話し合い2
ヘカテー「それじゃあ、まずは、私達についてね」
天魔「・・・」
ヘカテー「改めまして、私はヘカテー。今はわけあってこの娘の体を器として存在しているの」
天魔「器?」
ヘカテー「そう。私の本体は封印されててね、魂だけの状態なんだけど、今はカグヤに憑依してある目的の為にこの遊戯王GXの世界に来たの」
ちなみに、カグヤも貴方と同じ転生者よ、と付け加えられた。
天魔「アンタ等の事については理解した。だが、アンタの目的は何だ?」
ヘカテー「それが二つ目の神殺しの転生者よ」
天魔「さっきから気になってたけど、何なんだ?その神殺しの転生者ってのは?」
ヘカテー「言葉通りよ。その転生者が神を殺し、別の世界に転生したの」
神を殺したって、
天魔「一体何でそんな事を?」
ヘカテー「その事については一から説明するわ」
ヘカテーはそこで少し間を開けて、語りだした。
ヘカテー「元々その転生者は転生する事なく、輪廻に戻る事になっていたの」
天魔「・・・」
ヘカテー「本来、転生というのは、神のミスにより予定よりも早く死を迎えてしまった者に神から与えられる第二の人生なのよ」
・・・ん?
ヘカテー「死なせてしまったお詫びに特殊能力等を付けたりしてね」
ちょっと待て、そういえば俺は転生する時あの(自称)神様になぜ死んだのか聞いてなかったが、まさか・・・
そんな事を考えている間にもヘカテーの話は続く。
ヘカテー「だけど、その転生者は本来の運命通りに死を迎え、冥界に来たというにも関わらず、冥界の神を数名殺害し、特殊能力をいくつか奪って、転生したのよ。私も止めようとしたけど、封印されてね、何とか魂だけは抜け出せたけど、肉体はまだ封印されていて、どうする事も出来ずにいたのだけど、この娘の体の波長が私と同じだったから事情を説明して、この体を依代にして力を回復させつつ、その転生者を捜しているの」
・・・なんとまぁ、スケールのデカいイお話で・・・
天魔「そんな話をして、俺にどうしろって言うんだよ・・・」
ヘカテー「そんなの簡単よ。私達に協力してくれればいいのよ」
天魔「・・・はい?」
何言ってんの、コイツ・・・