小説『遮蔽』
作者:たまちゃん(たまちゃんの日常サタン事)

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僕の名前は、ブリー中隊長!

身代金を引き出しに
銀行にいった。

ちなみに僕は、
いつでもお気に入りのエアガンを、
持ち歩いているんだ。

銀行に着くと僕は、

「あの…金をごほっ…ごほっ」と、言った。

すると…

「うひー!命だけは、お助けー!」

と言って、

銀行員は
たくさんのジェラルミンケースを、僕の前に差し出したんだ。

中にはお金が、ぎゅうぎゅうに詰められているじゃないか?

僕は…

(ははぁ、今日は銀行のサービスデーなのだな?

なるほど…風邪をうつされて肺炎になったら、命に関わるからな。)

と思い、ありがたくお金を頂戴したんだ。


…おっと!お礼の言葉と、

もぅちょっとで…くしゃみが出そうだった事を

あやまらなくっちゃ!


「ありゴホッ…がってむ!…もうちょっとで、ゴホッ…ぶっぱなすとこだったぜ…」

「ぅひゃあ!」



やぁ!喜んでくれたぞ!

それから僕は、
両手一杯のジェラルミンケースを抱えて
その場を立ち去った。


それにしても、
これだけのジェラルミンケースを持って帰るのは
たいへんだぞ!

やゃっ?
オープンエアーカーが
停まっているぞ?

格好いいなぁ…

こうみえて僕は、ゲーセンの車のゲームは得意なんだぞ。

そうだ!
確か…
百円玉を持っていたはずだ。

ここに、百円玉を…?
ぁれっ?入んないぞ…
ひねってみるか?

   ぶろろろん…

やぁ!エンジンがかかった!
僕のゲーム魂にも、エンジンが、かかった!

   ぶろんぶろんぶろろろ〜ん…

ぅひゃあ!すごいスピードだぁ…あっという間に200キロ出たぞ。

   ふぁんふぁんふぁん

ぉや?パトカーだ…何かあったのかな?
ぉやぉや?僕の後ろにぴったり付けてくるぞ?

さては、僕とのカーレースをご所望か?
負けるもんか!

   ばきゅんばきゅん!

何?
カーレース並びに、サバイバルゲームに
いそしむって魂胆かっ?

ちぃ、させるか!

   ぱんぱん!

   ばきゅんばきゅん

   ぱりんぱりん!

何いぃいぃ?
ルームミラーと、サイドミラーを
吹っ飛ばしやがった?






なんてこった!






これじゃ…

車線変更も車庫入れも出来ないじゃないか?

はっ!

待てよ…

これだけの威力?

まさか、

エアガンじゃ…ない…の…か?









ガス銃だなこん畜生!





くっそー!

僕がコッキング式を手動で、
こっきんこっきん
やってるってのに、

あっちはフルオートブローバックで
ばきゅんばきゅん撃ってきやがって…

悔しい〜!
こうなったら、奥の手だ!




僕もガス銃、買ってやる!







まずは、売ってる場所聞かなくちゃな。。。

よし…急ブレーキ!ドリフトターン!

   
   きゅきゅきゅきぃいぃいぃ!


「あの…そのガス銃、どこに売って…」


   どっか〜んばっきぃ


あっ!

パトカーが…ガードレール突き破って、崖に落ちていったぞ…

ああ、なんてこった…

僕は、とんでもない事をしてしまった!






…ガス銃どこで売ってるのかを、
聞けなくなってしまったじゃないか…



くぅ!

こぅなりゃ、スピードの向こう側を見てやる!







若い警察官はスピード違反の車を停めた。


警察官「免許証見せて」

ブリー「持ってません!半年前に免停になったままなのでw」

警察官「なに、免停だと?これ、あんたの車?」

ブリー「いいえ!盗んだ車ですww」

警察官「なに、盗難車?車検証か何か入ってないか?」

ブリー「あ、そういえばさっきボックスに拳銃をしまったとき、見たようなw」

警察官:「なに?あんた拳銃を持っているのか?」

ブリー「はいw車の持ち主の女を殺すのに使いますたwww」

警察官「なにぃ?女を殺しただとぉ?」

ブリー「ちゃんと死体はトランクに入れますたよwwwww」



警察官が大声で叫ぶと、本部長がやって来た。

ひととおり状況を聞くと、

本部長は若い警察官に応援を呼びに行かせ、

自分は車の男に質問した。



本部長「では再度…伺います!免許証見せて!」




ブリー「はい、どうぞ♪」





中隊長は、免許証を見せた。

本人の免許証だった。






本部長「これは誰の車です?」

ブリー「私のですが、何か?ほら車検証も♪」





中隊長は、車検証を見せた。

本人の物だった。






本部長「ボックスには拳銃が?」

ブリー「とんでもない!どうぞ見てください♪」






中には何もなかった。






本部長「トランクには死体が?」

ブリー「とんでもない!こっちもどうぞ見てください♪」






やはり中には何もなかった。






本部長「…変だな?先ほどの若い警察官は、

あなたが無免許の上に車の窃盗、ボックスに拳銃、

トランクには死体を入れていると言っていたけど?」






ブリー「とんでもない嘘つきだな!もしかしてあいつ、

僕がスピード違反したなんて嘘も、言ってませんでした?」




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