小説『遮蔽』
作者:たまちゃん(たまちゃんの日常サタン事)

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たま男、イタチ、カミア、ヒサシの4名は
『第3埠頭』に向かっていた。

すると、突然目の前に、バギーに乗った盗賊が現れた…
ほらほら北斗の拳とかに出てきそうなモヒカン
いるでしょ?あれあれ、あいつらがやってきた!


モヒカン「ひゃーひゃっひゃ!水と食料を出せぇ!」


4人は、いやな汗をかいていた。。。
下手な正義感は、ブリー中隊長の二の舞だからである。。。


モヒカン「ひゃーひゃっひゃ!ビビリまくって言葉も出ねぇかっ?」

カミア「…わたくしに奥の手がございますわ。。。」


たま男「何だって?まさか。。。」

カミア「アーレー!お助けぇ〜!」


イタチ「今どき…アーレー!って…あんた…」

???「待ちな!悪党!」


モヒカン「誰でぃ?」


小高い丘の上に、巨大なシルエットが浮かんだ。


たま男「…アンソニー!」


ごつい体躯をした猫であった。
Tシャツにジーパンといったラフな格好をしている。

わざとそうしているのか、
Tシャツは肩のところから引きちぎられたかのように
裂けていた。

そこから、二本の大木が生えていた。
前足である。

その前足に、ボコリとした岩がめり込んでいた。
筋肉である。

その岩を、幾筋もの蛇がのたうっていた。
血管である。

そう、たま男が小3の時に、出会った子猫。。。
いまや、西園寺財閥の専務取締役、アンソニーだった!


モヒカン「ひゃーひゃっひゃ!猫ごときに何が出来るってんだぁ〜?」

アンソニー「まずはその、薄汚い手を離しなっ!」


モヒカン「こなくそっ!野郎ども、やっちまえ〜!」

イタチ「ね、これ何時代?時代設定、何だっけ?」


ヒサシ「あわわわわ。。。」


モヒカン「てやんでぃべらぼうめぃ!」


バキッ!


モヒカン「つ、強ぇ…お、覚えてやがれっ、野郎ども、ずらかれー!」

アンソニー「おとといきやがれってんだ!すっとこどっこい!」


たま男「アンソニー!」

アンソニー「久しいな…兄者!」


空気がびりびりと振動した。
張り詰めた緊張が、いばらの蔦の様に絡み合い衝突した。


たま男「ぎひいっ」


たま男が、吼えた。


アンソニー「ごお」


アンソニーが吼えた。



 びしゅっ



たま男の蹴りが空を切った。




因縁の再会であった!





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