小説『遊戯王GXに転生 ところで遊戯王って何?』
作者:()

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再戦の誓い!万丈目の覚悟

骸骨騎士が消えた後、俺は奴の居た場所をしばらく眺め、完全に奴がいなくなったことを確認した後、今まで動けなかった万丈目の元に向かった。

オーガ・ドラグーンも骸骨騎士がいなくなった途端に消滅し、光と闇の竜も実体化を解除した。

天魔「大丈夫だったか?万丈目」

万丈目「ああ、すまない。お前のおかげで助かった。だが、一体何者なんだ?あの化け物は」

天魔「さぁな、俺もそれはわからねぇ」

カグヤやヘカテーならなんか知ってるかもしれないが・・・

万丈目「そうか・・・」

俺の答えに納得した万丈目だが、その表情は暗い

万丈目「星神、お前はあの化け物とデュエルしたことがあるのか?」

天魔「あぁ、結構追い詰められたがなんとか勝った」

万丈目「!そうか・・・、やはりお前はすごいな・・・。俺は力に溺れて奴の口車に乗せられ、そしてお前に負けた・・・」

万丈目が俯きながらそうつぶやく。

そして

万丈目「星神!俺はこの学園を去ろうと思う」

天魔「は?」

万丈目「この学園にいたのでは俺はいつまで経ってもお前や遊城十代には勝てない。だからこそこの学園の外であらゆるデュエリスト達と闘い、己の実力を磨いていこうと思う。そして、俺が強くなったと確信が持てた時、もう一度俺とデュエルしてほしい」

そう言った万丈目の目は今までのレッドやイエローを見下していた目ではなく、覚悟を決めた者の目だった。

そう言われちゃ、俺もこう言うしかねぇだろ・・・

天魔「あぁ、望むところだ。強くなって再び俺の目の前に現れるのを待っているぞ!と言っても、その頃には俺はさらなる高みにいるだろうがな」

万丈目「フッ、そうでなければ倒しがいがないからな!」

そして俺達は拳を突き合い、再戦を誓った。

万丈目「そうだ星神、お前にこのカードを渡しておく」

そう言って、万丈目が差し出したのはオーガ・ドラグーンのカードだった。

天魔「いいのか?」

万丈目「ああ、俺が持っていても同じ過ちを繰り返すだけだ」

天魔「分かった。それじゃあこいつは預からせてせてもらう」

万丈目「ああ、お前がいれば大丈夫と思うが、アカデミアを頼んだぞ!」

それ、お前が言っていいセリフか?

天魔「あぁ、任せろ」

そう言って、俺達はその場を後にした。

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