小説『遮蔽』
作者:たまちゃん(たまちゃんの日常サタン事)

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西園寺家・・・

カミアは西園寺財閥の一人娘。
日本屈指の財閥である。

カミアもまた
幼い頃にある事情から母と生き別れて、

父とお手伝い「悦子」との
3人で暮らしていたのである。

あの時の子猫も
もう14kgの大型ネコに成長していた。

「アンソニー、私どうしたらいいの?
イタチに誤解されてるみたい。。。」

と、巨大化したアンソニーを抱きながら、そっと呟いた。

カミア「でも、何だったのかしら?ナオヤ君。。。」

イタチのことも気がかりだが、
ナオヤのことも気になるカミアであった。

カミア「あ、もうこんな時間?」

カミアは今後の
社交界デビューに向けての
社交ダンスのレッスンへと。。。



その頃ヒサシは・・・


ムシャムシャ


ヒサシ「うめえええ!このアンパンうめええええ!
(°д°)・・・
あああああ!
これユージに頼まれたアンパンじゃん!
また買いに行かなきゃ!」


勢いよく来た道を引き返し・・・


ドン!!!


ヒサシの巨体で
人を跳ね飛ばしてしまった。


ヒサシ「ご、ごめん!あ…君は!!!」



イタチ「いったぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜ぃ!」
ったく!!
ドコ見て歩いてるのょ!!」

ヒサシ「あゎゎ。。。ゴメンなさ。。。ぃ。。。」


ヒサシが顔を上げた。。。その瞬間、彼は恋に落ちたのだった。。。


ヒサシ「ポワワワ〜〜〜〜〜ン♪か・か・かわぃぃ。。。(//∇//) 」

イタチ「ちょっと、あんた!!ドコ見て歩いてんのよ!!
痛ぁぁぁぁぁ。。。ちょっとぉ。。。血出てるぢゃなぃ!!」

ヒサシ「あ。。。あ。。。あゎゎゎゎ。。。(//∇//) 」


その頃、直也は、久志を探していた。。。


ナオヤ「ったく。。ヒサシのヤツ、おせぇ〜〜〜なぁ!
ドコまで行ってんだょ?仕方ねぇーな…ちょっと探すか。。。

おっ?あんなトコにいるぢゃねぇーか。。。
おぉ〜〜〜〜〜ぃ!!ヒサシ〜〜〜!!!」


イタチ「痛ぁぁぁ。。。
なによ!
このデブ!急に飛び出して来てぇ。。。」


その時、イタチの耳に
愛しのナオヤ様の声が聞こえてきた。。。

妄想イタチ『はぁぁぁあああ。。。
アレゎ愛しのナオヤ様ぁぁぁぁ♪きゃぁぁ(//∇//) 』


ナオヤ「おぉ〜〜〜〜〜ぃ!!ヒサシ〜〜〜!!!」

???「おとなしくしなっ!」


とつぜん、羽交い絞めにされるナオヤ


ナオヤ「あ、あんた一体、誰なんだ?」

???「少し、おとなしくしててもらおうか!」

ナオヤ「ぐむぅ…これは…クロロホ…ル…ム…」


薄れてゆく意識の中で、ナオヤはヒサシにメールを打った。





2009/7/27mon7:23
ナオヤ【ヒサ…俺は、さらわれた…

薬を嗅がされた…

あと、アンパン遅すぎる】




2009/7/27mon7:25
ヒサシ【どうしたんです、

何があった?

とりあえずアンパン食った!

ごめん!】




2009/7/27mon7:28
ナオヤ【車に…

俺が…

男が、黒ずくめ…

腹減った…】




2009/7/27mon7:31
ヒサシ【落ち着いて…

今どのあたり?

…あっ、牛乳も飲んじゃったよ…】




2009/7/27mon7:34
ナオヤ【や、夜叉だ!

お、俺は、夜叉を見たんだ〜!

ゲラゲラゲラ…ぎぎぎ…】




2009/7/27mon7:35
追伸ナオヤ【えっ?

アンパンも牛乳も…両方?

…明日、殺す!

…ぎぎぎ…】




2009/7/27mon7:36着信拒否設定on
ヒサシ「く、狂っていゃがる…

ナオヤは、いったい何を見たっていうんだ?」


風が、雨が、メタボンの頬を叩いた。

いつのまにか…

嵐になっていた!



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