小説『遮蔽』
作者:たまちゃん(たまちゃんの日常サタン事)

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暗闇の中にみつけた光
稲森直也は、イタチの声を確かに聞いた

ふたりは街での暮らしを捨てて
静かに心を消した

静寂の中で、イタチの涙を見た
小さな肩を震わせていた

「街での暮らしに疲れて…お前は何を見たんだ?」

直也の腕の中で…最後の呼吸を、確かに聞いた
強くイタチの肩を抱きしめ
生命を見届け…泣いて崩れた

永遠に信じた、愛の破片を
直也は今でも祈り続ける

「愛子。。。」

イタチの唇に口づけた事で、
直也の記憶は…あの頃に戻っていく。。。

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