小説『僕の観察日記』
作者:NY()

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ーー第11章 後悔・・・

 葉月を洗った後、風呂場は大変なことになっていた
彰「・・・お前の尻尾はどうなっているんだ?」
葉月「だから言ったであろう・・・」
 葉月の尻尾の毛だらけである
彰「日頃風呂に入らないせいだな」
葉月「・・・。」
彰「大丈夫・・・優しくするから」
葉月「世間の人が誤解するような言い方はよさぬか・・・」

・・・自宅 リビング

彰「質問しても良いか?」
葉月「何じゃ?」
 葉月はテレビの前で尻尾をブラブラさせている
彰「確か狩人に殺されて妖狐になったんだよな?」
葉月「その通りじゃ」
彰「最近?」
葉月「一週間ほど前じゃ」
彰「・・・なのにどうして人間の言葉や生活、そして家具や服の作り方が分かるんだ?」
葉月「家具や服はこれ(ガイドブック)をみれば分かるし、人間の知識はお主から貰った」
彰「どうやって?」
葉月「・・・内緒じゃ」
彰「うわ!ひでぇ!」
 少し間が空いてから
葉月「・・・怒らぬか?」
彰「教えない方が怒る」
葉月「・・・接吻じゃ」
彰「え?」
葉月「キスというやつでじゃ!」
彰「えぇぇぇ!!?マジかよ!?」
葉月「だから言いたくなかったんじゃ!」

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