だ!!」」
まあこうなる。血の気の多い女共だ。
「俺たちには喧嘩すんなとか言うくせに自分は全然やるんだもんな〜、あいつらは」
ナツは不満だだ漏れの顔でぼやく。隣には服脱いだグレイ。本来ならすぐ喧嘩に発展するがこいつらがいるので自粛してるようだ。
「私も入りたいけど、実力的に無理だからね〜」
カナががっくりと肩を落とす。あの二人に割って入れるのはS級魔導士だけだろう。
私には酒しかねえ〜!!と樽ごと煽る。
「ははは、カイルも大変だね」
「もう慣れたよ」
リサーナが気ぃ使ってくれる。優しくいい奴だ。ナツにはもったいねえ。
っと、そうこうしてるうちに決着か…今回はミラの勝ちのようだ。
「よっしゃ!!んじゃカイル!行くよ。ワイバーン退治だ」
「二人で行くようなクエストじゃねえな。」
身支度は既にすんでいたのですぐに向かう。エルザが後ろで悔しそうに次こそは!と言っていた。
グォオォオオオオオオオ!!!!!
あれがこの辺を騒がしてるワイバーンか……通常のよりふた周りはデカい。
「だがデカけりゃ勝てると思うなよ?」
「サタンソウル!!」
ミラが魔人化する。闇の波動で動きを縛る。
「カイル!今だ!!」
「命は鳴動し、万物は流転する…」
足元から少しづつ凍りついていく。氷結系最大呪文で仕留める。
「大気よ集え……氷結の王よ……幾百幾千と重なりて奔れ白銀…」
カイルが手に冷気を宿す。大気は鳴動し、カイルの周りは凍りついていく。
「おわる世界」
詠唱が終わり、手から凄まじい魔力が放たれる。
動けないワイバーンに直撃し、その身体の三倍はある大きな氷に封じ込められた。
カイルがパチンと指を鳴らすと砕け散った。コレで討伐完了だ。
「流石カイルと私!楽勝だな」
「足止めサンキュー。助かったよ」
サタンソウルを解いたミラとハイタッチする。
「頭ボサボサだぞ。縛ってやるからこっち来い」
戦いの際に振りほどけたミラの髪をまとめてやる。少してれくさそうだ。
「お前、変わったよな…」
「?そうか?」
「ああ、俺と会った時は一人で戦わなきゃ〜とか絶対負けられない〜とか言ってたのに、今じゃ俺とクエストに行って、俺と連携とって闘ってる」
「そうしろと言ったのはお前だろーが。まぁあの時教えてもらって良かったとは思ってるけど…」
そう、初対面の時はリサーナやエルフマンを思う余り強さが空回りしていた。エルザとはすぐにライバル関係になり、そのエルザが褒めちぎる俺に興味を持ったらしく、俺が一人でクエストにいく際に待ち伏せして喧嘩を売って来たのだ。
「あの時は怒られるかと思ったけどクスッと笑って手でこいこいってやったんだよな、お前」
「そこまでは憶えてないが……まあそうだったかな?」
結果は俺の圧勝。手も足も出なかったミラは泣き出したんだよな。そこで俺が色々と言って慰めたのだ。
「さてと、クエストも終わったし、どっかでメシでも…」
と思って空を見上げたら急に天気が悪化した。この辺の山あいの中での戦闘だったので天気が変わりやすいのだ。
バケツをひっくり返したように雨が降りしきる。
「と、とにかくどっか避難すんぞ!!ここはまず過ぎる」
「お、おう!!」
二人で山の中を走っていくと掘っ立て小屋だか山小屋を見つけた。
とりあえずその中に入る。
「いや〜。濡れた濡れた。掘っ立て小屋だかないよりマシか」
「服ずぶ濡れだ。ブラまで濡れちまった。」
「火ぃおこすからそこで乾かせ。俺は後ろ向いてるから」
魔力で火をおこす。ガタガタだが暖炉があった為乾かすのは比較的楽だった。
トランクス一丁になる俺。ミラも恐らく下着だけだろう。今の俺の千の顔を持つ英雄では武器しか創造出来ないので寒いがしばらく我慢だな。
……………………ブルッ!!
おお、本格的にさみぃな。でもイフリートは暖炉に使ってるから出来ねえし…
「寒いのか?」
俺の様子を見ていたのか、震える俺に聞いてくる。
「そりゃまあな」
「………………来て……」
俺の背中に抱きつく。一糸纏わぬすがたで……
背中に豊満な双丘が形を変えて潰れる。
「私も寒い……………来て…………」
「こんなボロい山小屋で……か?」
「でも寒いんだろう?」
そして俺たちの頭は真っ白になった……
身体をこれ以上ないほど密着させる。ミラの身体はまるで燃えているかのように熱かった。
冷え切った俺の身体を暖める。
「お前、熱すぎ…」
「冷たいな、お前の身体は……でも、お前の筋肉が硬くて気持ちいい」
俺の首に頬をすり寄せるミラ。顎に手を添え、キスをする。
「………ん……はぁ……ちゅ……れろ…」
「ちゅ……んむ……はっ………」
お互いの唾液を交換する。舌を這わせるディープキス。
「んむ………ふふ、すっげえ甘い」
「だな…ミラ。そろそろ行くぞ」
木で作られた簡易的なベッドにミラを押し倒す。特にミラも逆らわなかった。
そのまま豊満な胸を揉みしだく。左手は秘所へとあてがい指を立てた。既にぐっしょりだった。
「お前濡らし過ぎ…キスだけでどんだけ興奮してんだよ」
「う、うるさい……はぁっ…!!だ、黙ってろ……んむっ…!」
俺の首に手を回し、引き寄せキスをしてくる。引き離す必要もないのでそのまま愛撫する。舌を這わせ、胸を揉みしだき、指は膣壁を強く押し上げる。
「んんっ!!んむっ…!!はぁん!!むちゅ…!!れろ…はぁむ!か、カイル…!三箇所同時は……んんっ!!ダメ……あぁ!!んぅんっ!んぁっ……!あっ、あぁっ!ソコ……ソコは駄目ェッ!!ああぁあああぁあああぁあ!!!!!!」
「何で?……れろ……いいくせに……」
「よ、良過ぎるから……やな……!!はぁぁあああああぁああああ!!!!」
派手にイッた。左手は水浸しになる。
「さて、もう充分だな…」
肉棒を秘所へとあてがう。うねうねと入り口で動かす。
「も、もう…入れろよぉ…」
「そう言われると…焦らしたくなる」
入り口でわずかにいれたり出したりする。其の間も喘ぎ声はしているがやはり物足りないようだ。
「い、意地悪ぅ…」
涙目で俺を見上げる。
可愛い…
「お前ベッドだと性格変わるなぁ…」
「誰のせいだぁぁ…はんっ!そ、それに……ぁあ!!お前に……んんっ!言われたく……なぃいい!!」
「ははは。その可愛いさに免じて……一気にいれてやるよ!!」
ガシッと腰を抱え、奥まで一気に貫いた。
「ああああああぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!!」
入れただけでまた派手にイッた。
「おいおい、まだ入れただけだぞ?」
「お、お前が……焦らすからぁあ……い、今絶対動くなよ……すごいの……来てて……」
「了解」
といいつつ思いっきり動かす。Gスポットを思いっきりつき抜いた。
「え?!ば、バカ!!動くなって!!そ、そんなに……激しく…!ひぁんっ!ひぃ……ぅんっ、ぅんっ!やぁ……あ、あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!や……め、やめ、てぇ………カイルぅ……き、気持ち……よすぎて……はぁぁぁん!!」
「はぁっ!!あん!!やぁ!!はぁっ!んぅ!!カ、カイルもっと……ゆっくりぃ……はぁ!!」
「こ・と・わ・る」
ミラの身体を持ち上げ、抱きかかえる。そのまま根元まで一気に入る。
そのままミラの乳首を舐める。
「む、胸と同時は!!あんっ!はぁっ!!ふぁっ!!だ、ダメ…ひゃァァァァァァァァァァァ! こ、壊れちゃうっ!頭おかしくなるぅぅぅぅぅぅぅ!」
「そ、そろそろヤバい。手ぇ離せ、ミラ。中で出ちまう。」
「ぁああああああぁああああああ!!!!ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
き、聞いてねえや……腕の力は全く緩まない。
「くっ!!バカ!!」
「ふはぁああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁっ!?」
ドクドクと中にカイルの精液が注ぎ込まれる。
「あ、熱いぃぃぃ……ら、らめぇぇぇ」
グッタリと俺にもたれかかるミラ。俺はミラを抱き寄せ、キスをする。ミラも一応答えてくれた。
「はは…あったまったな」
「こ、コッチは熱すぎだ……過度な快楽は辛いんだぞ」
「完全におかしかったもんな、お前」
「誰のせいだ?」
ふふ、と笑いあい、身体を離した。もう服も乾いているだろう。
「帰るぞ。それまでにその惚けた顔なんとかしとけ。エルザやカナが何言うかわからんぞ」
「だから誰のせいだ!!」
ハハハと俺は笑いながら雨露に濡れ、太陽の光を反射して輝く道を歩いて行った…
あとがきです。いかがだったでしょうか?可愛い女の子はいじめたくなりますね。それでは次回から本編。バトルオブフェアリーテイル編です。コメントよろしくお願いします。