冬休み2
俺は今十代達と共にパラディウス社の迎えのヘリが来るのを待っていた。
十代「それにしても楽しみだな、パラディウス社って世界一の企業なんだろ?」
三沢「ああ、パラディウス社製の物は他の企業の物よりも質が良く、使いやすいと聞く。最近ではデュエルモンスターズの業界にすら手を伸ばしてきているらしいからな、世界一の企業と言っても過言ではないだろう」
翔「ふぇー、天魔君ってそんなにすごいところの総帥やてるんスよね?」
天魔「ん?まぁな」
翔「天魔君と先代のパラディウス社の総帥の人ってどういう関係なんスか?」
天魔「あ?いきなりどうした?」
明日香「確かにそれは気になるわね」
隼人「なんだな」
翔の質問に周りの奴らも気になるらしく、いつの間にか俺は周りを囲まれ、逃げ場を失った。
天魔「・・・別に、ただの養子と養父の関係だよ」
「「「「「「養子?」」」」」」
天魔「そ、俺は身寄りがなくてな、ダーツさん、先代の総帥に拾われて『養子にならないか』って言われたんだよ。んで、俺はダーツさんの仕事を手伝う事を条件にあの人の養子になったんだ」
それから俺はドーマとしての活動をし、名のあるデュエリストの魂をたくさん狩っていった。
その事を思い出し、自分の表情が暗くなるのが分かる。
天魔「ま、そういう事だ。わかったらこれ以上は聞くな」
十代達の顔を見ると全員が気まずそうな顔をしていた。
それからパラディウス社のヘリが来るまで全員が一言も話すことはなかった。