[転生後]
「聖生パパだよー」
転生したはいいが、なんで体が小さいんだよ。死ぬ前は大人だったはずだぞ。
目の前のイケメンが俺の父親か。首が動かねえから母親がどんな人かわかんねー
「聖生ママですよー」
やっと、母親の顔が見えたか。かなり美人じゃねえか!って自分の母親になるんだよな。
「それにしても、不思議だね」
何が不思議なんだ?
「そうね。ほんとに不思議ね、生命の神秘だわ。綺麗な瞳の色」
「そうだね。左右で瞳の色が違うなんてね」
マジかよ!左右で瞳の色が違うのかよ。どうやら会話を聞いていると、左目はエメラルドグリーンで右目はアメジストパープルの瞳の色らしい。
しかも、誕生月は2月ということで誕生石はアメジスト「右目は誕生石と一緒ね」などと母親が言っている。
ここのところは、母親の女性たる所以であろうと思われる。
(ちなみに、アメジストの意味や効果は魅力才能を引き出す。人を見抜く目を与え、いい異性との出会いや恋愛を取り持つ効果のある誕生石である。また、紫は古来から世界各国で高貴な色とされ、「愛の石」、「官能の石」「知性の石」とされてきた。日本では聖徳太子の「冠位十二階」の最高位が紫であることが有名。キリスト教では司教の石、中国では皇帝だけが身に付ける色。)
おい、神!勝手に出てきて何か言ってないか。
(なんだ!赤ん坊になってるではないか。)
お前がやったことだろう。
(お前は馬鹿か!原作も知らんのに、いきなり原作に介入すれば死ぬのは必至。故にじっくりと時間をかけていく必要があるのだ。)
そのために、お前がいるんじゃないのか。
(戯けが!全て神頼みでこの先、生きていけると思うなよ。)
いやいや、原作の知識入れるって言ってたじゃん。
(ヴァーカがぁ。いつ我自身が入れると言った!原作小説1巻だけやるから自分で読め。)
1巻って!?その後はどうするんだよ。しかも、生まれたばっかだぞふざけんなクズ神。
(あと、一応身体能力は高めで魔力も魔王クラス、神器のほかに特別な力も使えるようにしておいてやるから。つか、実のところ努力次第で神器使わなくても、特別な力だけでほとんどの敵倒せるから。後はご自由に頑張って〜)