小説『アナト -眠り姫のガーディアン-』
作者:那智 真司()

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最初の襲撃を退けた夜、最愛の人を取り戻すためと、悲しみと苦汁の末に、恋人同士になろうと切り出した相澤雄也。
そんな彼に何かを感じながらも、その申し出を受け入れた東雲美咲。

二人が恋人同士の『契約』を交わしてから一週間が過ぎようとしていた。

互いに恋愛経験をしたことがない二人。 付き合いだしたからといって、何をどうしていいのか分からないというのもある。

最愛の人を取り戻すためには、美咲と相思相愛にならなければならない雄也は、罪悪感と焦りに板ばさみにされ、どことなく美咲を避けるようなよそよそしさを見せ、美咲はもしかしたら自分の世界観を変えてくれるかもしれない雄也に惹かれだしたものの、どう接していいかわからずに、元々の引っ込み思案も手伝って一歩踏み込めずにいたようだった。

そんな二人を見ていた美咲の義姉弟、西倉 由紀奈と鈴岡 晃司、そして幼いながらの柳原 愛子の三人は、ギクシャクする二人をじれったく思い、何とか二人の仲を進展させようと目論んだりする。

そして、最愛の人を取り戻すために、美咲と恋をする事に取り組みだした雄也の、悲しくも儚いラブストーリーは始まった。

運命の日まで、残り28日。

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