小説『遮蔽』
作者:たまちゃん(たまちゃんの日常サタン事)

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たま男「あれっ?中隊長どこ行った?」

ヒサシ「銀行がどうとか言ってたけど。。。」

たま男「そっか…じゃ、待っててやるか。。。」

ヒサシ「ところでさ…」

たま男「何だ?」

ヒサシ「あのね・・・」


午後5時20分という、ものすごく中途半端な時間。

暮れゆく学校に、生徒の姿は途絶えて、教師も暇そうにしている。

ヒサシは突然、話し始める。



ヒサシ「去年の大晦日。。。





お袋と弟の三人でそば屋に入った。






俺とお袋は腹一杯だったから…



弟の分だけ頼んだら、そば屋の親父が何を勘違いしたのか、


一杯のどんぶりの中に3玉も…そばを入れやがった。




こんなに入れられると食べきる前に、



そばが汁を吸ってしまうと弟もうんざり。 。。




かといって親父の好意を無にして残すのも気が引ける。


結局、仕方なかったので3玉入ったそばを仕方なく3人で完食。 。。




満腹だったのを無理して食ったから



俺もお袋も苦しくて半泣き状態だった。 。。




そしたら親父のやつ…



半べそ状態の俺達をみて、何を勘違いしたのか…




「苦しくても頑張るんだよ」





と、言いやがった。。。





(苦しくさせたのはあんただろっ!)




心の中でツッコミを入れつつ…



俺は親父にそばの代金を払った。。。

















カードで…」






たま男「ぎゃはははは!」

ヒサシ「うははははは!」

たま男「オレもあるんだwww聞いてくれ!





きのうの体育は、100m走だった。。。




オレは案の定ビリで、




「たま男、おまえはウサギ跳びで、グラウンド一周だ!」




って言われた!




ウサギ跳びなんてやったことないし、知らないから…


オレは手のひらをウサギの耳みたいにして


頭にあててぴょんぴょん跳んだ。。。

みんなに…みんなに笑われた。。。




オレはペナルティーを受けていることを



笑われていると思い、



悔しくて、



腹が立って、



死にたくなって…



泣いた。。。







ようやく一周すると先生が、




「いま・・・たま男のことを笑った奴!

全員ウサギ跳びでグラウンド一周しろ!」




と怒鳴った!





オレは自分のやったウサギ跳びが間違っていて…


そのことについて笑われていたことを知った。。。






顔から火が出るほど恥ずかしかった。






でも先生も…注意してくれても良かったのに。。。






























よく見ると…先生もウサギ跳びで、グラウンド一周してた。。。」












ヒサシ「どわははははは、先生も笑ってたんだ!」

たま男「お前、走ってんなよって、突っ込んじゃったよ!www」


ブリー「お前ら、何の話だ?」

たま男「おお、中隊長!どこ行ってた?」


ブリー「銀行だよ!急いでたら、スピード違反で停められたけど大丈夫だった。。。」

たま男「そう言えばさ…中隊長も、新婚の時は…おもしろかったよな!」


ブリー「何がだよっ?」







たま男「中隊長は、新婚旅行から帰ったばかりで

幸せの絶頂のはずだったが…

どこか元気がないんだ。。。

オレは心配して、尋ねた。。。」





たま男「いったい何があったんだ?」



ブリー「うん…新婚旅行で、俺は妻と、初めて結ばれた。。。」



たま男「何だよ、ノロケか?良かったじゃないかwww」



ブリー「結ばれた後で俺は、日ごろのクセでつい枕元に2万円置いてしまったんだ!」



たま男「おいおい!そんなことしたら奥さんいやがっただろう。。。」



ブリー「いや、それが…妻は慣れた手つきで…5千円お釣りをくれたんだ…」







たま男「おーまいがー!」

ヒサシ「ぐわははははは!」


ブリー「お前、笑ってんじゃねぇよっ!」


たま男「wwwんでさ、お前…新築の家www」

ブリー「その話は、やめろっ!」


イタチ「聞きたい!」

カミア「聞きたい!」


ブリー「げっ。。。」




たま男「中隊長が、酔ったあげく…

オレに新築の家を見せるといってきかないんだ。。。

オレは、言われるまま…しぶしぶその家へ入った。。。







ブリー「みろ、あのシャンデリアを!あれは俺のだ!」



ブリー「みろ、あのグランドピアノを!あれも俺のだ!」











中隊長は、そう自慢しながら家中を歩きまわった。。。


そして二階へ上がって…













ブリー「みろ、あのキングサイズのダブルベッドを!あれも俺のだ!」








ブリー「みろ、裸で寝ているあの美しい女を!あれは俺の妻だ!」








ブリー「みろ、一緒に寝ているあの男を!………あれは………誰だ?」







たま男「おーまいがー!」


ヒサシ「ぎゃはははははは!」


イタチ「浮気するの…早っ!」


カミア「wwwなんで結婚してんのよ?その女www」






ブリー「ああ、笑えよ笑えよ!チクショー!早く『第三埠頭』に行くぞ!ゴルァ!」



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